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GoogleとApple徹底比較【創業者と企業文化】編

GoogleとAppleは、いまや世界を代表する巨大企業です。しかし、事業戦略やビジネスモデル、企業文化には共通点もあれば異なる部分もあります。いずれの企業もベンチャー企業からスタートしました。しかし、なぜこれほど巨大に成長できたのでしょうか。

開発者はプログラムを勉強しなければなりません。しかし、会社員であれば「会社はどうあるべきか?」を考えることも大切です。個人事業主のフリーランスの場合、事業の在り方を見極めることが死活問題になります。

「企業研究」は就職・転職活動のときだけに必要なスキルではありません。新規顧客を開拓するとき、競合企業と差別化する戦略を練るとき、さらにいま自分が在籍する会社をよりよくするためにも不可欠です。

GoogleとAppleという偉大な企業をお手本として、企業研究を行ってみましょう。

 

ラリー・ペイジ氏とスティーブ・ジョブズ氏

 

GoogleとAppleも共同創業者によって設立されました。Googleを設立したのはラリー・ペイジ氏とセルゲイ・プリン氏、Appleはスティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏のふたりのスティーブでした。

共同創業者というスタイルは、企業の成功モデルのひとつといえるでしょう。日本では、ソニーもまた井深大氏と盛田昭夫氏のふたりが創立しました。直感と情熱で組織を牽引するタイプと、冷静に状況を見極めて補佐する参謀役の組み合わせがうまくいくようです。

Googleではクレイジーなラリー・ペイジ氏が前者、セルゲイ・プリン氏が後者、Appleではカリスマ的なジョブズ氏が前者、温厚なウォズニアック氏が後者です。

ラリー・ペイジ氏とセルゲイ・プリン氏はスタンフォード大学に在学中に出会いました。第一印象はお互いに好ましくなかったようですが、膨大なデータから情報を検索するシステムを作る目的で意気投合します。

ジョブズ氏とウォズニアック氏の出会いは、ヒューレット・パッカード(HP)社の夏季インターンシップでした。最初のコンピュータApple I・㈼はウォズニアック氏がひとりで作りました。それを売りさばいたのがジョブズ氏です。

いずれも才能のある人間の出会いが企業の核となっています。Googleはスタンフォード大学の寮でビジネスをスタートしました、一方、Appleはガレージで創業したと伝えられていますが、ウォズニアック氏によると作り話のようです。

 

「Don’t Be Evil」と文章化されないジョブズのビジョン

 

Googleには創業当初から「Don’t Be Evil(邪悪になるな)」という有名な企業スローガンがありました。10条の社是のひとつで、他には「Fast is better than slow.(遅いより速い方がいい)」「Great just isn’t good enough.(「すばらしい」では足りない)」などもあります。

企業が利益を追求する限り、儲けるために悪事に手を染める企業は少なくありません。Googleの場合、世界のあらゆる情報の収集をミッションにしています。検索エンジンが強力になれば、特定の広告を意図的に表示の頻度を上げるなど、さまざまな悪事が可能になります。しかし、Googleはそれを厳しく戒めていました。

このDon’t Be Evilは、Googleを傘下に収めたAlphabetの設立により、「Do the Right Thing(正しいことをやれ)」という行動規範に変わりました。

一方、驚くべきことにAppleには文章化された企業理念がありません。しかし、Appleはビジョナリー・カンパニーの筆頭に挙げられる企業です。ジョブズ氏自体に「世界を変える」ビジョンがありました。

それでは一体何が企業の行動規範になっていたかといえば、ジョブズ氏が「語る」熱い想いでした。つまり、文章化されなくても彼の圧倒的に説得力のあるプレゼンテーションやスピーチがAppleの企業理念だったのです。

その意味では「禅」に似ているかもしれません。禅も文章化されずに、法話として語り継がれてきた考えを基盤にしています。ジョブズ氏は禅に傾倒していたことでも知られていますが、あえて企業理念を言葉化せずに、何度も繰り返し語ることで彼の哲学を没後に残るほど浸透させてきたのかもしれません。

 

自由闊達な企業文化は同じ

 

企業文化に関しては、Appleはかつて保守的でブルーのスーツを着用するIBMを、ジョージ・オーウェルの小説『1984』のビッグブラザーになぞらえてCMで批判しました。ジーンズのラフで自由な服装を誇りにしていました。

同様にGoogleにも「You can be serious without a suit.(スーツがなくても真剣に仕事はできる。)」という理念を持っていました。スーツだけでなく、仕事はデスクに限らず憩いのスペースでもできると考え、社内はカラフルに彩られ、水族館のようなびっくりする部屋があります。

女性のライフワークバランスについて考えてみた〜テレワークver〜の記事でも触れられたように、働き方改革により、テレワークが注目を集めています。あらゆる環境で仕事が可能になり、これからさらに働き方の多様化が考えられます

創業者の想い、企業理念、企業文化。会社を分析すると、意外な発見があるかもしれません。

 

 

 

 

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