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Microsoft Meshが目指すMRプラットフォームのあり方とは?

実用性の高いビジネス向けのサービスを、ソフト・ハード問わず提供しているMicrosoftですが、メタバース領域においても存在感を発揮しつつあります。

同社が手がけるMicrosoft Meshは、MR(複合現実)の技術を活用した仮想空間のプラットフォームを提供するサービスとして、今後普及することが期待されています。

この記事では、そんなMicrosoft Meshに期待されているメリットや具体的な機能について、今後活躍するであろう領域と合わせて解説します。

目次:

  1. Microsoft Meshとは
  2. Microsoft Meshの仕組み
  3. Microsoft Meshでできること
  4. Microsoft Meshに期待されるメリット
  5. Microsoft Meshが活躍する領域
  6. まとめ

Microsoft Meshとは

Microsoft Meshは、ホログラフィック技術を使って仮想空間にユーザーを集約し、まるで同じ場所に集っているかのような感覚の体験を提供するプラットフォームです。オンラインでのコラボレーションを従来のサービスとは一線を画すレベルの体験で提供することで、新しいコミュニケーションのあり方を可能にします。

Microsoft Meshを使った仮想空間へのアクセスは、ラップトップやスマホといった身近なマシンを使って行えるのはもちろん、VRデバイスなどの次世代ハードウェアを使用することで、より没入感を持って体験することができます。

従来のWeb会議ツールなどとは異なり、ユーザーは実際にその場にいるような体験がMicrosoft Meshを通じて可能となるため、オンラインでの業務の遂行をより円滑にしてくれます。

Microsoft Meshの仕組み

Microsoft Meshを支えている代表的な技術が、ホロポーテーションと呼ばれる独自の次世代ホログラフィック技術です。3D キャプチャ技術を利用することにより、仮想空間へ実物のようなイメージを映し出すことができます*1。

現在広く利用されている仮想空間は、ユーザーが自らアバターを独自に生成、あるいはプラットフォームが用意したモデルを使うというケースが一般的です。一方でMicrosoft Meshは、実在する人物やオブジェクトを直接取り込み、仮想空間に登場させることができるため、よりリアリティのある仮想空間での体験が可能です。

仮想空間は現実を補完するものとしての役割を担うこともありますが、仮想空間に存在するオブジェクトが非現実的であることから、現実のような緊張感を持って利用することが難しい問題を抱えていました。

しかしMicrosoft Meshであれば、自分を正確に模したアバターを生成し、ホログラフィックとして空間内に表示することができます。この技術があれば、仮想世界でも現実のように過ごせるでしょう。

Microsoft Meshでできること

Microsoft Meshを使ってできることは、多岐に渡ります。中でも期待されているのがビジネスやアカデミックのような現場での活躍です。例えば世界中の研究者が集う国際フォーラムを、開催国以外からの参加者はMicrosoft Meshを使い、ホログラフィックで参加すれば、地理的な制約を回避しながら有意義な時間を過ごせます。

あるいは対面でのコミュニケーションが必要だが、時間的な問題からすぐに現場には急行できないビジネスシーンでも役に立ちます。形式上は従来のようなオンラインミーティングであるものの、お互いにホログラフィックを通じて身体的なコミュニケーションができるため、対面会議に近い体験を得られます。

広大な仮想空間を使える点を有効活用すれば、さまざまなデザインやオブジェクトの共有にも役に立つとされています。

例えばこれから建築予定の新築のデザインについて、デザイナーはVRデバイスなどを使ってクライアントに原寸大の新築3Dモデルを共有することで、具体的な内装や外装の様子を感覚的に理解してもらえます。

あるいは病院にて体の様子を詳しく共有するために、医者が患者に対してMicrosoft Meshを使って説明するようなケースも出てくるかもしれません。

Microsoft Meshに期待されるメリット

Microsoft Meshの活用は、ユーザーに多くのメリットを与えてくれます。例えばホログラフィックを使ったコミュニケーションは、オンラインであることを感じさせない、リアリティのある対話を促してくれます。

リモートワークやWeb会議といった取り組みは、時間的・場所的な制約を超えた働き方を可能にはしてくれたものの、対面のコミュニケーションができないことで発生する制約もあります。

Microsoft Meshを使った仮想空間でのコミュニケーションは、現実世界のような身体的な対話方法も実現できるため、オンラインでありながらオフラインのような体験が得られます。

また、情報共有を感覚的で円滑に行えることもメリットの一つです。原寸大の3Dモデルを表示し、言語での説明を最小限にして納得感を持ってもらうなどの効果が期待できます。

口では説明が難しく、専門的な言葉を避けながら理解を求めなければいけないシーンでも、仮想空間を使って実際に体感してもらうことで、感覚的に理解を得られるようになるでしょう。

Microsoft Meshが活躍する領域

Microsoft Meshは非常に汎用性が高いプラットフォームであるため、さまざまな領域での活躍が見込めます。

上でも少し紹介しましたが、建設・インフラ業界はわかりやすい活躍領域の一つと言えます。クライアントの了承や理解を得る必要が多い業界ですが、実際に仮想空間でプロジェクトを体験してもらうことで、迅速な意思決定を促すことができます。

あるいは医療の現場も、患者の様子や手術の様子を視覚的に把握しやすくするため、活躍が期待できます。患者や患者の家族の同意を迅速に獲得し、速やかな治療や最適な意思決定を促す効果が見込めます。

もちろん、これ以外の領域におけるミーティングや各種コミュニケーションも、Microsoft Meshによって効率化することができるでしょう。

まとめ

Microsoft Meshは、MR技術を使った次世代の仮想空間プラットフォームとしての活躍が期待されています。Microsoftらしい、実用性の高い機能を実装しているため、ビジネス領域での活躍が見込まれます。

今後到来する仮想空間の普及に備え、VRやARへの理解を深め、自社業務へどのように導入するかの検討も、早い段階から進めておくのが大切です。

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参考:
*1 Microsoft「Microsoft Mesh で Mixed Reality (複合現実) における共有体験を提供: 同じ場所にいるような感覚を実現」
https://news.microsoft.com/ja-jp/features/210303-microsoft-mesh/

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