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BIMコンサルティング会社選びのポイント(ガリレイパネルクリエイト株式会社様)

株式会社キャパのお客さまインタビューは、弊社がシステム開発、およびコンサルティングなどの業務に携わらせていただいた企業の皆様にお話をお伺いし、弊社との関わりをはじめ、実務で大切にしているところや開発会社の選定のポイントなど、さまざまな角度から、忌憚のない意見を交換しております。

さて、今回のインタビューは、日本有数の断熱パネルメーカーである、ガリレイパネルクリエイト株式会社様です。
進行は、営業部の小林が務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

(キャパ 小林) 本日はお時間を頂戴しまして、大変ありがとうございます。

(ガリレイパネルクリエイト様) よろしくお願いいたします。

ガリレイパネルクリエイト様「設計部」「生産管理部システム課」の業務について

(キャパ 小林) まずは、本プロジェクトの主幹部門であった、「設計部」と「生産管理部システム課」の、事業概要を教えていただけないでしょうか。

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) 設計部は建築図面に、パネルの図面を書き、お客様に提出して、その仕様を確定させる作業がまず第一です。それをさらに工場の生産用にコメントを付け、生産に回す発注業務、あとは社外から確保しているものの仕様も決めて内容の承認を取りつけます。

最終的には施工図という形で、施工業者が見る図面を作成するのが役割ですが、それに付帯する計算書、見解書もこちらで作成します。

(キャパ小林) 見解書、というのはどのようなものなのでしょう?

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) たとえば、断熱性能について、部屋の温度が何度のときに外側が何度、湿度何%で結露がする可能性があります、とか、最近だと耐震性能がどの程度あるのか、それに対して補強を行うとどの程度の工数がかかるのか、とかそういったことを記述した書類です。

(キャパ 小林) 図面は一品一様、なのでしょうか。

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) そうですね……一品一様でしかない、というべきでしょう。ただ、コンビニエンスストアやファーストフード店などでは、比較的定形の仕様があります。

また、大きいのは、ゼネコンさんからの、食品工場一式、あるいは巨大な冷凍冷蔵倉庫といった案件です。

(キャパ 小林) 御社が手掛けている、プレハブの断熱パネルの強みというのはどういうところにあるのでしょうか?

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) もともと、築造式の冷凍冷蔵倉庫は、コンクリートにウレタンフォームを吹き付けて建てるのですが、我々の場合は工場でプレカットした断熱パネルを現場で組み立てる方式で建てます。なので、工期を短縮できる、自由度が高い、あるいは自立するという強みがあります。

(キャパ 小林) すごいですね、このようなことができる会社はあまり多くないような気がします。

(ガリレイパネルクリエイト 進藤氏) そうですね、全国的なシェアでは、トップのメーカー3社が、市場のおよそ70~80%に対して供給を行っていると認識しています。

(キャパ 小林) 7、8割とはすごいですね。

(ガリレイパネルクリエイト 進藤氏) いえいえ、元々それほど巨大な市場ではない、というのもありますが(笑) 

(キャパ 小林) では、生産管理部システム課について教えていただけないでしょうか。

(ガリレイパネルクリエイト 山本氏) 生産管理部、ということで組織上は工場なのですが、全社の情報システム全般を見ております。基幹系、販売管理、生産管理システム、インフラ周り、情報機器全般になります。

(キャパ 小林) かなり範囲が広いですね(笑)今回BIMの導入に当たっても、主要な役割を果たされたのでしょうか?

(ガリレイパネルクリエイト 山本氏) もともと弊社では、プレハブを設計し、製造に落とし込むためのシステムとして、2DCADを利用していました。しかし、様々な形状のプレハブが増え、加工が高度になり、工場の方から当部署へ「3DCADへの置きかえができないか」という相談があったのです。その話が、BIMへ派生していった、という経緯があります。

ただ、そもそも「BIM」自体が大変難しい概念なので、そもそもBIMとは何か、という問いは依然として残っています。

BIM導入の意思決定の経緯と、その目的について

(キャパ 小林) では、あらためて、貴社でのBIM導入の意思決定の経緯と、その目的について教えていただけないでしょうか。

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) 先ほど申し上げたように、まず工場の方で3DCAD化、という話がもちあがりましたので、設計の方で、様々な調査をしたのです。

結果として、我々の業務はCADではなく、BIMであるRevitで作業ができると判明しました。それがBIM導入を決断した1つ目の理由です。

2つ目の理由としては、ゼネコンさんに出入りしている営業が、「BIMやってますか」と調達の方から聞かれることが増えて、それが高じて「BIMがないと」あるいは「設計でBIM導入を進めてよ」という要望になったのかとも思います。

(キャパ 小林) そのとき、工場の方ではBIMに対してポジティブな反応だったのでしょうか?

