Autodeskのサブスクリプションとは|プランや契約期間、利用できるサービスを解説
Autodeskのサブスクリプションはプロジェクトの規模に応じた契約が可能で、コストを大幅に削減できる点が魅力です。しかし、サブスクリプションの内容を把握しきれていないため、どのプランで契約したらよいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
本記事ではAutodeskのサブスクリプションのプランや契約期間を解説します。また、サブスクリプションに契約することで利用できるサービス内容についてもふれていくため、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
1.Autodeskのサブスクリプションのプランと契約期間
2.契約により利用できるサービス内容
Autodeskのサブスクリプションとは
Autodeskのサブスクリプションとは、AutoCADやRevitなどAutodeskが提供しているソフトウェアをレンタルのように契約期間のみ利用できるライセンス形態です。サブスクリプションの契約により、前バージョンおよび最新バージョンの利用が可能です。ソフトウェアの導入費用を抑えつつ、最新バージョンを必要な期間のみ利用できるため、コスト削減につながる点が魅力といえます。
ここでは、サブスクリプションの3つのプランと契約期間を詳しくみていきましょう。
3つのプラン
Autodeskのサブスクリプションには3つのプランがあります。3つのプランと特徴は次のとおりです。(*1)
プラン | 向いているチームの規模 | 特徴 |
---|---|---|
Standard | 個人や小規模 | ・1日8時間、週5日のライブサポート・製品の使用状況レポート |
Premium | 中~大規模 | ・Standardの全機能・ディレクトリ同期・24時間365日対応のライブサポート(英語のみ) |
Enterprise | 大規模 | ・Premiumの全機能・独自のメタデータの追加・マネージドサクセスプラン・ダウンロードへのアクセスの調整 |
購入金額はプランおよびソフトウェアによって異なります。具体例としては、StandardのAutoCADが71,500円/年、AutoCAD Plusが231,000円/年です。(*2)PremiumおよびEnterpriseの場合、購入時には公式サイトに問い合わせをする必要があります。
契約期間
契約期間は1ヵ月、1年、複数年(3年)の3つから選択可能です。(*2)1ヵ月の場合、公式サイトからの購入のみで利用できるため、利用時に契約の必要はありません。長期的な利用ではなく、一時的にチームメンバーを増やしたいケースに適しています。Autodesk Accountへの登録で1年または3年への契約期間を変更することも可能です。
1年の場合、1年間Autodesk製品を無制限に利用可能です。短期的なプロジェクトでAutodeskのソフトウェアを利用したい場合に適しています。1年の契約期間でサブスクリプションを契約した場合、1ヵ月の契約期間を比較すると購入価格は33%以上お得になります。複数年(3年)の場合、1ヵ月および1年の契約期間よりも購入価格が安くなるため、より投資対効果が向上するでしょう。
Flexとの違い
Flexとは1日単位でソフトウェアを利用できる従量課金制のプランです。トークンを事前に購入することで、Flexの対象ソフトウェアを24時間利用できます。1つのソフトウェアではなく、さまざまなソフトウェアを一時的に利用したいケースに適しているプランです。
購入したトークンは購入者とチームメンバー間での共有が可能です。そのため、臨時にチームメンバーを増員する場合、ソフトウェアへのアクセスを柔軟に割り当てることが可能です。トークンの最小購入数は100トークン(42,900円)です。(*3)
Autodeskのサブスクリプションを選択するメリット
サブスクリプションを選択する主なメリットは、コストを削減できる点とライセンス数を変更できる点です。ここでは、メリットを詳しくみていきましょう。
コスト削減
予算やプロジェクトに応じて必要な期間のみ契約ができるため、支払金額を抑えられます。初期投資および長期的な契約金額を支払う必要がないため、コストを大幅に削減できるでしょう。また、サブスクリプションはレンタルライセンスであるため、契約金額は資産ではなく経費として計上可能です。
ライセンス数の変更が可能
プロジェクトの規模に応じてライセンス数を変更できる点もメリットの1つです。例えば、プロジェクトの途中で一時的に人数を増やす場合、メンバー用のライセンスを追加購入することで状況に応じた対応ができます。そのため、一時的でも必要な期間と人数分の費用のみで運用できます。
Autodeskのサブスクリプションで利用できるサービス
Autodeskのサブスクリプションではどのようなサービスを利用できるのでしょうか。利用できる主なサービスは次のとおりです。
・Autodesk Drive
・グローバル使用権
・最新バージョンの利用
ここでは、それぞれのサービス内容を解説します。
Autodesk Drive
Autodesk DriveとはAutodeskのソフトウェアで利用できるクラウドストレージです。(*4)2次元および3次元の設計データの保存・プレビュー・共有ができる機能です。プラグインやダウンロードを行う必要がなく、CADやCAM、BIMにおけるプロジェクト参加者がブラウザに図面を表示しながら共同で作業を進められます。
グローバル使用権
グローバル使用権とは国内外問わず任意の人を指定ユーザーとして割り当て利用できる権利を指します。グローバル使用権が適用される国または管轄区域はAutodeskが定める場所に限られます。詳しくはAutodeskが公表しているグローバル使用権承認国リストをご覧ください。
最新バージョンの利用
ライセンスの契約期間中に最新バージョンがリリースされるケースがあります。そういった場合、最新バージョンをAutodesk Accountからダウンロードすることで利用できるようになります。最新バージョンは従来のバージョンよりも機能が強化されているため、改善された設計環境下での図面構築が可能になり、生産性向上を見込めるでしょう。
まとめ
AutodeskのサブスクリプションはStandard、Premium、Enterpriseの3つのプランから利用するプロジェクトの規模に応じたものを契約できます。加えて、契約期間も1ヵ月、1年、複数年(3年)から適切なものを選択可能です。ソフトウェアを利用したい期間および規模に応じた支払いが可能であるため、初期投資や長期的な契約金額を支払う必要がありません。そのため、プロジェクトの規模に合わせた契約金額になるためコストを大幅に削減できます。
また、サブスクリプションを契約した場合、クラウドストレージであるAutodesk Driveやグローバル使用権、最新バージョンなどさまざまなサービスを利用できる点も魅力の1つです。Autodeskの製品を使用したいものの、コスト面でお悩みの方はぜひAutodeskのサブスクリプションを選択肢の1つとして検討してみましょう。
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❷BIMを活かすためのツール紹介
❸DXレポートについて
❹建設業界におけるDX
*1
「Autodesk|オートデスク サブスクリプションのプランを選択」
https://www.autodesk.co.jp/buying/plans
*2
「Autodesk|オートデスク製品」
https://www.autodesk.co.jp/products
*3
「Autodesk|Autodesk Flex」
https://www.autodesk.co.jp/buying/flex?term=100&tab=flex#what-is-flex
*4
「Autodesk|Autodesk Drive」