ここだけは押さえたい!Webマケ頻出ワード~4つのCと2つのR
Webマーケティングの世界にはたくさんの用語があります。
その多くは横文字かアルファベット数文字で表記されるため、その用語が表す意味を理解していないと、仕事が進まないばかりか、認識違いによって思わぬ事態を招きかねません。
というわけで、良く出てくる用語の中から、多くの人があまり意味を理解しないで使っているんじゃないか?という用語をピックアップして、詳しく説明します!
今回は、もっとも重要視したいお金関係に関連するワードをご紹介します。頭文字がCの4ワード、頭文字がRの2ワードです。
▼4つの”C”→CTR,CPC,CVR,CPA
・CTR
Click Through Rate
クリックスルーレート、またはシーティーアールと読みます。
これはリスティング広告やバナー広告において、
バナーのクリック数÷バナーの表示回数で求められます。
割合なので、この数字が高ければ高いほど良い、ということになります。ただし、表示回数が極端に少ない、クリックしてほしいユーザー意外がたくさんクリックしているなど、割合に現れない部分に問題があるケースもあるため、一概に高ければ高いほど良いとは判断できません。
CTRを比較する場合は、同じ広告枠で、別のバナーを同時掲載した時に、それぞれのバナーのCTRを比較して、広告の効果を検証するなどに利用するのが一般的です。
その数値によって、掲載を取りやめたり、クリエイティブを別のものに差し替えたりなど、いろいろな施策を行うことができます。
・CPC
Cost Per Click
コストパークリック、またはシーピーシーと読みます。
これは広告がクリック課金の場合、1回クリックされる料金が発生しますが、その1回あたりのコストです。クリック単価とも呼ばれます。CPCが安いに越したことはありませんが、いくら安くても売上がゼロなら意味はありません。CPCの指標は、広告が複数ある場合に、それぞれの広告ごとのCPCを算出し、売上の数字も含めて、どの広告媒体が売上を上げるのにもっとも効率的であるかを把握するために利用できます。
・CVR
Conversion Rate
コンバージョンレート、またはシーブイアールと読みます。
広告に限らず、サイトのページビュー数(PV数)やユニークユーザー数(UU数)に対する、成果(CV:コンバージョン)の割合です。
期間を区切り、一定期間に上げたCV数÷一定期間のPV(UU)数で算出します。
CVRを高めるには、ユーザーがコンバージョンしやすいページ、もしくは広告を作る必要があります。広告からの誘導なら、ユーザーにとって魅力的なオファーを掲載し、LP(ランディングページ)でそれがわかりやすいように掲載してあり、購入や応募フォームなどへの導線がシンプルで分かりやすいなどの意図的な施策が必要となります。
・CPA
Cost Per Action
コストパーアクション、またはシーピーエーと読みます。
1人の顧客を獲得するために費やした広告コストのことです。
たとえば広告費を合計で1万円費やし、新規顧客を1人獲得した場合、顧客単価は1万円となります。
広告費÷獲得(CV)数で計算できます。獲得(CV)=売上、資料請求数、会員登録数、など広告の内容によって適宜変えていく必要があります。広告コストが分母となるため、すべての広告の費用対効果を検討するのにベースとなる指標です。
▼2つの”R”→ROAS,ROI
・ROAS
Return On Advertising Spend
一般的にアールオーエーエスと読みます。
CPAと同様に、広告の費用対効果を測る指標ですが、こちらのROASは全体のコストに対し、どれぐらいの売上となったかを知るための指標です。
ROAS=売上÷コスト×100
売上100万円に対し、コストが20万円かかったとすると、
1000000÷200000×100=500
→コストに対し500%(5倍)の売上
広告費なら1円の広告費に対して5円の売上
ROASは高ければ高いほど、コストをかけず売上が上がったという意味ですから、高いほど良いということになります。
・ROI
Return on Investment
アールオーアイと読みます。
投資の効果を見る指標です。広告費1円でどれくらい利益が上がったかを把握します。
ROI=(平均単価×コンバージョン数-コスト)÷コスト×100
1万円のコストをかけ、平均単価1万円の商品が1個売れた場合、
(10000×1-20000)÷20000×100=-50
マイナス50%となりますが、1円の広告費に対し2円のコストがかかるという意味で、このケースは赤字になります。
1万円投資したら2万円の損失で帰ってきたわけで、投資先(広告出稿)が間違っているか、投資の仕方が間違っているなど、集客施策の練り直しが必要となります。
まとめ
広告やコスト、そして売上にかかわる「お金」に関する指標は、すべてのベースになってきます。ここは押さえておかないと、広告効果の分析や効果測定を踏まえたPDCAの循環、広告出向先の絞り込みなどの精度も上がってきませんので、注意が必要です。