CADが重い原因はこれ!シングルコア性能が重要な理由とPC選びのコツ
1. はじめに
CADは、建築や製造など幅広い分野で使われる設計ツールです。しかし、実際に作業をしてみると「動きが重い」「拡大や縮小、保存に時間がかかる」と感じた経験はありませんか。
多くの方は、この原因を「パソコンの性能不足」や「コア数が少ないせい」だと思いがちです。ところが、CADが遅くなる要因の多くはシングルコア性能にあります。つまり、CPUのコア数が多くても、1つのコアの処理速度が遅ければ快適に動かないことが多いのです。
では、なぜCADはシングルコア性能に依存するのでしょうか。また、CPU以外のメモリやストレージ、GPUはどのように関わってくるのでしょうか。
本記事では、CADが重くなる原因とシングルコア性能の重要性、さらに快適に動かすためのPC選びのポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。
「CADが重い」と感じている方や、これからPCを新調しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
2. CADが重くなる主な原因
CADの動作が重く感じられるとき、その原因は単にPCのパワー不足だけではありません。CAD特有のソフト構造や、扱うデータの性質、PC構成との相性など、いくつかの要因が重なって発生します。ここでは、代表的な4つの原因を整理して解説します。
2.1. ソフト自体が扱うデータ量が大きい
CADソフトは、業務で使われる図面や3Dモデルなど、大量の情報を扱います。建築分野では、複数階層を持つ図面や、部品ごとに細分化されたパーツデータが組み合わさるのが一般的です。こうしたデータは膨大で、読み込みや操作のたびにPCが大量の情報を処理する必要があります。
例えば大規模な工場やビルを設計する場合、部品の寸法や配置の整合性を常にチェックしながら作業を進めるため、ファイル内の参照情報を探すだけでも時間がかかります。結果、表示や編集の反応が遅れることも珍しくありません。
このようなデータ量の多さに対応するには、CPUだけでなく、メモリやストレージの速度も重要です。特に読み込み・保存の高速化にはSSDが効果的です。また、不要なデータやオブジェクトを削除してファイルを軽量化することも、作業の快適性を高めるポイントです。
2.2. 図面や3Dモデルの複雑化
近年、CADの機能向上に伴い、扱う図面やモデルが以前よりも格段に複雑になっています。細かな装飾やディテールの描写が求められたり、3Dモデルでは曲面や小さなパーツの精密な組み合わせを正確に再現する場面が増えました。
この複雑さが増すほど、ソフトは操作のたびに膨大な計算を行わなければなりません。例えば3Dモデルを回転・ズームするとき、CPUは頂点やエッジ、面を再計算して描画し直します。2Dと違い、3Dでは視点や光の反射の変化まで計算するため、少しでもPCの処理能力が足りないと操作感が落ちます。
さらに、大規模なアセンブリではメモリ使用量も一気に増えます。十分なメモリがないと、ストレージへのスワップ(仮想メモリ)を頻繁に行うことになり、作業速度が大幅に低下します。複雑化は避けられない流れだからこそ、事前に必要な処理能力を見極め、それに見合ったPCを選ぶことが重要です。
2.3. ソフトウェアの設計的な制約(シングルコア処理が多い)
多くのCADソフトは、古くからのコードベースを引き継ぎながら改良されてきました。そのため、内部処理の多くが逐次的(シングルスレッド)な構造になっています。これは、図面やモデルの一貫性を保つために、操作を1つずつ順番に処理する設計が適しているためです。
例えばAutoCADやJw_cadでは、線や図形の作成、編集、2D図面の変更といった日常的な操作は、ほとんどが1つのCPUコアだけで処理されます。この場合、コア数が多くても速度はあまり変わらず、むしろ1コアの処理性能(シングルコア性能)が体感速度に直結します。
もちろん、全てがシングルコア処理というわけではありません。レンダリングや一部の解析などではマルチコアを活かせます。しかし、作図や編集といった日常作業ではシングルコア性能の高さが圧倒的に重要です。「CPUはコア数が多いほうが速い」という一般的な認識が、CADの動作にはそのまま当てはまらないことを理解しておく必要があります。
2.4. PCスペック(CPU、メモリ、ストレージ、GPU)が不足している場合
当然ながら、PCの基本性能が不足していれば、CADは快適に動きません。特に古い世代のCPUでクロック周波数が低い場合、描画や操作のレスポンスが落ちます。メモリが少なすぎると、ファイルを開くだけで容量を使い切り、フリーズや強制終了を招くこともあります。
ストレージも見逃せません。HDDはアクセス速度が遅く、大きなファイルの読み書き時に待ち時間が発生します。NVMe SSDのような高速ストレージに置き換えれば、ファイル読み込みや保存が大幅に短縮されます。
GPU(グラフィックボード)の必要性は用途によって変わります。2Dメインなら内蔵GPUでも動作しますが、3Dモデリングやレンダリングを行うなら専用GPUの恩恵が大きくなります。特に業務用のNVIDIA QuadroやRTX Aシリーズは安定性やドライバ面で有利です。
つまり、CADをストレスなく使うには、シングルコア性能の高いCPU+十分なメモリ+SSDを基本に、用途に応じてGPUを追加するのが理想的です。
3. シングルコア性能が重要な理由
CADを快適に動かすうえで、CPUのコア数よりも「シングルコア性能」が重要になる場面は多くあります。これは、CADソフトの動作構造や処理方法に深く関係しています。ここでは、その理由を具体的に見ていきましょう。
3.1. CADソフトの多くはシングルコア処理が中心である
多くのCADソフトは、長年にわたり改良を重ねながらも、基本的な処理構造は逐次処理(シングルスレッド)を前提に設計されています。これは、図面やモデルの整合性を確保するため、操作を一つずつ順番に処理する方が適しているためです。
たとえばAutoCADやJw_cadなどでは、線や図形の作成、編集、寸法の変更といった操作は、ほぼ1つのCPUコアのみで行われます。この場合、CPUのコア数がいくら多くても速度の向上は限定的で、むしろ1コアあたりの処理能力(シングルコア性能)の高さがレスポンスの速さを左右します。
もちろん、全ての作業がシングルコアというわけではありません。解析やレンダリングなど、一部の処理では複数コアを同時に使うことができます。しかし、日常的な作図や編集の多くはシングルコア性能の影響を強く受けるため、CADの快適性を求めるならまずここを優先すべきです。
3.2. 「シングルコア性能」とは何か?
シングルコア性能とは、CPUの複数あるコアのうち1つのコアがどれだけ速く処理できるかを示す指標です。一般的には、クロック周波数(GHz)の高さと、1クロックあたりに処理できる命令数(IPC:Instructions Per Clock)が重要な要素となります。
同じクロック周波数であっても、CPUの世代や設計(アーキテクチャ)の違いによってIPCが向上していれば、1コアあたりの処理能力は高まります。そのため、単純に「高クロックだから速い」とは限らず、ベンチマーク結果や世代差を確認することが大切です。
最近のCPUは、クロック周波数だけでなくIPCの改善も進んでおり、同じ4GHzでも新しい世代のほうが処理性能が高い傾向があります。CADを快適に使いたい場合は、シングルスレッド性能のベンチマークスコアをチェックするのが効果的です。
3.3. シングルスレッド/コアで計算される作業の具体例(作図、編集など)
CADの日常作業の多くは、シングルスレッドで処理されています。代表的な例としては、線や円の作成、寸法変更、オブジェクトの移動や回転といった基本的な作図・編集操作が挙げられます。
これらの操作では、変更が加えられるたびにソフトが全体の構造を見直し、再描画を行います。この処理は逐次的に進むため、1つのコアがフル稼働し、他のコアはほとんど使われないことが多いのです。
3Dモデリングでも、細かいパーツの位置調整や視点変更など軽い操作はシングルスレッドで処理される場合が多く、ここでもシングルコア性能が重要な意味を持ちます。こうした性質があるため、コア数の多さよりも1コアの速さがCADの体感速度を大きく左右するのです。
3.4. マルチコアが活かされる作業との違い(レンダリングは例外)
もちろん、マルチコアが活躍する場面もあります。代表的なのはレンダリングや大規模解析など、大量の計算を同時並行で進められる処理です。例えば、レンダリングでは画面をピクセル単位で分割し、それぞれの計算を複数コアで同時に進められるため、マルチコアCPUの恩恵が大きくなります。
一方、日常の2D作業や3Dモデルの軽い編集では、こうした並列化が難しく、結局は1つのコアが順番に処理する形になります。そのため、マルチコア性能が直接的な速度向上につながらないことも多いのです。
要するに、レンダリングやシミュレーションを多用するユーザーであればマルチコアも重視すべきですが、日常的な作図や編集を中心に使うのであれば、まずはシングルコア性能を優先してPCを選ぶのが賢明です。
4. PC選びのコツ
CADを快適に動かすためには、用途に合わせたPCスペックを選ぶことが重要です。特に、CPUの性能、メモリ容量、ストレージの種類、GPUの有無や性能は、作業のスピードや安定性に直結します。ここでは、各パーツごとに選び方のポイントを整理します。
