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Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の使い方を初心者向けにざっくり解説!

図面の管理をもっとラクにできれば…と思うことはないでしょうか?
Autodesk Vault(オートデスク ボルト)は、チームでの作業を効率よく進められるようになる管理ソフトです。(*1)

この記事では、Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の使い方を初心者向けにご紹介します。
ソフトウェアの概要と、導入までの大まかな流れをざっくり解説していきます。
実際の業務での活用事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

管理ソフトを使いこなして、チーム作業の生産性を上げていきましょう。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.Autodesk Vault(オートデスク ボルト)とはどんなソフト?
2.Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の使い方 インストールから導入まで
3.Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の活用事例

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)とは?

まずは、Autodesk Vault(オートデスク ボルト)とはどんなソフトなのかを見ていきましょう。

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)でなにができる?

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)は、AutoCADをはじめとしたオートデスクの設計ソフトの管理ソフトウェアです。

チームで設計作業をしているとき、「図面ファイルがどこにあるのかわからない」「図面の変更履歴をもっと簡単に記録したい」など、さまざまな要望が出てくることはないでしょうか。

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)を使うと、サーバを中心とした図面データの一元管理ができるようになります。(*1)

ファイルの検索や一括管理ができるので、チーム作業の生産性を向上させることができます。(*1)
また、さまざまなファイル管理がCADソフトを開かずにできるので、CADに不慣れな方にも作業しやすくなります。

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)3つのバージョンの違い

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)には3つのバージョンがあります。(*1)
それぞれ、基本ソフト、ドキュメント管理ソフト、大規模管理ソフトの3種類となっています。

・Vault Professional

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の基本ソフトです。
CADデータに直接アクセスして図面管理ができるようになります。

・Vault Office

CADソフトを使わないチームメンバー向けの管理ソフトです。
Microsoft Office のドキュメントを管理できます。
導入すると、Microsoft Office の各アプリからサーバに接続できるようになります。

・Vault PLM

基本ソフトの「Vault Professional」 と、クラウドベースの管理ソフト「Fusion 360 Manage」を組み合わせた、最上位の管理ソフトです。
BOM(部品管理)や変更履歴の管理など、社内全体での大規模な図面管理に役立ちます。

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の使い方 準備とインストール

ここからは、Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の使い方を見ていきましょう。
初心者向けに、おおまかな流れをざっくりご紹介します。

サーバPCを準備する

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)は、1台のサーバPCを中心にして使います。(2)(3)
まず最初に、このサーバPC(Vault Server )を準備しましょう。

サーバPCは、メモリが32GBのRAM、ディスクの空き容量は500GBが推奨されています。(*4)
かなり高スペックなPCが必要となるので、場合によってはコストがかかることも検討しておきましょう。

インストール

インストールは、Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の購入ページからダウンロードして行います。
PCの管理者権限でログインしておく必要があるので、Windowsの場合はコントロールパネルのユーザーアカウント管理から設定しましょう。(3)(5)

インストールは、サーバPCとユーザPCにそれぞれ行います。
最初にサーバPCにVault Serverをインストールしてから、ユーザPCにVault Client をインストールします。
サブスクリプション1契約につき、1ユーザPCにインストールできます。

ユーザとグループの登録

インストールが終わったら、最初の設定を行いましょう。

まずは、サーバPCでファイアウォールの設定をします。(3)(6)
Windowsのコントロールパネルから、新しいファイアウォール設定を作成します。

次に、サーバPCで、ユーザとグループの設定をしましょう。(3)(7)
「Vault の作成」から、新しいVaultを作成します。

設定の前に、グループとメンバーの割り当てを決めておくとスムーズです。
グループが登録できたら、アクセス権限も設定します。(3)(8)

カテゴリやファイル名の自動振り分け設定

最後に、動作設定を行いましょう。

ファイルのカテゴリやルールを作成して、採番スキーマ(ファイルやアイテムの自動採番設定)を設定します。(3)(9)
あとは、ライフサイクル(ステータスの自動変更設定)とリビジョンスキーマ(ファイル変更時の自動採番設定)を行います。(3)(10)

社内で決めたルールに従って設定しましょう。

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の使い方 活用事例

ここからは、Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の便利な活用事例をご紹介します。
社内での図面管理にモヤモヤしている方はぜひ参考にしてみてください。

ファイルの詳細検索ができる

「あのファイルを探したいけど、ファイル名が少しも思い出せない」
こんなとき、Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の図面検索を使うと、図面のプロパティ、リビジョン(更新履歴)、作成者などの複数の条件からファイルを検索できます。(*11)

