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浴槽ファミリの使い方を徹底解説|Revit初心者が知っておきたい活用ポイント

1. はじめに

BIM(Building Information Modeling)の普及により、設計から施工までを3Dデータで一元管理する流れが急速に広がっています。その中心的なツールのひとつが Autodesk Revit です。
なかでも住宅設計では、浴槽をはじめとする水回りの計画が居住性や快適性を大きく左右します。ここで重要になるのが「浴槽ファミリ」です。ファミリを正しく使いこなせるかどうかで、設計の効率や精度に大きな差が生まれます。

さらに、BIMデータの適切な管理や、将来的なMEP(設備設計)との連携を見据えるなら、浴槽ファミリの操作や編集方法を理解しておくことは欠かせません。浴槽ファミリを使いこなせば、平面図・3Dビュー・施工図といった各段階で正確な情報を反映できるだけでなく、プレゼンテーションやレンダリングでリアルな表現を行うことも可能になります。

本記事では、Revitの浴槽ファミリ活用をテーマに、初心者でも理解しやすい言葉で基本から実務に役立つノウハウまでを解説します。配置方法やパラメータ設定、サイズ変更、さらにはBIMobjectやRevitCityからのダウンロードまで幅広く紹介します。
最後まで読めば、浴槽ファミリをどう扱えばよいかが体系的に理解でき、設計効率の向上や図面・プレゼンの質を高めるヒントが得られるでしょう。

2. Revitと浴槽ファミリの基本

まずは、BIMモデリングの中心となるRevitにおける「ファミリ」の考え方を押さえておきましょう。特に水回りのように家具や設備を配置する場面では、この概念を理解していないとスムーズなモデリングができません。浴槽ファミリの位置づけを知ることは、今後の学習や設計作業を効率的に進めるための第一歩です。

この章では、Revitにおけるファミリの基本的な仕組みと、浴槽ファミリが持つ種類や特徴について解説します。実務に入る前に「そもそもファミリとは何か?」という疑問をクリアにしておきましょう。ファミリには部材の属性やパラメータ、形状データがまとめられており、設定を変更するとプロジェクト全体に自動的に反映される点が大きな特長です。

ファミリを正しく理解することは、RevitのMEP連携や住宅設計の効率化に直結します。たとえば浴槽なら、インスタンスプロパティを利用すれば個別に調整でき、タイププロパティを利用すれば複数の配置を一括で変更可能です。この仕組みを活用することで、類似する浴槽のバリエーションを効率的に管理できます。

2.1. Revitにおける「ファミリ」とは何か?

Revitにおけるファミリとは、壁や床、ドア、窓といった建物要素をひとつの「部品」としてまとめたパーツのことを指します。浴槽や洗面台といった設備も同様に、ファミリという単位で管理されます。

ファミリは建物の各パーツをデータベースのように扱える仕組みで、たとえば浴槽ファミリなら、長さ・幅・高さといった寸法に加え、材質や仕上げの情報までをパラメータとして持っています。これにより、配置後でも数値を変更するだけで簡単にサイズや素材を切り替えることができます。

初心者の方は、CADのように形状を一から描くイメージを持ちがちですが、Revitではオブジェクト自体が情報を持つ点が大きな違いです。この「パラメータで管理する」という考え方こそがBIMモデリングの要であり、後のレンダリングや施工図作成でも威力を発揮します。

さらに、ファミリが整理されていれば、数量表の作成やプレゼン資料の作成も効率的です。複数の浴槽タイプを配置しても、寸法や材質を一括管理できるため、修正作業の手間を大きく減らせます。

2.2. 浴槽ファミリの種類と特徴

浴槽ファミリにはいくつかの種類があり、大きく分けると 標準ファミリ・メーカー提供ファミリ・オリジナルファミリ の3つに分類できます。

標準ファミリはRevitのライブラリに最初から収録されているもので、初心者でもすぐに使えるのが利点です。ただし、種類が限られているため、デザインの自由度を求める場合には物足りなさを感じることもあります。

一方、TOTOやLIXILといった国内メーカーが公式に公開しているファミリは、実際の製品データを反映しているため精度が高く、現実の浴槽に近い形状やパラメータを持っているのが特長です。実務で正確なBIMモデリングを行う際には非常に役立ちます。

さらに、RevitCityやBIMobjectといった海外のサイトからダウンロードする方法もあります。海外製ファミリはデザインの幅を広げるのに便利ですが、日本の寸法基準に合わないケースがあるため、利用前にサイズやパラメータを必ず確認することが大切です。

3. 浴槽ファミリの基本操作

ここからは、浴槽ファミリを読み込み→配置→調整する一連の手順を解説します。Revit初心者にとっては、まず「正しいロード方法」と「配置時の注意点」を押さえることが重要です。
あわせて、ファミリエディタでの細かな編集を見据えつつも、まずはプロジェクトに取り込んで使える状態にすることを最優先で身につけましょう。学生の実習や初めての住宅プロジェクトでも、基本操作を知っているだけで試行錯誤の時間を大きく減らせます。
また、配置後に寸法を少し調整したい場面はよくあります。そんなときはインスタンスプロパティやタイププロパティを確認すれば、想像以上に簡単に修正できます。以下で具体的な作業ステップを順に説明します。

3.1. 浴槽ファミリの読み込みと配置

浴槽ファミリをプロジェクトへ読み込むには、まずRevitの[挿入]タブ → [ファミリをロード]を開き、目的のファミリを選択します。標準ライブラリの収録内容は地域・言語パック・バージョンに左右されるため、環境によっては浴槽が見当たらない場合があります。見つからないときはコンテンツパックの追加、またはメーカーサイトやBIMobjectなどの外部サイトから取得して再度ロードしましょう。
外部サイトからダウンロードした場合でも手順は同じで、rfaファイルを選んでロードすれば、プロジェクト内で使用可能になります。必要に応じてタイプ(サイズや仕様のバリエーション)も同時に取り込むと、後工程の差し替えがスムーズです。

配置は、平面図や3Dビューを開き、[建築]タブ → [コンポーネント] → [配置]を選択して行います。浴槽ファミリはテンプレートや配布元によってレベルベース(非ホスト)や面ベースで作られていることが多く、場合によっては壁ホスト型のものも存在します。初期プラン段階では、壁や床の確定前でも仮置きがしやすい面ベース型が便利で、確定後の再ホストも比較的スムーズに行えます。

配置後に「思っていた位置と少し違う」と感じたら、プロパティパレットや移動(Move)/回転(Rotate)で微調整します。必要に応じて整列(Align)で壁芯や基準線へ合わせたり、ピン留め(Pin)で位置を固定したりすると、後の編集でずれにくくなります。こうした基本操作を押さえることで、住宅設計の効率が上がり、BIMモデルの整合性も保ちやすくなります。

3.2. 寸法と位置の調整方法

配置が完了したら、次は寸法と位置の確認・調整です。浴槽は壁・ドア・洗面台など他の設備と干渉しやすいため、最初に所要寸法を把握しておくと後の手戻りを防げます。
寸法の調整は、インスタンスプロパティとタイププロパティのどちらで管理するかを意識するのがコツです。例えば「幅を1200mmから1300mmへ変更」する場合、プロジェクト内の同タイプすべてを変えたいならタイププロパティ、配置した1台だけを変えたいならインスタンスプロパティを編集します。パラメータ名はファミリごとに異なることがあるため、変更前に値の関連(連動)を確認しておくと安心です。

位置調整は、[修正]タブの移動/オフセット/回転の基本コマンドを使い分けます。高さ方向を変えたいときは、ベースレベル(配置先レベル)やオフセットの値を見直すと、仕上げ厚や段差を考慮した設定が行えます。さらに、参照面(Reference Plane)を仮に引いておくと、複数の設備を一定の基準で並べたいときに位置合わせが容易です。
このように、寸法と位置をパラメータ主体で管理できるのがBIMの強みです。モデルと図面が連動しているため、後で施工図を作成する段階でも情報が一貫し、余計な再入力やチェック工数を抑えられます。

3.3. 表示スタイルの選択と確認

配置した浴槽をどう見せるかも大切です。平面図・立面図・断面図・3Dビューのそれぞれで、意図した表現ができるよう設定を整えましょう。
平面図では、輪郭や断面の厚みを分かりやすくしたいケースがあります。表示/グラフィックス(VG)の設定で、カテゴリごとの線の太さ・パターン・透過を調整すると、図面としての可読性が上がります。必要に応じてビューテンプレートを使えば、同じ表現を複数ビューへ一括適用でき、表記ゆれを防げます。

3Dビューやパースでは、材質(マテリアル)を丁寧に設定し、Revitのレンダリング機能で質感を確認します。光沢や表面の荒さ、色調を適切に設定すれば、クライアント向けのイメージパースでも説得力のある見え方になります。作り込み過多は動作を重くする原因にもなるため、粗・中・詳細などの表示レベルを使い分け、必要な場面に必要な精度で表示させるのがポイントです。

このように、図面表現(2D)とビジュアライゼーション(3D)を切り替えながら調整できるのはRevitの強みです。レビュー段階で表示を丁寧に確認しておけば、プレゼンテーションから最終的な施工図作成までの移行がスムーズになり、チーム内の合意形成も進めやすくなります。

4. 浴槽ファミリのカスタマイズ

標準の浴槽ファミリをそのまま利用するだけでは、実際の設計条件に対応しきれないことがあります。たとえば、狭小住宅で限られたスペースに合わせたい場合や、高齢者向け住宅で安全性を重視した形状にしたい場合など、サイズや形状を変更する必要が出てくるでしょう。そうしたときに役立つのが浴槽ファミリのカスタマイズです。

カスタマイズと聞くと難しく感じるかもしれませんが、基本的にはRevitファミリエディタでパラメータを編集したり、材質を変更したりするだけで十分対応できます。ここでは「サイズ・形状」と「材質・仕上げ」という2つの視点から解説します。

この章を読み終えるころには、自分の設計要件に合わせて浴槽ファミリを柔軟にアレンジする方法が理解でき、応用すれば浴室設計全般の幅を広げられるようになるはずです。

4.1. サイズと形状のカスタマイズ

浴槽ファミリのサイズを変更するには、まずファミリエディタで寸法パラメータを確認します。多くの場合、「長さ」「幅」「深さ」といった複数の寸法項目が設定されています。

たとえば、標準的な長方形の浴槽を楕円形やコーナー型に変更したい場合、既存の押し出し形状(エクストリュージョン)を編集し、新しいスケッチを描き直す方法が有効です。また、一般家庭用、ホテル用など複数のタイプを用意しておけば、同一プロジェクト内でも条件に応じて使い分けやすくなります。

ただし、サイズ変更を行う際は関連パラメータの連動に注意が必要です。一部の寸法だけを変更すると全体のバランスが崩れることがあるためです。ここで役立つのがタイプカタログ(.txtファイル)です。外部ファイルとしてサイズバリエーションをまとめておけるため、入力ミスを防ぎ、モデルを軽量に保つことができます。

こうしたカスタマイズを習得すれば、設計効率が上がるだけでなく、クライアントの要望に応じた多様なプランを素早く提示できるようになります。

4.2. 材質と仕上げの選択

浴槽の質感や見た目をよりリアルに表現したい場合は、Revitの材質設定を活用するのが効果的です。たとえば、ホーロー素材や人造大理石、FRPといったさまざまな素材をマテリアルとして設定できます。

材質を変更するには、ファミリエディタを開き、オブジェクトの材質タブからマテリアルブラウザを呼び出して適切なマテリアルを選択します。光沢感のある素材を適用してレンダリングを行うと、浴槽の質感がリアルに再現されることを実感できるでしょう。

ただし、細部まで作り込みすぎるとファミリデータが重くなり、プロジェクト全体の動作に影響を与える可能性があります。プレゼンテーション重視か施工図重視かなど、目的に応じて作り込みの度合いを調整することが大切です。

このように材質や仕上げを工夫することで、Revitのプレゼンテーション品質は格段に向上します。クライアントにリアルな完成イメージを伝えたい場面でも、大きな効果を発揮するでしょう。

5. 実務での浴槽ファミリ活用法

ここでは、設計から施工図の作成、さらにはクライアント向けのプレゼンテーションに至るまで、浴槽ファミリをどのように活用できるかを解説します。単にモデルを配置するだけでなく、業務フロー全体でどう生かせるかをイメージしながら読むと理解が深まります。

浴槽ファミリは、設計段階で効率的に配置するだけでなく、他の設備ファミリとの調整や、クライアントへのプレゼン資料の作成にも役立つのが大きな強みです。ここで紹介するポイントを押さえておけば、BIMデータ管理を意識した住宅設計をよりスムーズに進められるようになるでしょう。

さらに、モデルと連動させて施工図や提案資料を自動的に展開できるため、資料作成にかかる負担も減り、チーム内やクライアントとのコミュニケーションの質が高まります。

5.1. 設計効率化のためのテクニック

浴槽ファミリを活用する際に重要なのは、一度作成した設定をテンプレート化して再利用できるようにすることです。たとえば、標準的な浴槽サイズに加えて、ワイドタイプやコンパクトタイプをあらかじめ準備しておけば、状況に応じて素早く切り替えられます。

また、RevitのMEP連携を視野に入れる場合は、排水口や給排水位置の情報を正確に把握しておくことが欠かせません。これを怠ると、後から配管図と整合しなくなり、余計な修正作業が発生します。設計効率を高めるためには、初期段階からの情報管理がポイントです。

さらに、複数の浴室レイアウトを検討する際には、異なるタイプの浴槽ファミリを同じプロジェクトで使い分けるのがおすすめです。設計の試行錯誤をスムーズに行えるため、最適なプランを迅速に提案できます。こうした日常的な工夫が、繰り返し作業の削減や業務全体の効率化につながります。

5.2. 他の設備との連携

浴槽だけを考えるのではなく、洗面台やトイレなどの水回り設備ファミリと一緒に検討することで、浴室全体の設計精度が大幅に高まります。例えば、洗面台の位置と扉の開閉スペースの干渉など、意外に見落としやすい要素も多く存在します。

このような場合に役立つのが干渉チェック機能です。Revitにはファミリ同士の重なりや衝突を検出する機能があり、限られた空間で浴槽を正しく配置するのに有効です。ただし、必要なクリアランス(余裕寸法)までは自動判定されないため、場合によってはNavisworksなど外部ツールを併用すると安心です。

さらに、BIMデータ管理の観点からは、各設備ファミリに製造元や型番といった情報を入力しておくことも推奨されます。TOTOやLIXILが提供する公式Revitファミリはもちろん、自作のファミリにも同じように情報を追加すれば、将来的なメンテナンスや発注業務がスムーズになります。

こうした設備同士の連携を意識した設計は、図面の正確性を高めるだけでなく、プロジェクト全体の品質を底上げします。

5.3. プレゼンテーションと施工図の活用

浴槽ファミリの魅力は、単なる設計用オブジェクトにとどまらず、プレゼンや施工図への展開が容易な点にあります。プレゼンテーション段階では、Revitのレンダリングやウォークスルー機能を用い、質感や形状を忠実に再現した浴槽を提示することで、クライアントの理解度と信頼感が高まります。これにより、設計意図が伝わりやすくなり、必要な修正点も早い段階で共有できます。

一方、施工段階では正確な寸法情報が不可欠です。Revitの施工図作成機能を使えば、浴槽ファミリに設定されているパラメータをそのまま反映できるため、平面図や断面図に明確な寸法を素早く表記できます。これにより、施工担当者や配管業者が安心して作業を進められるようになります。

このように、アイデア検討から施工までの一連のプロセスにおいて、一貫してBIM情報を活用できるのがRevitの強みです。そして浴槽ファミリは、その流れを支える重要な要素となります。

6. 浴槽ファミリの入手方法と注意点

新しい種類の浴槽ファミリを探すときは、Autodeskの公式ライブラリだけに頼らず、複数の入手先を活用するのがおすすめです。特にメーカーが提供しているファミリや、海外のBIMサイトにあるファミリは、実際の製品仕様を反映したデザインが多く、プレゼンテーションやコストシミュレーションにも役立ちます。

ただし、ダウンロードしたファミリをそのまま使うのではなく、Revitのバージョンとの互換性や国内規格との整合性を必ず確認してください。とくに注意したいのは、Revitファミリは新しいバージョンから古いバージョンに保存できない点です。そのため、使用するRevitのバージョンに合ったデータを選ぶことが重要になります。

また、浴槽ファミリを安易に導入すると、データが重すぎてプロジェクト全体の動作が遅くなったり、編集が難しいオブジェクトを含んでしまったりする場合があります。目的に合ったファミリを選び、必要以上にデータ量を増やさないよう意識することが大切です。ここでは、公式ライブラリ・メーカー提供ファミリと海外サイトからのダウンロードの2つの方法について、それぞれの特徴と注意点を紹介します。

6.1. 公式ライブラリとメーカー提供ファミリ

Autodeskの公式サイトには、Revitファミリライブラリとして、標準的な設備・家具・構造部材が揃っています。まずはここから浴槽ファミリを探すのが安心です。公式提供のファミリはRevitのバージョンに対応しているため、互換性の心配が少なく、すぐにプロジェクトに取り込めます。

さらに、国内メーカーも自社製品のBIMデータを公開しています。代表例は TOTO Revitファミリ や LIXIL Revitファミリ です。実物の製品仕様に基づいているため、形状や寸法の正確性が高く、施工時にイメージの食い違いが起きにくいのが利点です。

これらのファミリは、カタログや品番情報と連動している場合もあり、施工図や見積もり作成にも役立ちます。ただし、精細に作り込まれているぶん、データが重くなりやすい点には注意が必要です。PCの性能やプロジェクト規模に応じて、必要なデータだけを選んで使うようにしましょう。

また、メーカーサイトからダウンロードする際には、Revitのバージョン違いによる互換性問題が発生しやすいため、自分の環境に合ったデータを選ぶことが欠かせません。

6.2. 海外サイトからのダウンロード

海外のBIMサイトでも、浴槽ファミリは数多く公開されています。たとえば BIMobject や RevitCity などでは、多彩なデザインや独自性のある浴槽ファミリを入手でき、国内にはない形状を取り入れたいときに便利です。

ただし、海外ファミリには注意点があります。多くの場合、寸法の単位がフィートやインチで設定されており、日本の標準寸法に合わないケースがあります。ダウンロードしたらファミリエディタで確認し、メートル法への変換や不要な要素の削除を行うことをおすすめします。

もうひとつ気を付けたいのが、著作権や利用ルールです。多くのファミリは無料配布されていますが、中には商用利用が制限されていたり、改変不可の条件が付与されていたりするものもあります。業務で使用する場合は、利用規約を必ず確認してから導入してください。

これらの注意点を踏まえれば、海外サイトの浴槽ファミリは新しいデザインのヒントや差別化の要素となり、設計の幅を広げる強力なリソースとなります。

7. まとめと次のステップ

ここまで、Revit初心者の方が押さえておきたい浴槽ファミリの基礎知識から、種類、基本操作、カスタマイズの方法、さらには実務での活用法や入手先までを幅広く紹介してきました。

まずは、ファミリの概念をしっかり理解し、Revitファミリエディタを活用して浴槽ファミリを正しく編集できるようになることが最初の目標です。そのうえで、サイズや材質を調整し、設計要件やプレゼン用途に合わせてオリジナリティを持たせられるようになれば、BIMモデリングのメリットを最大限に活かせるでしょう。

今後は浴槽に限らず、洗面台・キッチン・ドア・階段など、さまざまな設備ファミリを扱う機会が増えていきます。その際には、今回学んだ「パラメータ管理」「ホストの考え方」「タイプカタログの活用」といったスキルを応用することで、より効率的で正確な設計が実現できます。

また、実務では複数の担当者や協力会社と連携して作業することが一般的です。Revitのパラメータ設定を共有し、建物全体の情報を見える化しておくことで、チーム内の情報共有やコミュニケーションも格段にスムーズになります。

浴槽ファミリは、その第一歩として学ぶのに最適な題材です。本記事を参考に、ぜひRevitを活用した住宅設計の幅を広げ、BIMモデリングの可能性を実務に活かしていってください。

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<参考文献>

Autodesk Revit | Revit ソフトウェア正規品の価格と購入

https://www.autodesk.com/jp/products/revit/overview

Revitヘルプ | Autodesk

https://help.autodesk.com/view/RVT/2025/JPN/

RevitファミリとBIMコンテンツ | BIMobject

https://www.bimobject.com/ja

CADデータダウンロード | TOTO:COM-ET [コメット] 建築専門家向けサイト

https://www.com-et.com/jp/page/cad/

LIXIL ビジネス情報|CAD・BIMデータ

https://www.biz-lixil.com/service/cad/search/

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