1. TOP
  2. ブログ
  3. Google Chat上でSlackやTeamsの連携が可能に!メリットや背景を解説します

Google Chat上でSlackやTeamsの連携が可能に!メリットや背景を解説します

2023年8月から、Googleチャット上でSlackとTeamsの連携が可能となりました。これは異なるアプリ同士のメッセージを統合する「Mio」とGoogleが提携したためで、2024年には一般公開される予定です。

この記事では、Google Chat上でSlackやTeamsと連携することのメリットや予定、さらにビジネスチャットで注意したいことをご紹介します。

この記事を読むと、以下の3つのことが分かります。

  1. Google ChatでSlackとTeamsが連携できるようになった背景
  2. Google ChatでSlackやTeamsと連携することのメリット
  3. ビジネスチャットで気を付けたいこと

Google Chatで「Slack」と「Microsoft Teams」の連携が実現

Google ChatとはGoogleが提供するチャットツールで、DMはもちろんチャットルームの作成やファイル・タスク、予定を共有できるサービスです。

以前はGoogleハングアウトという名称でメッセージサービスが提供されていましたが、2022年からハングアウトが廃止され、会話データがGoogle Chatに引き継がれる形で統合されました。

そんなGoogle Chatが、この度国内で人気のビジネスチャットツールであるSlackとTeamsと連携できるようになりました。

2023年8月にGoogleが「Mio」との提携を発表

Google ChatがSlackとMicrosoft Teamsと連携できるようになった理由は、「Mio」と提携したためです。2023年8月、GoogleはGoogle Cloud Next ‘23において、コラボレーション重視の相互運用ソリューション大手プロバイダである「Mio」と提携したことを発表しました。

Mioは2016年に生まれたアメリカのスタートアップ企業で、SlackやTeamsだけでなく、Zoom chat、Webexなどのチャット機能を統合するツールを提供しています。Mioはユーザーがメインで使っているチャットツール上で他ツールとの統合ができる点が特徴で、別の統合ツール上のUIに切り替える必要がありません。(※1)

GoogleはこのMioとの提携により、他のプラットフォームとのメッセージ相互運用機能について、公開プレビュー版として提供開始したことを公式ブログで発表しています。(※2)

TeamsとSlackは国内ビジネスチャットの2トップツールである

SlackとTeamsは国内でも多くのユーザーがいます。どちらか一方、または両方のチャットを使っているという方も多いのではないでしょうか。

調査によると、勤務先でビジネスチャットを「使用している」と回答したユーザーにおいて、社内・社外ともに1番使われているのが「Teams」、2番目が「Slack」という結果が出ています。(※3)

1~5位をまとめると、以下の通りです。

社内用ツール社外用ツール
1位Teams(42.8%)Teams(38.8%)
2位Slack(12.6%)Slack(16.2%)
3位LINE(8.9%)Skype(14.6%)
4位Google Chat(6.2%)LINE(12.2%)
5位Skype(6.0%)Chartwork(8.4%)

Slackとはビジネス用のチャットアプリであり、2013年からアメリカの企業が提供しています。メールよりも雑談や議論がしやすいことや直感的な操作が人気で、IT企業を中心に人気が高いツールです。

Slackはチャット機能だけでなく、ファイル管理や検索、さらにビデオ通話機能も備えています。最大15名まで同時通話ができ、会議やちょっとしたミーティングで使う企業も多いものです。

またSlack機能の1つである「チャンネル」はグループチャットのようなもので、過去のやり取りも履歴として保存されます。途中参加の人が振り返りやすく「話題についていけない!」ということがありません。GoogleカレンダーやGoogleドライブとの連携も可能で、スマホ・タブレットなど媒体も選びません。

TeamsはMicrosoftが提供するコミュニケーションプラットフォームで、Officeソフトを包括した「Microsoft365」というサブスクリプションサービスに含まれています。

チャットツール単体での使い勝手は抜群に良いとはいえませんが、最大の魅力はOfficeソフトの連携のスムーズさです。

OneDriveでファイルを共有したりExcelなどのOfficeソフトにアクセスしたり、Outlookで設定したWeb会議に参加したりと「ハブツール」としての役割もあり、他のMicrosoftツールとの連携のしやすさで人気があります。

画面共有では相手にカーソル操作の権利を渡せたり会議のレコーディングをしたり、さらにオンライン会議の文字起こし機能もあり、ビジネス用のチャットツールとして人気です。

Google Chatで「Slack」や「Teams」と連携するメリット

Google ChatがSlackやTeamsと相互運用できるようになれば、ユーザーはチャットごとに画面を切り替える必要がありません。そのため、業務効率化に大きく貢献します。

