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BIM Trackとは?注目の背景や連携に対応するサービスを解説

CADは設計業務における不可欠なソフトとして知られていますが、近年はBIM運用の台頭もあり、両者を効果的に連携・併用するためのノウハウや環境構築に注目が集まっています。

BIM Trackは、そんな柔軟性の高いCAD・BIM運用を実現するために提供されているサービスで、導入機会は少しずつ増えています。この記事では、BIM Trackとはどのようなサービスなのか、どうやってサービスを活用すれば良いのかについて、解説します。

目次:

  • BIM Trackとは
  • BIM Trackが注目を集める背景
  • BIM Trackが提供しているソリューション
  • BIM Trackと提携関係にあるサービス

BIM Trackとは

BIM Trackは、BIM ONE社が提供しているWebベースのビューアプラットフォームです。複数のCAD・BIM製品との互換性を備えており、設計業務に必要なすべてのデータをBIM Track上で確認することができます。

CADやBIMを運用する際、課題となるのがどうやってデータを共有するかという問題です。直接データを手渡ししたり、メールで送付したりする方法がこれまでは採用されてきましたが、これではデータの共有に遅れが出たり、最新版のデータがわからなくなったり、複数人での共有が難しくなったりなど、様々な課題をもたらしてきました。

このような課題を解決するために活躍するのが、BIM Trackです。BIM Track上では、設計から施工に至るまでのすべての過程で必要なデータを、まとめて共有・管理することができます。関係者間での迅速なフィードバックなどに貢献できる製品です。

BIM Trackが注目を集める背景

BIM Trackは、既存のCAD・BIM運用の課題を解決できることから日本でも注目されつつある製品です。具体的には、以下のような問題の解消において、大いに強みを発揮します。

複数製品と互換性を備える

BIM Trackは、複数の製品と連携して運用ができるという強みを有しています。具体的な製品については後ほど解説しますが、特定の製品に特化していないという点は、画期的なメリットと言えるでしょう。

CADソフトやBIIMソフトを運用する上での問題となってきたのが、製品間の互換性です。相性の良いソフトとそうでないソフトが現場で併用されている場合、データを変換したり、わざわざソフトを切り替えて設計業務を進めたりといった負担が強いられてきたため、生産性の向上を妨げる要因となってきました。

一方でBIM Trackは、このような互換性を乗り越えて運用できるデータ共有プラットフォームです。関係者が使用している製品を問わずデータを共有し、円滑なプロジェクトの進行をサポートします。

ソフトの有無を問わない情報共有ができる

BIM Trackを使用することで、専用のソフトが手元にない関係者もデータの確認や編集を行うことができます。

CADデータやBIMデータは、基本的に専用のソフトを持っていないとデータを編集できないばかりか、データにアクセスすることすら難しい問題を抱えています。普段使用しているソフトが手元にないという場合も、情報共有を円滑に進められず不便な思いをすることもあるでしょう。

このような問題に対処する上で、役に立つのがBIM Trackです。BIM Trackではインターネット環境さえあれば、Webブラウザ上でCADデータやBIMデータを確認することができるため、業務が滞る心配を回避できます。

BIM Trackが提供しているソリューション

BIM Trackは、業務の効率化につながる多様なソリューションを提供しています。代表的な機能は、以下の通りです*1。

  • 2D・3Dビューア
  • データアナリティクス
  • ファイルマネージャー
  • モバイルアプリ
  • 拡張機能

BIM Trackでは、2Dと3Dの両方のデータを自由に閲覧することができます。設計に必要なすべてのデータを、BIM Trackだけで確認可能です。

BIM Track上のデータは、アナリティクスにかけることもできます。優先事項、チーム、場所などに関する正確なレポートを作成することで、調整の進捗を管理可能です。

読み込みデータは、ファイルマネージャー機能による正確な管理を実現します。データが行方不明になるリスクを回避し、業務効率化に貢献します。

BIM Trackはデスクトップだけでなく、モバイルからのアクセスにも対応しています。モバイルアプリを使って、さらにデータの共有を円滑に行えるでしょう。

既存の昨日だけでは不十分に感じる場合、アドインを使った拡張機能の実装を行えます。より便利に使いこなしたいと考えているユーザーにもおすすめのサービスです。

BIM Trackと提携関係にあるサービス

BIM Trackは複数のサービスに対応していますが、中でも互換性に優れるのがRevitとAutoCADです。

Revitは、Autodesk社が提供している代表的なBIIMソフトの一種で、多くのBIMソフトがRevitに準拠して開発されています。Revitの汎用性は業界でもトップクラスであり、BIM TrackもRevitと互換性を有しています。

また、BIM TrackはRevitに特化したアドインを提供しているのも特徴です*2。Revit常にBIM Trackをインストールすることで、さらに効果的な連携効果が得られるでしょう。

AutoCADは、Revit同様Autodesk社が提供するCADソフトです。こちらもCADソフトとしては非常にスタンダードで、多くのCAD製品が互換性を備えます。

BIM Trackとの連携対応によって、ほとんどのCADソフトとのコラボレーションが可能になるでしょう。

まとめ

この記事では、BIM Trackとはどのようなサービスか、具体的な機能の詳細や、サービスの活躍するポイントなどについて解説しました。

BIM TrackはCADやBIM運用の欠点であった、互換性やコラボレーションのしやすさといった問題を解決する上で、強力なソリューションとなります。大抵のCADソフトとの連携や、モバイルアプリやWebブラウザでの利用が可能なため、関係者の運用環境を選ばない点も強みです。

BIM運用やCAD運用における情報共有の煩雑さに悩まされている場合、積極的に活用してみることをおすすめします。基本は有料サービスとなりますが、体験版の提供もあるので、まずは試験的に導入してみると良いでしょう。

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出典:
*1 :
New forma「New forma konekt」
https://www.newforma.com/newforma-konekt/#web-platform

*2:Autodeks Appstore「BIM Track」
https://apps.autodesk.com/RVT/ja/Detail/Index?id=6609811948834998863&appLang=en&os=Win64

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