1. TOP
  2. ブログ
  3. スマホ市場競争が激化!HUAWEIがAppleを抜く日は来るのか

スマホ市場競争が激化!HUAWEIがAppleを抜く日は来るのか

日本のスマートフォン市場では、Apple一強の時代が続いています。しかし、世界の状況は随分異なるようです。ベンダー別のスマートフォン売上では、1位がSamsung、2位がAppleとなっています。この2社の差はほとんどありません。ところが最近、SamsungとAppleは売上を落としています。理由は第三勢力の躍進です。その中でも特に注目されているのがHUAWEI(ファーウェイ)です。

 

 

Leicaとの共同開発で注目

 

HUAWEIの名を世の中に大きく広めるきっかけとなったのが、Leica(ライカ)との共同開発です。2016年に、ドイツのカメラメーカー、Leicaとコラボレーションして「HUAWEI P9」を発売しました。そして2018年にはスマホカメラ史上最高画質となる4,000万画素を搭載した、トリプルカメラ付きのスマートフォン「HUAWEI P20 Pro」を発売しています。今までスマートフォンのハイエンド機と言えば、Samsung、Appleの機種だったのですが、そこに割って入りました。

 

 

格安スマホで存在感あり

 

HUAWEIの名を知らしめているのは、ハイエンド端末だけではありません。Huaweiは低価格モデルにも力を入れています。その代表的な機種が「HUAWEI P20 lite」です。外観は上位機種である「HUAWEI P20」とほとんど変わりません。しかし、販売価格は3~4万円前後と、ハイエンド機種の半額以下となっています。性能的にはデュアルカメラ搭載、Android 8.0採用となっており、普段使いでは十分すぎるほどのスペックです。さらにバッテリー容量が3000mAhと大きく、iPhone Xの2,716mAhを超えています。電池切れを起こしにくい端末と言えるでしょう。無駄にハイスペックな機種は必要ない、と考える消費者のニーズに応えています。

 

 

中国スマートフォンベンダーの躍進

 

2017年第4四半期のスマートフォン市場では、Samsung、Appleの上位2社が売り上げを落としています。そのような状況の中で「HUAWEI」「OPPO」「vivo」「Xiaomi」などの中国スマートフォンメーカーが存在感を増しているのです。特にHUAWEIは7月に売り上げが1億台に達したことを発表しました。年内には2億台を売り上げる目標を掲げています。この数字は2017年のAppleの売上2億1500万台に迫る勢いです。特に成長著しいインドや東南アジアでシェアを伸ばしており、Appleを抜く日も近いかもしれません。

 

 

躍進の要因は「高機能で低価格」

 

例えばインドの市場を見てみると、スマートフォンの需要が急速に拡大しています。ほとんどの人々にとっては「初めてのスマートフォン」を持つことになります。そこで重要なのはブランドイメージよりも「高機能で低価格」であることです。特に、性能の割に値段が高い傾向があるAppleは大苦戦を強いられています。日本で圧倒的シェアを誇るAppleですが、インドでは全く存在感がありません。インターネットが快適にできる、アプリがサクサク動く、綺麗な写真が撮影できるなどの基本的な機能が重要視されます。機能が十分であれば値段の競争となり、低価格な機種を多数発売する中国メーカーは有利になります

 

 

日本では「シムフリー端末」として注目

 

日本では従来、携帯電話にSIMロックという規制がありました。購入したキャリアでしか携帯電話を使えない仕組みです。2015年にSIMロック解除の義務化が始まり、シムフリー端末が出回るようになりました。ようやく、大手キャリア以外の通信業者に門戸が開かれたのです。携帯電話の利用料金をいかに安く抑えるかという点で、格安SIM・MVNOはとても魅力的です。シムフリー端末の中で、HUAWEIのスマートフォンは特に人気が高くなっています。スペック的には普段使いとして十分な性能を有しながら、購入価格を大幅に抑えられます。

 

 

スマートフォン市場はかつてない激戦区へ

 

例えば一昔前、テレビの市場はほとんど日本企業が独占していました。ところが現在の世界市場では、韓国と中国企業が幅を利かせ日本製品は隅に追いやられています。スマートフォン市場でも、これと似た兆しが見えます。価格競争で売り上げを伸ばしたHUAWEIは、ハイエンド機種を発売し性能面でもSamsungやAppleを追い抜こうとしています。今までの優位性が必要ない新興国では、トップに迫り追い越す勢いを見せているのです。この流れは、アメリカ、ヨーロッパ、日本などの先進国に波及していきます。近い将来、HUAWEIなどの中国スマートフォンメーカーが、売り場を席巻する可能性は高そうです。

 

▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

 

 

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP