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<BricsCAD製品解説シリーズ>BricsCAD BIMとは?機能・価格・導入メリットを完全ガイド

1. はじめに:BricsCAD BIMが注目される理由

・CADソフトウェア – 2D/3D CAD – Bricsys®

https://www.bricsys.com/ja-jp?srsltid=AfmBOorFg5OsuBJOYd9cM9hWVLm94vw4iz2718e4WMqNNhdZTXZUG4fZ

近年、建設業界では設計や施工の効率化を目的として、BIM(Building Information Modeling)が大きな話題となっています。特に中小企業の間では、導入コストや運用難度をできるだけ抑えながら、設計精度の向上や情報管理の強化を図りたいというニーズが高まっているのです。

このような状況の中、注目を集めているのがBricsCAD BIMです。既存のAutoCADユーザーが違和感なく利用し始められるうえ、ファイル形式はDWG互換をベースにしているため、これまでに蓄積された資産を活かしつつBIM導入が進められます。

また、国土交通省が取り組んでいる建設DXやBIMガイドラインの影響もあり、国内においてもBIM対応が一層求められる風潮があります。大手企業だけでなく、中小企業が競争力を高める手段として、BricsCAD BIMをはじめとするBIMソフトが広まっています。

本記事では、そうしたBricsCAD BIMに興味を持っている方へ向けて、導入メリットや価格、具体的機能などを幅広く解説していきます。BIM導入を検討する中で感じる疑問点や費用面での不安を払拭し、中小規模の設計事務所や建設会社にも役立つ実践的情報を提供します。

2. BricsCAD BIMとは?概要と基本情報

2.1. BricsCAD BIMの開発背景と概要

BricsCAD BIMは、ベルギー生まれのソフトウェア企業Bricsys社によって開発され、現在はHexagonグループの一員として世界各地で利用されています。開発当初から、「手慣れたDWG形式を守りつつ、本格的なBIMを実現できる環境を提供する」という明確な目標が掲げられてきました。

この背景には、多くのAutoCADユーザーがBIMへ移行するのに高い学習コストを感じていた現状があります。Revitや他社BIMソフトは高度な機能を持つ一方、操作やライセンス価格が高くなりがちでした。BricsCAD BIMは、その制約を解消するために直感的な操作や深いDWG互換性を重視し、初心者でもBIMのメリットを短期間で生かせることを目指したのです。

世界中の中小~大手企業まで幅広く導入されており、特に人件費や予算が限られる企業にも優れたコストパフォーマンスを提供すると評価されています。

こうした経緯から、BricsCAD BIMは「AutoCAD感覚で始められるBIMソフトウェア」として着実にシェアを広げています。

2.2. BricsCADシリーズの紹介とBIMの位置づけ

BricsCADには複数のエディションが存在し、ユーザーのニーズに合わせて適切な製品を選択できるようになっています。2D作図に特化したLite版、3Dモデリングが可能なPro版、機械設計を視野に入れたMechanical版などがあり、その中でもBIM機能を包括的にカバーするのがBricsCAD BIMです。

BricsCAD BIMは2D図面と3Dモデルを同時に扱え、建築設計だけではなく、設備や構造の情報付与も含めたBIMワークフローをスムーズに進められます。AutoCADから移行する場合でも、DWGの資産をそのまま使い続けられる点が大きな強みです。

さらにIFC(Industry Foundation Classes)というBIMの国際標準形式に対応しており、他のBIMソフトともスムーズに連携が図れるように設計されています。中小企業から大手ゼネコンまで、さまざまな規模の建設現場で利用が進められています。

以上からわかるように、BricsCAD BIMは同シリーズの中でも「BIMに特化した高機能版」でありながら、コスト面と操作性のバランスが優れた点が魅力です。

2.3. BricsCAD BIMのコンセプトと目指すもの

BricsCAD BIMのコンセプトは「設計者の自由度を最大限に保ちつつ、一方でBIMモデルとして必要な情報をしっかりと管理する」ことにあります。AutoCADの操作感を引き継ぎ、ユーザーが直観的に3Dモデリングを行えるよう設計されていることが特徴です。

具体的には、誰でも扱いやすいソリッドモデリングの仕組みとAI支援機能の組み合わせにより、迅速にBIMモデルを仕上げながら、BIMに求められるプロパティ管理やIFC対応も同時に行えます。その結果、BIMガイドライン以降の業界動向にも柔軟に適応しながら、企業の競争力向上につなげることができます。

また、BricsCAD BIMは設計だけでなく、施工・維持管理の段階でも役立つ情報を一貫して管理できるフローを整えているため、複数のステークホルダーとの連携が取りやすい点も利点です。

このように自由度と情報管理の両立を目指す設計思想により、これまでのCADから一歩進みたいと感じるユーザー層に支持されているのです。

3. 主な機能と特徴

3.1. 直感的なモデリングとAI支援機能

BricsCAD BIMは、BricsCAD Proをベースに高度なBIM機能を追加した形です。最大の特徴は、ソリッドモデルをベースとした直感的な3Dモデリングが可能な点です。壁や床などの要素をシンプルに引き伸ばしたり、複雑な形状を素早く作成できるため、モデリング時のストレスが少なくなります。

さらに、AI支援の「BIMify」機能が非常に便利です。これは、あらかじめ作成した3Dモデルの各要素を自動で認識し、壁や柱など建築要素ごとに分類してくれます。手作業で一つひとつ属性付けをする必要がなくなるので、短期間で効率的にBIMモデルを構築できるようになるのです。

同じくAIベースの「Propagate」機能も、大量の繰り返し要素を自動的に配置・編集してくれるため、設計変更やパーツ配置の手間を大幅に削減します。これらの機能はBIMを初めて導入する会社でも生産性アップに貢献すると評価されています。

結果的に、従来の2D CADに慣れた設計者でもスピーディーに3Dモデルを構築できる点が、BricsCAD BIMの大きな魅力といえます。

3.2. 情報管理とプロパティの自動管理

BIMで重要とされるのは、形状だけではなく、そこに含まれる部材情報などの属性管理です。BricsCAD BIMには、プロパティ管理を自動で行う仕組みが組み込まれており、たとえば壁を伸ばすと同時に、その壁の材質や寸法情報が更新されるようになっています。

また、業界標準であるIFC(Industry Foundation Classes)の形式に対応しているため、他のBIMソフトと連携した時でも情報のすり合わせがスムーズになります。これにより、設備設計や構造設計とのデータ交換が容易になり、合意形成や干渉チェックが迅速に進むというメリットを享受できます。

プロパティの自動分類は、モデルごとに属性を設定する手間を極力省き、担当者ごとの操作ミスを大幅に減らすため、設計の効率と正確性が同時に向上すると期待されています。

こうした仕組みのおかげで、大規模案件はもちろん、中小規模のプロジェクトでも人的負荷を増やさずにBIMモデルを豊かに保つことが可能です。

3.3. ドキュメント自動生成と2D図面の互換性

BricsCAD BIMでは、作成した3Dモデルから図面や断面、集計表などを自動生成できます。たとえば、平面図にかかわる変更を行うと、立面図や断面図への影響も自動的に反映されるため、設計修正時の作業が飛躍的に軽減されるのです。

加えて、BricsCAD BIMはもともとDWG互換を重視して開発されています。従来のAutoCADユーザーが保有する既存図面の資産をほぼそのまま取り込み、2Dデータと3Dデータをシームレスに行き来できます。

こうした高いデータの互換性とドキュメントの自動生成機能が結びつくことで、「まずは2Dで検討し、必要に応じて3Dを活用し、そのままBIM化する」という柔軟な設計手法を実現できます。

結果的に、施工図や数量拾いも正確になり、中小規模の企業でも少人数で効率よくプロジェクトを回せるようになる点は、BricsCAD BIMの魅力のひとつといえるでしょう。

4. AutoCADやRevitとの違い

4.1. ファイル形式と学習コストの比較

まず、ファイル形式の面では、BricsCAD BIMはDWGをベースにしているため、多くの現場で使われている図面データを引き続き活用できます。一方、Revitは独自のRVT形式が主体になり、AutoCADはBIM機能を標準では搭載していません。

次に、学習コストの比較です。RevitはBIM特有のパラメトリック設計を習得する必要があり、操作を理解するまでに時間がかかります。BricsCAD BIMならばAutoCADに類似したインターフェースで、操作感やショートカットも似ているため、移行しやすいと評判です。

そのため、過去にAutoCADを使って2D図面を作成してきたユーザーがBIMに初めて挑戦する際には、BricsCAD BIMへの移行がスムーズだといえるのです。

さらに、BricsCAD BIMでは既存のクロスプラットフォーム機能も充実しており、チーム全員が短期間で習熟できる可能性が高いことも大きなアドバンテージになっています。

4.2. BIM対応とコストの比較

AutoCADは単体でBIM機能を提供していないため、Revitや他社のBIMソフトと連携を図る必要が生じます。これに対してBricsCAD BIMは初めからBIMを想定して設計されているため、設計からBIM情報管理までワンストップで行える構造になっています。

その一方で、RevitはBIM機能こそ強力なのですが、年間ライセンス費用が高額であることから、初期投資に負担を感じるユーザーが多い傾向にあります。BricsCAD BIMは比較的リーズナブルな年額料金に加え、永久ライセンスの選択肢も用意されているので、長期的コストを抑えやすいという利点があります。

特に中小企業では、ソフトウェアの導入コストが経営に及ぼす影響を無視できません。BricsCAD BIMはトライアルでの検証が可能であり、導入判断もしやすいため、BIM導入メリットを実感しやすい設計になっています。

こうした柔軟なコスト体系とBIM機能のバランスが、BricsCAD BIMを選ぶ決め手の一つになっているのです。

4.3. 柔軟性とユーザー移行のスムーズさ

Revitは高度にBIM化された環境を提供する反面、モデリング手順やカテゴリー設定に厳格なルールがあり、初めて使う人にはハードルが高いといえます。これに対し、BricsCAD BIMはAutoCAD感覚のコマンドやUIがベースになっているため、3D化に対する抵抗感が少ないのです。

加えて、BricsCAD BIMはDWG互換を重視しているため、会社に蓄積された既存図面を活用しながら段階的にBIMへ移行できます。一度に全部のプロジェクトをBIM化しなくても、部分的なBIM導入から始めて、徐々に広げていくアプローチも可能です。

また、トレーニング要件にも柔軟性があります。これまでAutoCADを使ってきたスタッフなら、最低限の研修でBricsCAD BIMの基本を把握できることから、導入時の負担を最小限に抑えられます。

こうした特徴により、実務への反映が早く、比較的少人数の中小企業でもすぐにBIMのメリットを享受できるのがBricsCAD BIMの強みです。

5. BricsCAD BIMの導入メリット

5.1. 既存DWG資産の活用と低コスト導入

第一のメリットは、DWGをベースにした資産の活用が可能なことです。メンバー全員がAutoCAD感覚で設計を進めながら、必要に応じてBIM化を実施し、プロパティ管理や情報共有を強化できます。

また、他のBIMソフトよりも比較的ライセンス価格が低く、年間契約に加えて永久ライセンスも選択できるため、初期コストとランニングコストを最適化しやすいです。導入事例を見ると、特に中小企業が費用対効果を評価して採用に至るケースが多いと報告されています。

さらに、「BricsCADの無料トライアル」で評価期間を設けられるため、社内で試験導入を行いつつ、システム要件や操作手順を十分に検証してから本導入を進められるのが安心材料となっています。

こうした経済的メリットと操作性の高さが組み合わさり、建設業界のBIM導入を後押しする存在となっています。

5.2. シームレスな2D/3D統合環境

BricsCAD BIMは2D図面と3Dモデルを行き来する際に大きな操作の違いを感じさせないよう配慮されています。AutoCADと同じコマンド体系を踏襲しているため、2D設計に慣れ親しんだ従業員が3Dへ移行する際にもスムーズです。

たとえば、既存のDWGファイルを取り込んですぐに3Dモデル化する、そこにBIMify機能で自動分類を行うなどのフローがまとめて行えます。従来の方法とBIMワークフローの混在が可能なので、一部の案件でBIMを導入しつつ、他の案件では2D中心で進める、という柔軟な運用もできます。

このシームレスな環境は、従来CADとBIMの狭間で悩んでいた多くの企業にとって大変魅力的です。必要な機能を少しずつ取り入れながら、最終的には全面的なBIM化を目指すステップアップを実践しやすくなっています。

実務的にも、DWGやIFCなど多様なファイル形式を通じて情報を一元管理しやすくなり、プロジェクト全体の意思決定スピードが向上すると期待できます。

5.3. 短期間でのBIMワークフロー構築

BIMを本格的に導入するとなると、ソフトウェアの学習や運用ルールの整備で時間がかかるイメージが少なくありません。そこでBricsCAD BIMは、既存スキルとの親和性やAI機能を活用することで、短期間でワークフローをかたちにできる仕組みを整えています。

具体的には、AutoCADのような図面操作に慣れた人であれば、3Dモデルを扱うときもショートカットや画面レイアウトをほぼそのまま応用できるため、新しい操作をゼロから覚え直すストレスが少ないのです。加えて、BIMifyやPropagateといった自動化機能によって、属性付与や繰り返し要素の配置を機械的に処理できます。

こうした仕組みによって、限られた人員であってもプロジェクト全体をBIM化しやすくし、建築設計、設備、施工管理の連携を円滑にします。

結果、それまで分断されていた情報をまとめることができ、ミスや手戻りの削減、施工精度の向上につながります。

6. 価格表

BricsCAD BIMの価格設定は毎年変更される場合がありますが、一般的にはサブスクリプション形式と永久ライセンスが用意されています。たとえば、年間サブスクリプションでおおよそ12万円、あるいは永久ライセンスを選ぶ場合は初回費用で28万円程度といった形です。

この価格帯は、Revitの年間ライセンスよりも低価格で、中小企業にも導入しやすいといわれています。また、Bricsys社のキャンペーンで割引が発生する場合や、教育ライセンスが無償提供されるケースもあるため、導入のタイミングや対象に応じて最適なプランを検討するとよいでしょう。

他方、AutoCADのサブスクリプションと比較した場合も、BricsCAD BIMはBIM機能を標準搭載しているぶんコストパフォーマンスが高いと感じるユーザーが多いです。

このように、BricsCAD BIMは建設業界で必要とされる3Dモデリングと情報管理を実用的な価格で提供しており、BIMソフト比較の上でも有力な選択肢となっています。

実際の価格は以下の通りです。

製品エディションライセンス形態主要価格(日本国内)
BricsCAD BIMサブスクリプション(1年)126,000 円(税抜き) 
サブスクリプション(3年)340,000円(税抜き)
永久ライセンス(買い切り)279,500 円(税抜き)

<参考>

・CADソフトウェア – 2D/3D CAD – Bricsys®

https://www.bricsys.com/ja-jp?srsltid=AfmBOorFg5OsuBJOYd9cM9hWVLm94vw4iz2718e4WMqNNhdZTXZUG4fZ

7. 導入に必要なスペック・ライセンス形態

7.1. 推奨スペックとシステム要件

BricsCAD BIMを快適に動作させるには、ある程度高性能なハードウェアが必要です。推奨としては、マルチコアCPU(Intel Core i7以上)、16GB以上のRAM、そしてOpenGL互換のグラフィックボード(NVIDIA RTXクラスがおすすめ)を用意するとスムーズに操作できます。

最低要件としては、4GB程度のRAMでも起動は可能ですが、大規模なプロジェクトを扱う場合はメモリ不足に陥りやすいです。社内の運用で大きなBIMデータを扱う可能性があるなら、あらかじめ余裕を持ったスペックを選んでおくとよいでしょう。

OSはWindows、macOSの両方に対応しており、クラウド連携を行う際にはBricsys 24/7などのサービスも利用できます。BIM IFCエクスポートやレンダリングなど多彩な機能を活かすためにも、設計業務に加えて背景処理の負荷を想定したPC環境の準備が重要です。

特に中小企業で社内PCを一新するタイミングがあれば、BricsCAD BIMの導入を視野に入れ、推奨スペックを参考に検討すると導入効果が高まるはずです。

7.2. ライセンス選択肢と無料トライアル

BricsCAD BIMのライセンス形態には大きく分けて、サブスクリプションと永久ライセンスがあります。短期的な案件対応や、最新バージョンを常に使いたい場合はサブスクリプションが向いています。一方で、長期にわたって安定利用したい場合や、一定予算の範囲内で資産化を図りたい場合は永久ライセンスを選ぶことで総コストを抑えられる利点があります。

また、30日程度の無料トライアル期間を利用して、実際のプロジェクトに適合するかを事前にテストできます。このトライアル版はBIM機能をしっかり試せるようになっているため、導入リスクの低減につながるはずです。

教育機関や学生向けには無償ライセンスも提供される場合があり、学習環境と現場導入のあいだをスムーズに結ぶ仕組みが整っています。BricsCAD BIMトレーニングも公式サイトや各種セミナーを通じて提供されており、短期間で実践的なスキルを習得可能です。

このように、導入コストや運用スタイルに合わせてライセンスを選べる柔軟性が、BricsCAD BIMの大きな魅力といえます。

8.購入前に確認すべきポイント

1. 動作環境(PCスペック)が要件を満たしているか

BricsCAD BIMは、3Dモデリングや点群処理など高負荷な作業も想定されているため、使用するパソコンのスペックが重要です。最低限動作させるためのスペックはある程度抑えられていますが、快適に作業を行うには、Intel Core i7以上のCPU、16GB以上のメモリ、そしてNVIDIA RTXシリーズなどの高性能GPU(4GB以上のVRAM)が推奨されます。特に複雑なBIMモデルや大規模な建築データを扱う場合は、GPU性能が作業効率に大きく影響するため、事前にPCの性能を確認しておくことが重要です。

2. 使用目的に対して「BIMエディション」が最適か

BricsCADには複数のエディションが用意されており、それぞれ機能の範囲が異なります。例えば2D作図が中心であれば「Lite」、3Dモデリングを含む作業には「Pro」、そして建築設計やBIM属性の管理、IFC出力などを行うには「BIM」エディションが必要です。自社の業務に必要な機能が「BIMエディション」に含まれているかを確認し、場合によっては上位の「Ultimate(全機能入り)」を検討するのも選択肢です。目的に合ったエディション選定は、コストパフォーマンスを最大化する鍵になります。

3. ライセンス形態(永久ライセンス or サブスクリプション)の確認

BricsCAD BIMは、他の主要なCADソフトと異なり「永久ライセンス」と「サブスクリプション」のどちらも選択可能です。永久ライセンスは一度購入すればそのバージョンをずっと使い続けることができ、追加でメンテナンス契約を結ぶことでアップデートも受けられます。一方、サブスクリプションは月額・年額で常に最新バージョンが利用できる反面、契約が切れると使用できなくなります。導入コスト、更新の考え方、IT管理ポリシーなどに応じて、最適なライセンス形態を選ぶことが重要です。

4. 他ソフトとのデータ互換性(IFC・DWG・Revitなど)のチェック

BricsCAD BIMはDWG形式をベースにしながら、BIM対応としてIFC形式の入出力にも対応しており、他のBIMソフト(Revit、ArchiCADなど)とのデータ連携が可能です。ただし、プロジェクトによっては特定のソフトとの互換性が重要になる場合もあるため、導入前に社内外の関係者が使用しているソフトとの互換性やワークフローを確認しておくことが不可欠です。特に、Revitデータとのやり取りやNavisworksとの統合検討、点群データの処理を行う場合は、試用版などを通じて動作確認をしておくと安心です。

9. まとめ:BricsCAD BIMでスマートなBIM設計を

本記事では、BricsCAD BIMが注目される理由や基本的な概要、各種機能、そして他のCAD・BIMソフトとの比較や価格などを詳細に解説しました。DWGによる高い互換性、AI支援機能による直感的な操作、そしてBIM導入メリットを得やすい導入コストを併せ持ち、中小企業でも取り組みやすい点が大きな特長といえます。

BIM導入というと、高額なライセンス費用や長い学習期間をイメージする方も少なくありません。しかしながら、BricsCAD BIMならAutoCADユーザーが積み重ねてきた操作感を活かしながら、素早く実用レベルのBIM環境を作り上げることが可能です。これまでのDWG資産を損なうことなく、国際標準であるIFC形式との連携やドキュメント自動生成によって、設計効率化やプロジェクト管理の質も高められます。

また、無料トライアル期間や複数のライセンス形態も選べるため、「まずは小規模なプロジェクトで試す」「徐々に他案件へ展開する」といったアプローチも組み立てやすいでしょう。BricsCAD BIMは中長期的な視点でみても、BIMガイドライン2024を念頭に置いた業務改革や建設DX推進への足がかりとして十分な効果を発揮するはずです。

もしAutoCADや他の2D CADから次のステップを検討しているなら、BricsCAD BIMはきわめて自然な選択肢となります。ぜひ実際のプロジェクトで試してみて、柔軟なBIMワークフローと高い生産性を体感してみてください。

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<参考文献>

・CADソフトウェア – 2D/3D CAD – Bricsys®

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