4.1. CAD用途に合ったCPUスペックの選び方
まず、CPU選びの基本は用途の明確化です。2D作図が中心であれば、極端なハイエンドモデルは不要で、シングルコア性能が高い中〜上位モデルで十分です。最新世代のCore i5やRyzen 5でも、高クロック仕様であれば快適に動きます。
一方、3Dモデリングやレンダリングを多く行う場合は、シングルコア性能に加えてある程度のコア数も必要になります。Core i7やRyzen 7クラス以上であれば、マルチコアを活かす処理でも余裕を持って対応できます。
重要なのは、自分の作業内容を見極め、必要以上にコア数ばかりを追わないことです。用途に合ったスペックを選ぶことで、コストを抑えながら高い作業効率を得られます。
4.2. シングルコア性能(クロック数やIPCなど)を重視
CAD作業では、多くの処理がシングルスレッド依存です。そのため、CPU選びではコア数よりも1コアの速さに注目しましょう。目安としては、クロック周波数が4GHz以上で、IPC(1クロックあたりの命令処理能力)が高いモデルが理想です。
同じクロック数でも、CPUの世代やアーキテクチャによってIPCは異なります。新しい世代ほど効率が向上していることが多いため、最新世代のモデルを選ぶほうが同クロックでも体感速度が速くなります。
購入前には、PassMarkやCinebenchなどのベンチマークでシングルスレッド性能のスコアを確認すると、より確実に適切なCPUを選べます。
4.3. Intel Core iシリーズ・AMD Ryzenシリーズの具体的比較例
CAD用PCとしてよく選ばれるのは、IntelのCore iシリーズとAMDのRyzenシリーズです。かつては「Intelはシングルコア性能が高く、AMDはマルチコアが得意」と言われていましたが、近年はRyzenもシングルコア性能で大きく進化し、両者の差は縮まっています。
ハイエンド志向ならCore i9やRyzen 9、中〜上位クラスならCore i7やRyzen 7がバランスの良い選択肢です。コストを抑えつつCAD作業を快適にしたいなら、Core i5やRyzen 5の最新世代も十分実用的です。
最終的には、用途・予算・消費電力なども含めて総合的に判断することが大切です。
4.4. メモリ容量の目安(8GB, 16GB, 32GBの使い分け)
メモリは作業の安定性に直結します。最低限8GBでもCADは動作しますが、これはあくまで軽い2D作業向けの最低ラインです。多くの場合、16GBあれば2D・軽めの3Dを快適に扱えます。
3Dモデリングや複数の大規模ファイルを同時に開く場合は、32GB以上を推奨します。余裕を持たせることでスワップ発生を減らし、処理落ちやフリーズを防げます。
予算の都合で最初から大容量を積めない場合でも、後から増設できるようメモリスロットに空きを確保しておくと安心です。
4.5. ストレージ(SSD推奨、容量の選び方)
CAD用途では、ストレージの種類によって作業効率が大きく変わります。HDDは容量単価が安いものの、読み書き速度が遅く、大きなCADファイルでは待ち時間が発生しやすくなります。
一方、SSDはHDDに比べて数倍以上高速で、特にNVMe接続のSSDは数千MB/sの速度を出せます。これにより、図面やモデルの読み込み・保存が大幅に短縮されます。
容量は最低でも500GB、可能なら1TB以上がおすすめです。CADやOS、作業用ファイルはSSDに置き、大容量のデータ保管用にはHDDを併用するとコストを抑えつつ快適性を維持できます。
4.6. GPUの扱い(2Dと3D、業務内容による必要/不要の違い)
GPU(グラフィックボード)の必要性は、作業内容によって変わります。2D中心なら内蔵GPUでも問題ないケースが多く、無理に外付けGPUを導入する必要はありません。
しかし、3Dモデリングやレンダリング、リアルタイム可視化などを行う場合は、専用GPUがあると快適性が大幅に向上します。業務用ならNVIDIA QuadroやRTX Aシリーズなど、CAD向けに最適化されたGPUが安定性と互換性の面で有利です。
コストを抑えるなら、ゲーミング向けのGeForce RTXやAMD Radeonでも十分な性能を発揮します。ただし業務用CADでは、ドライバの認証やサポート体制が異なる点に留意が必要です。
5. よくある疑問Q&A
CADのPC選びについては、多くの方が共通して抱く疑問があります。ここでは、その代表的な質問と回答をまとめました。初心者の方が誤解しやすいポイントや、選択の判断材料になる情報も含めて解説します。
5.1. 「コア数は多い方がいいのでは?」の誤解
Q: CPUはコア数が多いほうが速いはずでは?
A: これは一部の用途では正しいのですが、CAD作業では必ずしもそうとは限りません。多くのCADソフトは、作図や編集といった日常的な操作をシングルスレッド(1つのコア)で処理しています。そのため、コア数の多さよりも1コアあたりの処理速度(シングルコア性能)のほうが体感速度に直結します。
もちろん、レンダリングや解析のような並列処理が可能な作業では、コア数が多いほど有利になります。しかし、CAD初心者や2D作図が中心のユーザーにとっては、まずシングルコア性能の高いCPUを選ぶことが効率的です。コストパフォーマンスを考えても、この優先順位を意識して選ぶのがおすすめです。
5.2. ゲーミングPCとCAD作業用PCの違い
Q: ゲーミングPCは高性能だからCADにも最適ですよね?
A: ゲーミングPCは確かに高クロックのCPUや高性能GPUを搭載しており、多くのCAD作業でも快適に動きます。ただし、CADとゲームでは求められる最適化の方向性が異なります。
業務用CADでは、NVIDIA QuadroやRTX Aシリーズなどのワークステーション向けGPUが公式に推奨されることが多く、これらはCAD向けドライバや安定性検証が行われています。一方、ゲーミングPCのGPU(GeForce RTXやAMD Radeon)は3D描画性能は高いものの、CAD用の最適化や公式サポートの面では差があります。
コスト重視ならゲーミングPCをCADに活用するのも有効ですが、業務で使う場合は互換性や安定性を考慮し、公式推奨のGPUやドライバを選ぶのが安心です。
5.3. ノートパソコンでも大丈夫?
Q: 持ち運び重視でノートPCを選びたいけど、CADは快適に動かせますか?
A: 最近のノートPCは性能が向上し、シングルコア性能の高いCPUを搭載したモデルも増えています。軽めの2D作業や中規模程度の3Dモデルであれば、十分にこなせます。ただし、長時間の高負荷作業ではデスクトップに比べて不利な点があります。
ノートPCは筐体が小さいため冷却性能に限界があり、長時間のレンダリングや重い3D処理を行うとCPUクロックが下がりやすくなります。また、メモリ増設やGPUの交換が難しい機種も多く、拡張性に制約があります。
もしノートPCでCADを使うなら、性能と冷却に優れたモデルを選び、可能なら外付け冷却ファンやドッキングステーションを併用すると安定性が高まります。
5.4. 中古PCはアリ?
Q: 予算を抑えるために中古PCを検討していますが、CAD用途でも使えますか?
A: 中古PCはコスト面では魅力的ですが、CAD用途では注意が必要です。古い世代のCPUはシングルコア性能が現行モデルに比べて劣る場合が多く、特に2D作業でも体感速度に影響します。また、使用歴による劣化や部品寿命も考慮が必要です。
もし中古を選ぶなら、できるだけ新しい世代(例:Intel 第8世代以降、Ryzen 3000シリーズ以降)のCPUを搭載したモデルがおすすめです。さらに、SSD換装やメモリ増設が可能かどうかを必ず確認しましょう。
短期的なコスト削減には有効ですが、長期的に安定して使うなら新品またはリフレッシュPC(メーカー整備済み再生品)を検討したほうが結果的に安心です。
6. まとめ・おすすめPC例
CADが「重い」と感じる原因は、単純なPCパワー不足だけではありません。多くの場合、ソフトの特性としてシングルコア性能への依存度が高いことが、快適性を左右しています。加えて、大規模なデータや複雑なモデルの扱い、メモリ・ストレージ・GPUのバランスも動作速度に直結します。
この記事では、シングルコア性能の重要性を中心に、用途に応じたPC選びのポイントを解説しました。日常的な2D作業ではコア数よりも1コアの速さが重要であり、3Dモデリングやレンダリングではマルチコア性能も活かせることを理解しておくと、無駄のない構成を選べます。
6.1. 記事の総括
CADの動作は、多くの場面でシングルスレッド処理が中心です。そのため、クロック周波数やIPCの高いCPUほど、日常作業のレスポンスが向上します。さらに、十分なメモリ(16GB以上推奨)、高速なSSD、用途に応じたGPUの選択が、快適な作業環境を支えます。
2D中心の作業であれば、最新世代の中〜上位CPUと十分なメモリがあればスムーズに動きます。一方で、3Dやレンダリングを多用する場合は、シングルコア性能とマルチコア性能の両方を備えたCPUに加え、性能の高いGPUを組み合わせることが重要です。
6.2. シングルコア性能重視の重要性の再確認
改めて強調したいのは、「CADはシングルコア性能で体感速度が決まる場面が多い」という事実です。コア数が多いからといって、すべての作業が速くなるわけではありません。特に初心者や2D中心のユーザーにとっては、まずシングルコア性能を優先することが最も効果的な投資です。
もちろん、レンダリングや解析などマルチコアを活かせる作業もありますが、全体の作業時間を短縮するには、まず1コアあたりの処理能力を底上げすることが近道です。CPUを選ぶ際は、カタログスペックだけでなく、実際のベンチマークスコアも確認すると確実です。
6.3. PC選びの優先順位整理
CAD用PCを選ぶ際の優先順位は次の通りです。
- シングルコア性能の高いCPUを選ぶ
- 高クロック周波数(4GHz以上)+高IPCの最新世代モデルを推奨。
- 高クロック周波数(4GHz以上)+高IPCの最新世代モデルを推奨。
- メモリは最低16GB、余裕があれば32GB以上
- 大規模データや複数ファイル同時作業に強くなる。
- 大規模データや複数ファイル同時作業に強くなる。
- メインストレージはSSD(可能ならNVMe)にする
- 読み込み・保存時間が大幅に短縮。
- 読み込み・保存時間が大幅に短縮。
- 3D作業を行う場合はGPUも重視
- NVIDIA QuadroやRTX Aシリーズ、または高性能GeForceなど。
- NVIDIA QuadroやRTX Aシリーズ、または高性能GeForceなど。
おすすめPC構成例
- エントリークラス(低予算/2Dメイン)
- CPU: Intel Core i5 または AMD Ryzen 5(最新世代・高クロック)
- メモリ: 16GB
- ストレージ: 512GB NVMe SSD
- GPU: 内蔵GPUまたは低価格グラフィックスカード
- CPU: Intel Core i5 または AMD Ryzen 5(最新世代・高クロック)
- ミドルクラス(バランス型/2D+軽めの3D)
- CPU: Intel Core i7 または AMD Ryzen 7
- メモリ: 16〜32GB
- ストレージ: 1TB NVMe SSD
- GPU: GeForce RTXミドルレンジまたはワークステーションGPU
- CPU: Intel Core i7 または AMD Ryzen 7
- ハイエンドクラス(大規模3D/レンダリング多用)
- CPU: Intel Core i9 または AMD Ryzen 9
- メモリ: 32〜64GB
- ストレージ: 1TB NVMe SSD+大容量HDD
- GPU: NVIDIA QuadroやハイエンドGeForce RTX
- CPU: Intel Core i9 または AMD Ryzen 9
CAD作業を快適にする最大のポイントは、シングルコア性能をしっかり確保した上で、作業内容に合ったバランスの良い構成を選ぶことです。必要以上に高価な構成を選ばず、用途に応じた最適解を見つけることで、コストを抑えながらも効率的な作業環境を構築できます。
PCの選び方を理解すれば、CAD作業は驚くほど快適になります。本記事を参考に、自分の用途にぴったりの1台を見つけてください。
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<参考文献>
概要 | AutoCAD | Autodesk
https://www.autodesk.co.jp/support/technical/product/autocad
動作環境 | Autodesk サポート
https://www.autodesk.com/jp/support/system-requirements/overview
AutoCAD の動作環境
CAD制作 | パソコン工房【公式通販】
https://www.pc-koubou.jp/pc/cad.php
プロフェッショナル デザイン ビジュアライゼーション ソリューション | NVIDIA