1. TOP
  2. ブログ
  3. メタバース広告とは?メリット・デメリットと出し方も解説

メタバース広告とは?メリット・デメリットと出し方も解説

広告を出すなら、費用はなるべく抑えて、効果は高く、見る人が不快感を感じない、嫌われない広告を出したいですよね。
でも、そんな完璧な広告があるのでしょうか?

費用の安さならオンライン広告が思い浮かびますが、ユーザーが不快に思うことも多いコンテンツです。
テレビや新聞は幅広いターゲットに効果的ですが、費用が高額になってしまいます。

そこで、いま注目されているのがメタバース広告です。
オンライン広告なので、進め方によっては費用を抑えることもできる上に、世界中のユーザーに届けることも可能です。
すでに大手企業は積極的に広告を展開しています。

今回は、メタバース広告とはどんなものかをご紹介します。
最先端のメディアを活用して、新しい顧客にアピールしていきましょう。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.メタバース広告のメリット・デメリット
2.メタバース広告の出し方
3.大手企業によるメタバース広告の事例

メタバース広告とは

そもそも、メタバース広告とはどんなものでしょうか?
メリットやデメリットもあわせて見ていきましょう。

メタバース広告とはどんなもの?

メタバース広告とは、仮想空間である「メタバース」内に出す広告のことです。

例えば、メタバース内のビルにラッピング広告のように貼り付けたり、ユーザーが集まるライブハウスのような空間に動画を流したりして、広告を展開します。

メタバース内に出される広告は、静止画や動画、3Dモデル、ゲームなど、ある程度自由に作れることが特徴です。
ユーザーが広告コンテンツをチェックすることで、没入感のある体験をしてもらうことができます。

メタバース広告のメリットは?

メタバース広告の大きなメリットは、今まさに成長を続けている巨大な市場に参加できることです。
総務省によると、メタバース市場は2030年には123兆円以上まで拡大すると予想されています。(*1)

さらに、メタバース上に展開するので、物理的な制限がないこともメリットです。
実店舗と同じデザインのショップを設置することも、AIアバターに広告したいブランドの服を着せて接客させることもできます。

このように、メタバース内ではアイデア次第でさまざまな広告を展開することができます。

メタバース広告のデメリットは?

メタバース広告のデメリットは、顧客層がほぼ限定されていることです。

メタバースを利用する人しか見ないので、顧客層はインターネットリテラシーが高く、日常的にメタバースを使う10~20代に限定されてしまいます。(*2)
それ以外の中高年層などには届きにくい広告だといえるでしょう。

また、従来のオンライン広告と違って、広告作成に費用がかかることもデメリットです。

メタバース広告を出稿するための3Dモデルや仮想空間の構築には、専門的な知識が必要です。
広告の作成には、プロのコンサルティングを依頼する必要があるため、広告費用が高額になる可能性があります。

メタバースを利用するZ世代に向けて、ある程度のコストを負担してでも魅力的な広告を出したい場合は、デメリットを感じにくいのではないでしょうか。

メタバース広告の出し方は?

メタバース広告は仮想空間上のコンテンツなので、自由度が高いことがメリットです。
しかし、選択肢がありすぎて、どんな出し方があるのかわかりにくいですよね。
ここでは、代表的な4タイプのメタバース広告の出し方を見ていきましょう。

メタバース広告出稿サービスに依頼する

メタバースに広告を出すといっても、ゲーム中心のメタバースや、コミュニティ中心のメタバースなど、世界観はさまざまです。

「自社の広告は、どのメタバースに出すのが効果的?」
「どんな広告を作ったら訴求力が高くなる?」

こんなふうに「メタバース広告は初めてで何もわからない」という場合は、メタバース広告出稿サービスに依頼するのがおすすめです。(*3)
知りたいことはどんどん担当者に質問して、相談して進めていきましょう。

メタバースに出展する

メタバースに広告を出す方法として、「メタバースにお店を出す」方法があります。
大規模なイベントに出展することで、より広い顧客層にアピールすることができます。

「バーチャルマーケット」は、来場者が100万人を超えたことでギネス世界記録に認定された、世界最大のVRイベントです。(4) バーチャルマーケットの法人出展費用は、広告掲載で50万円ほど、ブース作成から出展までを一括で依頼すると3000万円ほどが目安です。(5)

かなり高額にはなりますが、100万人規模のイベントということで、注目度は抜群です。
コストに見合った効果が見込めるのではないでしょうか。

メタバースに広告用のAIアバターを置く

メタバース広告を出すには、AIアバターに広告してもらう方法もあります。

AIアバターはバーチャルヒューマンとも呼ばれていて、フェイクニュース動画でも話題になっていましたね。
バーチャルヒューマンとは、CGのアバターにAIを組み合わせて会話対応ができるようになったものです。(*6)

例えば、製品の説明やアピールポイント、接客マナーをプログラムしてメタバース内に置いておけば、スタッフと同等の製品知識で接客できるでしょう。
プログラムなので、メタバース上のいくつかの地点に同じように配置して、24時間稼働させることも可能です。

メタバースでイベントを行う

メタバース広告として、メタバース内で自社イベントを行う方法もあります。

ユーザーはスマホやPCで参加できるので、どこにいても参加することができます。
物理的な距離に左右されず、製品やそのジャンルが好きなユーザーに届きやすいというメリットがあります。

メタバース内でイベントを行うには、メタバースプラットフォームを展開する企業に依頼します。(*7)
現実世界で考えると、ポップアップストアを出店するために、開催場所となる百貨店を探して依頼するようなイメージです。

イベントは、ライブや物販、ゲームなどさまざまに展開できます。
自社製品に合ったイベントを企画してみましょう。

メタバース広告の事例

メタバース広告は、すでに多くの大手企業が出稿しています。
ここでは、2つの事例をご紹介します。

広島県の特産品PR

広島県観光連盟は、NTTのメタバースサービス「XR World」に広告を展開しています。(*8)

この広告では、広島県の特産品のPRを行うメタバース空間を体験できます。
広島にまつわる謎解きゲームや音楽情報の配信のほか、商品の購入ができるブースも設置されています。

自然をメインに構成されたメタバース空間で、初めて参加したユーザー同士がコミュニケーションをとりやすいイベントを展開しています。
メタバースの特徴を活かし、コミュニケーションを重視した広告で、広島に行きたくなるコンテンツなのではないでしょうか。

日産自動車は「VRChat」に広告展開

日産自動車は、米企業が提供する「VRChat」に広告を出しています。(*9)
体験型のバーチャルギャラリーなど、4つのワールドを展開しています。

従来のWebページでは、ブランドの特徴などはテキストと静止画・動画で説明するしか方法がありませんでした。
しかし、メタバース広告はユーザーに体験してもらうことができるので、強く印象に残りやすいコンテンツとなっています。

日産がメタバース内にバーチャルギャラリーをオープンしたのは、2021年です。
国内でも最先端の、メタバース広告のモデルケースとなっています。

まとめ

メタバース広告を出稿することにメリットがあるかどうか、どこで判断すればいいのでしょうか?
現状で考えると、メタバース広告を見る層は、10~20代の若年層「Z世代」がメインです。(*2)
つまり、Z世代にアピールしたい自社製品がある場合は、メタバース広告が有効といえるでしょう。

広告の訴求力を上げるポイントは、体験型のコンテンツにすることです。(*10)
ライブやフェス、ゲームやレースなど、周りの人とコミュニケーションを取り合って楽しめる参加型のコンテンツにすると、より記憶に残りやすい広告になるでしょう。

自社製品とお客様を強く結びつける広告になるよう、メタバース広告についてぜひ検討してみてください。

建築・土木業向け BIM/CIMの導入方法から活用までがトータルで理解できる ホワイトペーパー配布中!

❶BIM/CIMの概要と重要性
❷BIM/CIM導入までの流れ
❸BIM/CIM導入でよくある失敗と課題
❹BIM活用を進めるためのポイント
についてまとめたホワイトペーパーを配布中

◆参考URL

*1 総務省『令和5年版情報通信白書(PDF版) ICTサービス及びコンテンツ・アプリケーションサービス市場の動向PDF』

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/pdf/n4700000.pdf

*2 Web担当者フォーラム『メタバース認知率が半年間で約20%増。実際の利用率は5.5%にとどまる【MRI調べ】』

https://webtan.impress.co.jp/n/2023/04/05/44592

*3 メタバース広告出稿サービスの「アドバーチャ」『トップページ』

https://ad-virtua.com/

*4 バーチャルマーケット2023 Winter『トップページ』

https://event.vket.com/

*5 流通ニュース『100万人集客するVRイベント/ベルク、ビームス、大丸松坂屋百貨店など出展』

https://www.ryutsuu.biz/report/o080811.html

*6 広告朝日『「AIインフルエンサー/バーチャルヒューマン」』

https://adv.asahi.com/marketing/keyword/14997870

*7 cluster『トップページ』

https://www.biz.cluster.mu/

*8 MarkeZineニュース『NTT QONOQら3社、広島の観光商品や特産品をPRするメタバース空間をXR Worldにオープン』

https://markezine.jp/article/detail/41781

*9 ネットショップ担当者フォーラム『「メタバース」の基礎と活用方法を日産自動車+アダストリアの事例、Roblox+VRChat+クラスターなどのサービスに学ぶ』

https://netshop.impress.co.jp/node/11039

*10 東洋経済オンライン『博報堂と電通も熱視線注ぐメタバース広告の裏側』

https://toyokeizai.net/articles/-/642550?page=3

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP