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AppleのIoT戦略はなぜAIを売り物にしないのか


今年中に日本上陸が予想されている大ヒット商品の台風の目、スマートスピーカーをご存知でしょうか。スマートスピーカーとはスマートフォンのようなインテリジェントスピーカーです。スマートフォンが単なる高機能電話とは違うように、スマートスピーカーも高機能スピーカーとは違うところを売り物にしています。

 

例えば、この分野の先行者であるアマゾンの「Amazonエコー」はAlexaというAIを搭載しており、スピーカーに向かってしゃべりかけたユーザーの声をサーバーで解析し、「今日の天気は?」「ニューヨークまでの渋滞状況は?」などに求められている答えを出したり、最適な提案をしたりします。

「Amazonエコー」の後を追うグーグルの「Google Home」は、あの検索エンジンの雄グーグルならではの自然言語解析、機械学習、AIの最先端技術がGoogle Assistantにより提供されています。

全世界にiPhoneを供給しているアップル社も、Siriという強力な音声認識とAIによる対話システムを持っています。もちろんアップルのスマートスピーカー「Apple HomePod」にもSiriが搭載されています。

 

ところが、アップル社はアマゾンやグーグルのように、スマートスピーカーのAI機能でApple HomePodの魅力を打ち出そうとしてはいないのです。
SiriというiPhoneを使っている人なら誰でも知っている「AI技術」をあえて全面に出すことなく、アップルは「Apple HomePod」の魅力をどうやってアピールしようとしているのでしょうか。

 

「Apple HomePod」はストリーミング音楽を広める装置

 

アップルは、iTunesやApple Musicによって、CDやMDを購入する時代からデジタル音楽のダウンロード主流の時代へ、さらに音楽ダウンロードからストリーミングへという新しい音楽の利用シーンを開拓してきました。
そんなアップルにとって、スマートスピーカーのビジネスモデルの核は、AIによる家電サービスの統合や音声検索性能の向上などではありません。

アマゾンにとっては、アマゾン・ドット・コムの売上向上にも貢献するスピーカーによる家電製品や電子デバイスの統合は魅力的でしょう。精度の良いAIが家電製品を便利に統合してくれる環境を提供することで、「Amazonエコー」に対応する家電製品の売上は向上し、さらにそうした製品を「Amazonエコー」に対応させるためのライセンス料をメーカーから徴収するというビジネスモデルも可能です。

またグーグルにとっては、スピーカーにしゃべることによってユーザーの求めるコンテンツを提示したり、より最適な提案をする際に内容に沿った広告を提供したりするという、現在のグーグル検索と同じビジネスモデルが、パソコン以外の入り口「Google Home」からも提供できることになります。

こうした点から、「Amazonエコー」や「Google Home」は、AIによってAIによる家電サービスの統合や音声検索性能の向上を図っていこうという発想が自然と出てくるわけです。

 

音楽を切り口にIoT利用シーンでブランド確立を狙うアップル

 

「Amazonエコー」や「Google Home」はスピーカーですので、もちろんストリーミング音楽を再生することは可能です。しかし、音質についてはオーディオマニアだけでなく一般の音楽ファンであってもあまり満足できるレベルではない、というのが現状です。

それに対して「Apple HomePod」は下記のような音楽ファンが納得の行く性能水準を提供してくれるのです。

 

■Appleのデザインによる上向きウーファーやカスタムA8チップによって、本格的な低音管理を実現
■7個のアンプ内臓のビームフォーミングツイーターによって、比類のない高音域の音声性能を提供
■自動室内感知テクノロジーによって、「Apple HomePod」が置かれた場所を認識し、場所によって最適な音声出力を自動調整します。
■高度なエコーキャンセレーションによって音楽が鳴り響いていても、人の声によるマイクへのしゃべりかけを検知して反応します。
■直接音と反射音を使ってスピーカー同士が最適な出力音声を自動的に割り出します。

 

こうした高レベルの音楽体験を提供しようという発想は、「Amazonエコー」や「Google Home」はありません。というより、ストリーミング音楽体験の家庭へのより広範な浸透で利益を上げるビジネスモデルを描くことのできるアップルだから、こうした独自の方向性が打ち出せるわけです。

「Amazonエコー」「Google Home」「Apple HomePod」ってどれも同じでしょ?そんな先入観をいますぐすてて、「Apple HomePod」の音楽体験をぜひ味わってみてください。

 

 

 

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