さらに、検索条件を保存することができるので、次からはワンクリックで検索できるようになります。
探す時間を大幅に削減することができますね。

図面を開かずに変更履歴を編集できる

図面の変更があるたびに、手作業で変更履歴を入れるのは大変ですよね。
Autodesk Vault(オートデスク ボルト)は、リビジョン管理でCADを開かずに変更履歴を編集することができます。(12)(13)

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の画面から文字を編集するだけで、自動的に図面の表題欄に反映してくれます。
これなら、図面の他の箇所をうっかり変更してしまうようなミスも減らすことができますね。

部品マスターによるBOM(部品管理)ができる

部品表を手作業で作成すると、入力ミスが多くなりがちです。

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)のVault PLMなら、自動で部品表を作成する機能があります。(11) さらに、部品を変更した場合にどの図面に影響するかも確認できます。(13)

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)のソフトウェア内で作業できるので、CADを使わないメンバーにも部品表の管理を任せることができます。

まとめ

Autodesk Vault(オートデスク ボルト)の導入は、最初の設定までは少々時間がかかりますが、運用すると生産性の大幅な向上につながります。
イギリスの製造メーカーでは、5日の作業が20分にまで短縮したという事例もあります。(*14)

無料のマニュアルやサポートも準備されているので、サーバPCの用意ができればすぐに導入することも可能です。(3)(15)
チーム作業がぐっと楽になる管理ソフトの導入を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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◆参考URL

*1 Autodesk『Autodesk Vault:PDM でデータを管理』

https://www.autodesk.co.jp/products/vault/overview?term=1-YEAR&plc=VPLMP&tab=subscription

*2 Autodeskヘルプのホームページ Autodesk Vault Professional 2024『Vault のスタートアップ』

https://help.autodesk.com/view/VAULT/2024/JPN/?guid=GUID-2B933929-D56F-4148-8830-9D8ABCD3E705

*3 Autodesk『Autodesk Vault Professional 運用開始マニュアル配布中!』

https://www.autodesk.co.jp/campaigns/vault/install-manual

*4 Autodeskヘルプのホームページ Autodesk Vault Professional 2024『Autodesk Vault 2024 製品のシステム要件』

https://www.autodesk.com/support/technical/article/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/System-requirements-for-Autodesk-Vault-2024-products.html

*5 Autodesk『ソフトウェアのインストールの準備』

https://www.autodesk.co.jp/support/download-install/individuals/download/prepare-to-install-software

*6 Autodeskヘルプのホームページ Autodesk Vault Professional 2024『接続ワークグループ』

https://help.autodesk.com/view/VAULT/2024/JPN/?guid=GUID-88084E18-7071-4BD3-8221-E51DBCA1195A

*7 Autodeskヘルプのホームページ Autodesk Vault Professional 2024『グループを作成する』

https://help.autodesk.com/view/VAULT/2024/JPN/?guid=GUID-DB94590B-0677-4956-BD30-96CED8BBBC8E

*8 Autodeskヘルプのホームページ Autodesk Vault Professional 2024『グループを管理するには』

https://help.autodesk.com/view/VAULT/2024/JPN/?guid=GUID-8C6B2C3C-5197-406F-97BD-2A21B7840579

*9 Autodeskヘルプのホームページ Autodesk Vault Professional 2024『採番スキーマ』

https://help.autodesk.com/view/VAULT/2024/JPN/?guid=GUID-F5356B61-194B-45BF-8B92-31C299A37206

*10 Autodeskヘルプのホームページ Autodesk Vault Professional 2024『動作の管理設定』

https://help.autodesk.com/view/VAULT/2024/JPN/?guid=GUID-981E31C8-F303-4F6D-B6E0-12C19C7ADD6F

*11 Autodesk『Vault の主な機能』

https://www.autodesk.co.jp/products/vault/features

*12 Autodeskヘルプのホームページ Autodesk Vault Professional 2024『リビジョン』

https://help.autodesk.com/view/VAULT/2024/JPN/?guid=GUID-1FAD3749-175C-485F-A09E-41EA5D41E5CA

*13 Autodesk『AutoCAD ユーザー様向け 図面にもう振り回されない!簡単に図面管理する方法とは』

https://www.autodesk.co.jp/campaigns/pdmc/webinar/vault-autocad

*14 Autodesk『Vault for PowerMill を利用した設計と製造の接続によるガラスファイバー インフラストラクチャの変革』

https://www.autodesk.com/customer-stories/nov-fgs-transform-infrastructure

*15 Autodesk『オートデスク サポートと問題解決 』

https://www.autodesk.co.jp/support

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