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Google Payとは?その他モバイル決済サービスとの違いと注意点

Googleの決済サービス「Google Pay」は、2018年5月のアップデートでSuicaとWAONに対応しました。
日本人にはお馴染みのSuica対応によって、鉄道やバスなどの乗車料金の支払いが可能になりました。
ここではGoogle Payのこれまでの歴史を振り返りつつ、このサービスで出来ること、他の決済サービスとの違い、注意点などをご紹介します。

この記事では次の3つのことがわかります
・GooglePayの歴史
・GooglePayと競合サービスとの比較
・GooglePayのメリット・デメリットや注意点

 

Google Payの知られざる歴史

 

まず、Google Payの歴史や出来ることについて、簡単にご紹介しましょう。

 

Google Payの歴史

 

2011年、Googleは「Google ウォレット」というP2P送金サービスを開始しました。
手数料無料で、アプリでGoogleアカウントと登録した銀行口座やデビッドカードと連携することで、モバイル端末やPCから送金できるサービスです。
それから4年後の2015年9月、Googleは「Android Pay」を発表。
米国でサービスを開始しました。
Android Payは、電子マネーの利用やポイントを管理できるデジタルウォレットです。
日本では翌年の12月からサービスを開始しましたが、利用できるのはFeliCa対応端末に限定された為、NFC Type-A/Bが主流の欧米とは互換性のない仕様となりました(当時の日本ではNFC Type-A/Bはほとんど普及していなかったので、これは致し方ないでしょう)。
以来3年間、GoogleウォレットとAndroid Payという2つのサービスが併走する期間が続いた後、2018年2月に両者を統合して生まれた新サービスがGoogle Payです。
現在は、さまざまな決済関連のサービスを統合することで存在感を増しつつあり、競合企業に対する競争力を着実に強化しています。

 

Google Payの活用範囲は?

 

Google Payは、例えば次のようなシーンで活用できます。

 

電子マネーによる店舗での買い物、電車やバスの利用

 

GooglePayは2019年4月現在、次の4種類の電子マネーに対応しています。
これらを導入済みの店舗で買い物をしたり、Suicaなら交通機関の利用も可能です。

■対応する電子マネー
・モバイルSuica
・nanaco
・楽天Edy
・WAON

■利用できる場所の例
・大手コンビニエンスストア(セブン-イレブン、サークルK、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、サンクス)
・一部スーパー(ピアゴ等)
・家電量販店(ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ヨドバシカメラ)
・Suica対応の交通機関 等

 

クレジットカードによる店舗での買い物

 

Google Payは、クレジットカード・プリペイドカード・デビットカードの登録にも対応しています。
Webサイトやアプリ内課金にも使える他、QuickPayまたはQuickPay+対応店舗で買い物をすることも可能です。

■対応する主なカード発行会社
・JCB
・JACCS
・Kyash
・LINE Pay

■利用可能な店舗やサービスの例
・QuickPayまたはQuickPay+に対応している店舗(大手コンビニエンスストア/家電量販店等)
・Vanilla Air(格安航空会社:LCC)
・Book Live(電子書籍配信サイト)
・SPACEMARKET(レンタルスペース)
・Japan Taxi(タクシー配車アプリ)
・minne(ハンドメイド雑貨のマーケットプレイス)

▽早速出かけて試してみよう!

Googleペイとはどのようなもの?財布を持たずにスマホだけで街に出てみよう

ポイントカードの利用

 

Google Payでは、こちらの2種類ポイントカードを登録し、店頭でポイントを貯めたり、使ったりすることができます。

■対応ポイントカード
・T-POINTカード
・dPOINT

 

Googleサービス利用時の支払い

 

Google Payは文字通りGoogleのサービスなので、Google系の各種有料コンテンツの支払いにも利用できます。

■支払い可能なGoogleサービスの一例
・Google Playでの有料アプリ購入
・YouTubeでの有料コンテンツ支払い 等

 

Google Payの対応機種の条件は?

 

日本向けのGoogle Payを使う為には、次の条件全てに当てはまるAndroidスマートフォンが必要です。
1.Android 4.4以降
2.おサイフケータイのサービスに対応していること
3.GooglePlayを利用できる機種

1のOSのバージョンについては、余程古い機種でなければ特段問題にはならないでしょう(ちなみに、2019年4月現在の主流はAndroid9.0と8.0です)。
意外と厄介なのが2の「おサイフケータイ対応」である点。
FeliCaチップが搭載されていても「おサイフケータイ」非対応という機種もあるので、特にSIMフリーのスマートフォンを買う際には注意が必要です。
逆に大手3キャリアから販売されている端末であれば、基本的にこの部分は心配要らないでしょう。

また、意外と盲点となるのが、3のGooglePlayに対応しているかどうか。
iPhoneの場合、アプリストアはApp Storeのみですが、AndroidスマートフォンではGooglePlayの他にもいくつかのアプリストアがあります。
殆どのAndroidスマートフォンはGooglePlayに対応していますが、一部非対応の機種もあるので、そうした機種を使う場合はGoogle Payを諦めざるを得ません。
おサイフケータイ同様、大手3キャリアから販売されている端末であれば基本的に問題ありませんが、SIMフリースマートフォンの場合は購入時に注意が必要です。

 

Google Payと他の決済サービスの概要と比較

 

2019年現在、Google Payは同種のサービスであるApple Payやおサイフケータイと競合関係にあります。
そこで、次はこれらのサービスと比べて、Google Payは何が違うのかについて解説しましょう。

 

Apple Payとの比較〜違いはこれだ!

 

対応電子マネーの数はGoogle Payが有利

 

電子マネーの対応数では、2019年4月現在、Google Payの方が対応するサービスが多くなっています。
Apple Payは事実上Suicaのみですが、Google PayはSuicaに加え、Edyやnanacoなど国内の主要な非接触型電子マネーに対応しています。
特に流通系の電子マネーは、店舗によって値引きなどの還元を受けられることもあるので、使い方次第ではApple Payよりお得に使う事も出来るでしょう。

 

対応するクレジットカードの数ではApple Payの圧勝

 

一方、日本国内で登録した場合限定ですが、クレジットカードの対応数ではApple Payの圧勝といえます。
Google PayはJCBなど4社にしか対応していないのに対し、Apple Payの対応するカードの発行会社はなんと100社以上。
もちろん、自分が使っているカードがGoogle Payに対応しているのであれば、この差は特に問題にはなりません。
しかし、非対応だった場合はGoogle Payを諦めるか、対応するカードを契約する必要が出てくる為、特典次第でカードを次々乗り換えていくタイプの方はApple Payの方が向いているかもしれません。

 

おサイフケータイとの比較はここがポイント

 

最大の違いは複数のカードを一元管理できること

 

おサイフケータイとGoogle Payの一番大きな違いは、「複数のカードを1つのアプリで一元管理できること」です。
おサイフケータイの場合、利用するサービス毎に専用のアプリを起動させなければなりません。
「まずはポイントカードのアプリを立ち上げて、読み取りが終わったら次は電子マネーを……」という面倒なことを、買い物の度にやるのは正直面倒です。
一方のGoogle Payは、立ち上げるアプリはGoogle Payだけ。
その中から、使いたいカードを選べば良いのです。
一見すると何でもない事のようにも思えますが、管理するカードが増えるほど、これは大きなメリットになります。

 

Google Payのメリット&デメリット

 

メリット

 

持ち歩く現金やカードを減らすことが出来る

 

これはスマホ決済全般に言えることですが、電子決済に支払いをシフトすることで、普段持ち歩く現金を減らすことが出来ます。
セキュリティ面を考えると、特に大きな買い物をする場合、これはかなり大きなメリットです。
また、Google Payでは複数のカードを1つのスマホ、1つのアプリで管理できるので、お財布の中のカードを減らすことが可能です。
お財布がカードでパンパンに膨らんでみっともない……なんて事も、GooglePayを活用すれば解決できますよ。

 

多くの電子マネーに対応している

 

Apple Payとの比較の項でも触れましたが、Google Payは多くの電子マネーやポイントカードに対応しています。
楽天EdyなどApple Pay非対応の電子マネーを活用している方は、Google Payでより気軽に買い物が出来るようになるでしょう。

 

一部の電子マネーへのクレカチャージでポイント二重取りが可能

 

チャージ型の電子マネーの場合、クレジットカードからチャージを行う事で、電子マネー側とクレジットカード側双方のポイント還元を受けられることがあります。
上手く活用できれば現金チャージよりもずっとお得なので、Google Payを使うなら是非チェックしてみてくださいね。

 

デメリットや注意すべき点

 

オートチャージ設定は各サービスのアプリで行う必要がある

 

Google Payに対応した電子マネーの多くは、クレジットカードを紐付けてオートチャージの設定をすることが可能です。
ただ、この設定は各電子マネーのアプリやサイトで行う必要があるので、その点は要注意。
やや不便ではありますが、この辺りは致し方なしと考えた方が良いでしょう。

 

機種変更時の移行手続きがやや面倒

 

Apple Payの場合、一部のサービスを除き、機種変更する際もユーザー側で特別な作業は必要ありません。
一方、Google Payの場合、各サービス毎に機種変更の手続きを必要とすることもあるので注意が必要。
頻繁に機種変更する方は、少々面倒かもしれませんね。

 

スマートウォッチはほぼ非対応

 

iPhoneに対するApple Watchのように、Androidスマホにも対応するスマートウォッチが各社から発売されています。
ただ、現状ではGoogle Payに対応し、かつ日本で利用可能な機種は皆無。スマートウォッチメーカー独自の決済機能を搭載している機種もありますが、その場合はGoogle Payとは別のアプリで管理することが必要です。

 

対応しているクレジットカードが少ない

 

これもApple Payとの比較の際に触れましたが、GooglePayに登録可能なクレジットカードは4社しかなく、Apple Payに大きく水をあけられています(2019年4月時点)。
どれだけ便利な機能でも、使えなければ意味がありません。
Google Payの導入を検討されている方は、事前に今使っているクレジットカードが対応しているか確認された方が安全でしょう。

▽さらに気になる方はこちら

Google Payは海外でも使えるの?

まとめ

 

Apple Payの対抗馬として、またAndroidスマートフォン用をより便利にするサービスとして、注目されるGooglePay。
対応するクレジットカード会社が少ない等の弱点はありますが、AndroidPay・Googleウォレットの統合から間もないと考えれば、十分健闘しているのではないかと思います。
今後、対応カードがどれだけ増えるかは未知数ですが、Androidスマートフォン全体の競争力を維持するという点でも、Google Payのこれからは要チェックではないでしょうか?

▽関連記事はこちら

未来の電子マネーの世界標準となるか?Googleペイの使い方を探る

[2019年4月19日アップデート]

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