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) 工場の方はあくまで3次元化で様々な作業をやりやすくすることが目的だったので、SOLIDWORKSを考えていたようです。ですからRevitで本当にいいのか、BIMって何なの、というのが率直なところだったと思います。

(キャパ 小林) なるほど。BIMという概念自体も非常に難しいですよね。

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) ただ、設計としてはBIM・Revitにすぐには切り替わらないとは思っていますが、切り替わり始めたら早い対応が必要だと感じていますので、準備をしなければならない、という認識です。

BIMコンサルティング会社(キャパ)の選定ポイント

(キャパ 小林) それでは、BIMコンサルティングを依頼したパートナー会社(キャパ)の選定のポイントを教えていただけないでしょうか。

(ガリレイパネルクリエイト 山本氏) まずはwebや知り合いなどを通じて、実際に開発の実績があるのかどうかを中心に、BIMの受託開発をやっている会社を探しました。そして数社から情報を聞いたのです。

最初の1社は、キャパさん以外のところだったのですが、そのとき彼らから聞かれたのが「BIMで何をやりたいんですか」でした。

私もそのときにはBIMのことをよくわかっていませんでしたから「何から手を付けていいかわからないんですが」と言うと、「それだったら、このソフトを入れて、こうやったらどうですか」って、言われたんです。でも正直、ソフトを入れていいのかの判断もつきませんでした。

ところがキャパさんと話をしたときには「じゃ一旦、弊社のほうで現在の業務話を聞かせていただいて、そこから業務の、BIMへの適応性があるのかどうか判断するところから進めましょう」と言ってくれました。それが「我々の要望をわかってもらった」と判断した決め手でした。

「システムやサービスの導入ありき」ではなく、一番心配だった「BIMとは何か、BIMというものを、うちの業務の中にどのように当てはめていくか、社内の業務をどのように変えなければならないか」を相談できたのは、キャパさんで、うれしかったし、社内的に一番評価が高かったです。

 (キャパ 小林) そういえば最初、SOLIDWORKSに対応可能か、と聞かれた記憶があります。(笑)

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) そのときは工場が絶対にSOLIDWORKSでないとダメ、と思い込んでいたようでしたので。

でも、最終的にはSOLIDWORKSはコンマ何桁まで精度が必要な機械メーカーなら必要だけれども、弊社工場で必要な精度はミリ単位だから、不要という結論でした。でも、そういうことって、なかなかどこにも書いてませんからね。相談できたのは良かったです。

BIMコンサルティングサービスへの所感

 (キャパ 小林) キャパへコンサルティングサービスのご発注をいただきましたが、実際にサービスを受けた所感をいただけないでしょうか。

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏)  まずSOLIDWORKSとRevit2つを検討して、Revit1つでいけますよ、と言い切って、きちんと結論を出してもらえたことは、とても良かったと思います。

あとは、色々な業務フローを作っていただいて、我々も現状を整理して、把握し直せたのも良かった。個人的には、業務改革などの他のプロジェクトをやる上で、同じ手法で進められるな、と勉強にもなりました。
我々だけでやってもできたかもしれませんが、1年はかかったと思います。それを2〜3ヶ月に短縮できたのは、キャパさんのコンサルティングのおかげです。

 (キャパ 小林) 現在も、社内で色々なプロジェクトが走っているのですか?

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) そうですね、DXなど、様々な取り組みがあります。
そういう点でも、プロジェクトの進め方としては、非常に参考になりました。

BIM導入後の変化

 (キャパ 小林) BIM導入後、社内外の変化はどのようなものでしたか?

(ガリレイパネルクリエイト 山村氏) 1つは、BIMのデータをコーポレートサイトで公開して、使っていただくことができるようになった点ですね。

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) もちろん、外部にたいして「BIMの取り組みをしています」と言えるようになったことも大きいですね。
また、ちょうど先週、展示会にグループで出店したのですが、BIMのデータを公開しています、という壁面展示をさせていただきました。

(キャパ 小林) 公開に際して、反響もあったのでしょうか?

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) ダウンロード実績だけでも、相当数がありますので、反響はあったと言えると思います。意匠図などに使ってもらえると良いなあ、と思っています。

(ガリレイパネルクリエイト 山村氏) スーパーゼネコンさんからもダウンロードされているようですよ。

(ガリレイパネルクリエイト 道家氏) そうですね、地域の営業にも周知して、販促に役立ててもらおうと思っています。
あ、あとはこれからファミリ作成も、キャパさんとやりたいと思っていますのでよろしくお願いします(笑)

 (キャパ 小林) いえいえ、成果が出てよかったと思います。本日は、お時間を頂戴しまして、誠にありがとうございました。

(ガリレイパネルクリエイト様) ありがとうございました。

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