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3D CADとVR・AR技術によって見えてくる未来とは

現在、人工知能(AI)が注目されていますが、それと同じぐらい注目度が高いものに、VR(仮想現実)とAR(拡張現実)があります。

VRは簡単にいうとゲームやCGの空間に入り込む感覚を得ることができるもので、2016にHTC「VIVE」やOculusの「Oculus Rift」、ソニーの「PlayStationVR」が登場したことなどによって、比較的安価に本格的なVRデバイスが手に入るようになり、結果急速に普及しました。

ARは、現実空間にコンピューターで作成したCGなどを配置することによって、現実空間に実際にコンピューターが作成したオブジェクトがあるように見せるもので、ポケモンGOなどで活用され、注目を浴びています。また、Microsoftの「HoloLens」はウェアラブル型のAR端末とも言えます。

これらVRとARはゲームやビデオコンテンツといったコンシューマ領域での活用例がよく報道されていますが、ビジネスの分野で活用が期待され、開発が進んでいる分野があります。
それが、3D CADとVR、ARの融合です。

 

 

3D CADのデータがそのまま使える

 

CAD(Computer Aided Design)は、かなり以前から平面の図面から立体である3D CADに移行しています。
3D CADの登場によって、平面図から立体を想像する必要がなく、直感的に立体をイメージできるようになったことによって3D CADは急速に普及していきましたが、さらにVRやARを融合することによって、新しいことができるようになるのです。

 

VRと3D CAD

 

VRと3D CADの融合により、3D CADで作成したオブジェクトを、あらゆる角度から自然に見ることができます。
また、VRを使うことによって実際のサイズ感をイメージしやすくなるという利点もあります。

そして、それは建造物や飛行機、船、自動車といった、サイズが大きすぎてモニターに収まりきらないCADデータでは特にメリットがあります。
CADで作成した物体をVRで空間に出現させることにより、そのものが目の前にある感覚を持つことができたり、そのオブジェクトの中に入って見ることすらできるわけです。

CADのツールの中にはVR空間でオブジェクトを編集できるものも開発されていますので、設計やデザインの方法がVR技術によって全く新しいものになるかもしれません。
それは、それまでCADが技術者のためのツールであったのが、VRと3D CADの融合によって、表現者自身がVRとCADによっていきなり製品を生み出すことができるという可能性も秘めているのです。

 

ARと3D CAD

 

ARは現在のところ、コンシューマーでは対応デバイスがスマートフォンやタブレットなどの簡易な機器が主流のため、それほど大掛かりなことは実現していませんが、ARもまた大いなる可能性を秘めています。

それはすでに製造業の現場で始まっています。例えば工場や自動車の修理の作業員にスマートグラスを配布し、作業手順をなどをARにより、部品の配置するべき場所や作業手順をスマートグラスに実際の対象物に重ね合わせて表示させる取り組みです。

そして、もっと大きな流れとして、「デジタルツイン」「バーチャルツイン」といったキーワードに代表される、現実世界のデータを取得し、それをデジタル環境で再現しシミュレーションすることによって最適化されたオブジェクトを作成し、そして作成したオブジェクトはARによって人間にとって理解しやすい形で提示されるといったことが可能になるでしょう。

たとえば、設計した車のデータを屋外に置いた時にどのような光の反射があるのか、などをリアルタイムで計算してARで目の前に表示させるなど、そこに無いものを有るように見せることによって人間のイメージを広げることができます。

 

 

VR、ARと3D CADの融合はもう始まっている

 

このように、ビジネスの分野ではすでに3D CADとVR、ARの融合がすでに始まっています。
この技術が、コンシューマ分野におりてきた時、世界がどのように変わっていくのか楽しみです。

 

 

 

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