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曲面ディスプレイのiPhoneを開発中?そのメリットとは

2020年8月4日に、Appleが「曲面ディスプレイを搭載した電子デバイス」に関する特許を取得したという報道がされました。*1
これによって、新型iPhoneには曲面ディスプレイが実装されるのではという見解もあります。
そこで今回は、曲面ディスプレイとiPhoneとの関連性について紹介します。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①曲面ディスプレイとはなにか
②曲面ディスプレイを搭載したスマホの事例
③iPhoneと曲面ディスプレイの関連性

曲面ディスプレイについて

曲面ディスプレイといわれても、どのような実際ピンと来ない人も多いのではないでしょうか。
そこでまずはじめに、曲面ディスプレイとは一体どのようなものか見てみましょう。

曲面ディスプレイの特徴

曲面ディスプレイとは、表示画面が平面ではなく湾曲した形状になっているディスプレイのことです。
画面端が湾曲していることで、スクリーン全体が視界に入りやすくなり、平面ディスプレイよりも臨場感や没入感を得られやすくなるといった特徴があります。
また湾曲していることで外光の反射率が低減し、画面が見やすくなったり発光を抑え消費電力を少なくできるといった効果もあります。
一般的に曲面ディスプレイのほうが平面ディスプレイよりも表示領域が大きいため、画面上の情報量がより多くなりやすいです。

PC用モニターには曲面ディスプレイモデルが多数ある

曲面ディスプレイは元々映画館のスクリーンなどに採用された技術でしたが、PC用モニターとして採用されたモデルが多数あります。
画面の両端が緩やかに弧を描いて湾曲していることによって、平面ディスプレイにはない没入感が得られ、より現実に近い臨場感と迫力で映像を楽しめます。
そのため、映画やゲームを楽しみたい人向けのモデルなどがあります。
その他、平面ディスプレイよりも曲面ディスプレイのほうが表示領域が大きいうえ目が疲れにくいというメリットから、最近ではビジネスユースでも人気があります。

Androidでは曲面ディスプレイ実装機種もある

iPhoneは平面ディスプレイのみですが、実はAndroid端末では曲面ディスプレイを搭載したスマートフォンもあります。
ただしPC用モニターとは異なり、画面は内側ではなく外側に湾曲した形状が一般的です。
曲面ディスプレイを搭載したスマートフォンは本体の縁までディスプレイになっており、正面から見ると画面左右の部分がベゼルレスになっています。
これまでは、画面を大きくしようとするとスマホ本体も大きくなりがちでした。
が、曲面ディスプレイによってスマホ本体を大きくすることなく画面領域を広げることができ、より臨場感や没入感を高められるといったメリットがあります。

曲面ディスプレイスマートフォンの事例

先述の通り、Androidの人気機種の中には曲面ディスプレイを実装している機種も多数あります。
そこで次に、実際にどのような機種があるのか曲面ディスプレイを搭載したスマートフォンの具体例を見てみましょう。

Galaxy S20

サムスンのフラッグシップモデルであるGalaxy Sシリーズは
「デュアルエッジスクリーン」
という画面の両端が曲面になっているディスプレイを搭載しています。
2020年度の最新機種であるGalaxy S20はこれまでの機種に比べると曲面が抑えられていますが、本体の端から端までディスプレイになっています。
片手でも操作しやすいサイズで大画面を実現しています。

Xperia XZ3

ソニーモバイルが2018年に販売したXperia XZ3は、Xperiaシリーズ初の曲面ディスプレイモデルです。
ディスプレイの左右両端が曲面化することによって本体の縁までディスプレイが広がり、高精細化。
さらに有機ELディスプレイによって明暗のメリハリがついた画質を実現し、スタイリッシュな印象を受けます。

Mate 30 Pro 5G

ファーウェイが2020年に発売したMate 30 Pro 5Gは、「ホライゾンディスプレイ」と呼ばれる曲面ディスプレイを搭載しています。
本体の左右側面の約半分までがディスプレイ表示領域となっており、側面のディスプレイ部分もタッチ操作の対象です。
Mate 30 Pro 5Gは電源キー以外のボタンがないため、ディスプレイ側面をデュアルアップして音量調整などを行います。

曲面ディスプレイによってiPhoneはどう変わるのか

今回Appleが曲面ディスプレイによるに関する新たな特許を取得したことによって、新型iPhoneの曲面ディスプレイ化がますます濃厚になってきたといわれています。
曲面ディスプレイによって新型iPhoneがどのように変わるか様々な予想がされており、その見解について紹介します。
なおここで紹介するのはあくまで予想であるため、全てが実現するとは限りません。

本体は楕円形のような形状に

今回の特許内容から、デバイス正面だけではなく側面にもディスプレイ領域が拡がり、それによってiPhone本体は全体が弧を描いた楕円形に近い形状になるのではと予想されています。
デバイス断面形状を楕円形のような形状にしたほうが、角張ったものよりも端末の各パーツを効率よく収納できるからとのことです。
Android端末で曲面ディスプレイが搭載されている機種のほとんどはディスプレイの端だけ曲面で正面部分は平面になっています。
新型iPhoneはiPod nano(第4世代)のように全体が弧を描いたデザインが予想されているため、既存の曲面ディスプレイ搭載スマホとはまた違う印象となりそうです。

ユーザーエクスペリエンスは現時点では不明

今回の特許内容は曲面ディスプレイの構造や製品技術がメインとなっているため、曲面ディスプレイによるユーザーエクスペリエンスについては触れていないとのことです。
しかし曲面ディスプレイによってさらにベゼルレスが進み表示領域が増えるため、映画やゲームなどをはじめ、映像に対してこれまで以上の没入感が得られるでしょう。

物理ボタンがなくなる

iPhone X以降、フラッグシップモデルにはホームボタンがなくなりました。
曲面ディスプレイ化することで、これまで側面に配置されていたボリューム調整などの物理ボタンもなくなるのではと予想されています。
曲面ディスプレイによってサイドボタンを排除した機種はMate 30 Pro 5Gなど他機種でもあります。
同じように新型iPhoneでもサイドボタンがなくなれば側面のディスプレイ部分で電源のオンオフやボリューム調整などを行うことになるでしょう。

ノッチ部分がなくなる

iPhone Xからフロントカメラ等が配置されていたノッチですが、新型iPhoneではこのノッチ部分もなくなるといわれています。
フロントカメラは画面に埋め込まれることでディスプレイ部分がさらに広がり、曲面ディスプレイによる表示領域の拡大がより最大化される見込みです。

◆まとめ
今回曲面ディスプレイに関する新たな特許をAppleが取得したことが報道されましたが、あくまで予想であるため実際に搭載されるかどうか現時点ではわかりません。
しかし他社製品では曲面ディスプレイを搭載しているスマートフォン機種も多くあるため、今回の特許取得からAppleが曲面ディスプレイに対して前向きであることは確かでしょう。

iPhoneに曲面ディスプレイが搭載されることで新たなユーザー体験ができるのは間違いないでしょうから、新型iPhoneの発表が今から楽しみです。

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◆参考URL
*1 曲面ディスプレイ搭載iPhoneを開発中?〜Appleが新たな特許を取得 – iPhone Mania
https://iphone-mania.jp/news-304855/

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