PHPの学習にはこの書籍!レベル別に最適な学習書を紹介
プログラミング言語のPHPは、Webアプリケーション開発において使用されることの多い言語です。インターネットの爆発的な普及により、PHPの案件はJavaと並んで多く、今後も需要が見込まれています。
HTMLとCSSを理解していれば始めることができるため、初心者にも人気の言語となっています。また、開発に必要なソフトウェアを一括インストールできる「XAMPP」という開発環境を簡単に入手できるため、プログラムの実行結果を確認しながら進めることができます。
この記事では、これからPHPを始めてみたい、もしくはPHPの参考書について詳しく知りたいという方のために学習書を紹介していきます。
初級
PHP5 技術者認定初級試験 合格教本
どのプログラミング言語に関しても言えることですが、はじめに関数や配列、制御構造などの文法を学ぶ必要があります。この本は、「PHP5 技術者認定初級試験」の認定教材ですが、PHPを使うのに必要最低限の文法が簡潔にまとめられているので、初めて学ぶ方にもおすすめです。
基本的な文法以外にも、Webフォームとデータベース、セッションとファイル操作、オブジェクト指向と日本語処理など、Webアプリケーションを開発するのに必要な知識を学ぶことができます。
また、各章の終わりに試験対策問題が掲載してあるので、学んだ知識をアウトプットしながら学習することができます。
初めてのPHP5
テキストと数の操作から始まり、変数、配列、Webフォーム、データベースとPHPに関して一通り学ぶことができます。さきほど紹介した「PHP5 技術者認定初級試験 合格教本」よりも丁寧かつ詳細に記述されています。
サンプルコードを使いながら実践的に学んでいくので、知識をインプットするだけの学習よりも効果的です。こちらも「PHP5 技術者認定初級試験」の認定教材となっているので、この本をマスターした方は試験にチャレンジするのもいいでしょう。
中級
PHPとMySQLのツボとコツがゼッタイにわかる本
基本的な文法と使い方を学んだ後は、実際にアプリケーションを作りながら学びましょう。この本では、PHPとMySQLというデータベースを使って、売上管理システムを作っていきます。
Webアプリケーションにおいて、データベースは必須のミドルウェアとなっています。その中でも無料で使えるオープンソースのMySQLは需要も高く、PHPとセットで学ぶことをおすすめします。
この本は、カエルのキャラクターと対話式で進めていくので、解説がわかりやすく丁寧です。終盤ではクラスを使ってシステムを作っていくのでやや難しいかもしれませんが、やり遂げることで力がつきます。
30時間アカデミック PHP入門
こちらも実践型の書籍で、オンライン予約システムを作りながらPHPを学んでいきます。HTML、PHP、データベースに関して簡単に学習した後、実戦形式でシステムを開発していきます。
GETやPOSTリクエストを使いながら各ページを実装していき、データベースに接続してSQL文でデータを操作するといったことを学んでいきます。
上級
PHP7+MariaDB/MySQLマスターブック
上記2冊を通して簡単なシステムが作れるようになったら、より複雑なシステムを作っていきましょう。この本は、最初の半分で文法を学び、後半で会員管理システムを作りながら学ぶという構成になっています。
文法を学ぶ箇所でつまずくことはないと思いますが、実際にシステムを作り始める箇所から途端に難しくなります。Webアプリケーション開発でよく用いられる「MVC」という設計手法を使用してシステムを作るのですが、MVCやクラスの使い方に慣れていないとやや難しさを感じるかもしれません。クラスとは、オブジェクト指向プログラミングで使用する概念の一つです。
MVCやクラスはPHPでのWebアプリケーション開発を理解する上で必須のものなので、頑張ってやり遂げましょう。
パーフェクトPHP
こちらの本も最初は文法を学び、途中からアプリケーションを作成しながら学んでいきます。ミニブログを題材として開発していきますが、こちらもクラスを多用したMVCフレームワークを使用します。
もし、この本で勉強してもよくわからないという場合は、先にCakePHPやLaravelといったPHPのフレームワークを学びましょう。フレームワークの仕組みや使い方を学んだ後の方が、この本の内容が理解しやすくなります。
以上、PHPの学習書をレベル別に紹介してきました。いきなり上級レベルの本から学習しようとすると、理解できずに挫折する可能性がありますので、自分のレベルに合った参考書を選ぶことが大切です。
また、プログラミング学習においては、実際に手を動かしてコードを書くことが大事なので、わからない箇所があっても、本に掲載されているコードを写しながら学習するようにしましょう。
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