テレワークの導入に伴い普及が広まるビジネスチャットツールですが、企業ごとに導入しているサービスが異なり、クライアントによって使い分けているユーザーがほとんどです。

チャットツールの使い分けは情報のサイロ化に直結しますし、何よりもクライアントごとに切り替える手間は決して少なくありません。Google Chatと連携できれば画面を切り替えずに操作できますから、チャットでのやり取りが多いユーザーほどその恩恵を感じられるでしょう。

またGoogleチャットへの移行も可能となるので、過去のデータを諦める必要もありません。SlackやTeamsの既存データや会話履歴なども移行でき、データを一緒に保管できる点も大きなメリットです。

連携機能の一般公開は2024年に行われる予定

2024年1月時点で、Google ChatでのSlackやTeamsの連携はベータ版のみです。利用を希望する場合、Mioの営業担当者に問い合わせるしかありません。

→Mioの問い合わせページはこちらから

しかしGoogleは公式ブログにて2024年の初めに一般公開される予定と明記しているため、近いうちに公開されるでしょう。SlackやTeamsの使い分けが面倒な方は、Googleチャットが一般公開されたらぜひ試してみてください。

ビジネスチャットツールはテレワークで人気が高まる

チャットと言えばメールよりも気軽にコミュニケーションが取れることから、従来では個人同士のカジュアルなやり取りがメインでした。しかしテレワークの浸透により、リアルタイムでコミュニケーションを取ることができるチャットが活用され、今ではSlackやTeamsのようなビジネスチャットツールの活用が進んでいます。

気軽にやり取りできるチャットはビジネスでも有効ですが、実はひそかに悩んでいる方も少なくないようです。最後にビジネスチャットの利用について、ビジネスパーソンが悩んでいる悩みを紹介します。

チャットツールは希薄になりがちなコミュニケーションに効果的

2019年から新型コロナウイルス感染拡大によりテレワークが推奨されました。2024年以降コロナショックは落ち着き、出社する方も増えていますが、働き方改革の一環としてテレワークを導入し続けている企業も少なくありません。

テレワークになると部署のメンバーと顔を合わせる機会が減り、コミュニケーションが希薄になりがちです。そこで多くの企業はチャットツールを導入し、こまやかに連絡を取り合うことで業務効率の低下を防いでいます。

メールをするほどでもない社内での気軽な相談や報告などができるチャットは便利ですが、一方で悩みを抱えている人もいるようです。

若手従業員の中には上司のチャットを恐れる人もいる

ビジネスチャットの活用が進む職場の中には、チャット上での「心理的安全性」が脅かされていると感じている方が増えています。特に若手従業員を中心に、“仕事用のチャットが怖い”と悩む方が増えているようです。(※4)

具体的には、部署メンバーや他に多くの人が閲覧できるチャット上でミスを指摘されたり叱られたりといった“公開処刑”のような状況が心理的安全性を脅かされた状態となります。

職場なら、叱責の際に会議室に呼び出すなどほかの人の目に触れないような配慮ができますが、オンラインの場合はこれができません。

上司や先輩にあたる立場の方は、多くの人が閲覧できるチャンネルではなくDM(ダイレクトメッセージ)で注意するなど、ビジネスチャットでもある程度の配慮が必要となるでしょう。

GoogleチャットにおけるSlackとTeamsの連携について、実現した背景や今後の見通しをご紹介しました。リモートワークでも気軽にコミュニケーションが取れるビジネスチャットは、朝礼や終礼、雑談や相談といったやり取りに有効です。

すでにSlackやTeamsなど社内・社外用として複数のチャットを使っている方は、Googleチャットで連携できるようになれば、業務効率化を期待できるでしょう。

チャットは気軽にコミュニケーションが取れますが、表情や声色が伝わらない分、直接話すよりも相手への配慮が必要です。個人的な内容や叱責についてはDMで本人のみに伝えるなど、上司や先輩の立場の方が少し気を付けることで、若手世代もより働きやすくなるのではないでしょうか。

大手ゼネコンBIM活用事例と 建設業界のDXについてまとめた ホワイトペーパー配布中!

❶大手ゼネコンのBIM活用事例
❷BIMを活かすためのツール紹介
❸DXレポートについて
❹建設業界におけるDX

参照サイト

※1 https://www.nelco.com/ja/article/enterpriseconnect2021award_startup/

※2 https://workspace.google.com/blog/ja/product-announcements/welcome-new-google-chat

※3 https://news.mynavi.jp/article/20221122-2518998/

※4 https://www.businessinsider.jp/post-206156

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP