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Google Turtledoveとは| Cookieの代替案をめぐる動きを紹介

GoogleがサードパーティーCookieを廃止すると発表したことにより、Cookieに代わる代替案が検討されています。
実際に廃止されるのは2年以内*1とされており、2022年頃にはサードパーティーCookieの使用ができなくなるかもしれません。
実際にChromeにおいてもサードパーティーCookieのサポートを終了するという発表がされています。

今回は、サードパーティーCookieの代替案であるTurtledoveと、それを踏まえて提案された代替案について紹介します。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

①Turtledoveの概要
②TurtledoveからSPARROW・Dovekeyが提案された背景
③サードパーティーCookie廃止とネット広告の今後

Turtledoveとは *1~*5

まずは、Turtledoveがどのようなものなのかについて確認していきましょう。
Turtledoveは、以下の頭文字をとって名付けられました。

“Two Uncorrelated Requests, Then Locally-Executed Decision On Victory”
(ふたつの関連性のないリクエストの勝者を、ローカル上で決める)

このことばだけでは、Turtledoveの内容を把握するのが難しいでしょう。
Turtledovesは、GoogleのPrivacy Sandboxという枠組みの一つです。
枠組みの中では、Cookieよりもユーザーのプライバシーに配慮したしくみの実現しようとしています。
その流れの中で、Turtledoveが出てきたといえるでしょう。

ブラウザ内で広告の表示内容を決めるのが特徴

Turtledoveでは、広告のリアルタイム入札をブラウザ内で行うのが特徴です。
これまでの入札は、サーバーにアクセスして行われていました。
しかし、サーバー上でやりとりを行うと、どうしても第三者にデータを盗まれてしまう可能性があります。
そこでTurtledoveでは、ブラウザ内で広告にかかわる処理を行うことにしたのです。
広告にまつわるデータが外に出ない分、ユーザーのプライバシーに配慮しているという見方ができるでしょう。

メリット

Googleは、ブラウザに広告決定をさせるTurtledoveのメリットについて、以下のように述べています。

Shifting the interest data and the final ad decision browser-side instead of server-side lets us offer many advantages: strong privacy guarantees, as well as time limits on group membership, transparency into how the advertiser interest groups are built and used, and granular or global controls over this type of ad targeting.
引用元:WICG/turtledove

この文面からわかる利点としては、強力なプライバシー保護があります。
一番にこの項目を挙げているように、利用者のプライバシーに配慮した形がTurtledoveで実現できると考えているのでしょう。
プライバシー保護の具体例として、広告主が作成するインタレストグループの構築方法・使用方法の透明性が保たれることが挙げられています。

デメリット

とはいえ、この方法ではGoogleが膨大な情報を得ることに変わりありません。
Googleは自社製のChromeを持っているからです。
NetMarketShareによると、ブラウザにおけるChromeのシェアは69%です。
Chromeは圧倒的なシェアを持っているため、ブラウザ上で情報を処理するようにすれば、これまで通りデータを得ることが可能であるといえます。
これでは、サードパーティーCookieを利用しているのと変わりないといえるでしょう。

GoogleがTurtledoveの発表後、改善案が複数登場 *6~*8

実は、Turtledoveが発表された後、何度か改善案が複数の企業から提案されています。
ここでは、2つの改善案を紹介します。

「SPARROW」:プライバシー面の改善を図るためCriteoが提案

フランス生まれの広告会社であるCriteoは、GoogleのTurtledoveについて、プライバシー保護の観点から反論します。
Turtledoveは、広告主・パブリッシャー・Googleのパートナー企業が、どのように情報をコントロールしているのかが不透明だというのです。
そして、改良版であるSPARROWを発表しました。

SPARROWは、Secure Private Advertising Remotely Run On Webserverの頭文字を撮ったものです。
Criteoによる日本語訳によれば、「ウェブサーバー上でリモート実行されるセキュアなプライベート広告」という意味になります。
SPARROWの特徴は、独立したサードパーティーのサーバーで行うことです。
そして、このサードパーティーのことを「ゲートキーパー」とよんでいます。
ゲートキーパーは、名前のようにユーザーの興味関心や閲覧情報などを管理し、広告主がアクセスできないようにするのです。

ゲートキーパーは、ユーザーの興味関心などのデータを匿名化し、広告入札に利用できるようにします。
そして、ゲートキーパーは、データの不正利用や不正販売を防止するため、定期的な監視やパブリックAPIを使用することを想定しています。

「Dovekey」:SPARROWを受けGoogleが再提案

その後、Googleは「Dovekey」という新たな提案をしています。
CriteoのSPARROWをベースとしながらも、よりゲートキーパーのサーバーをシンプルにしたものが想定されているようです。
Googleではない第三者企業がサーバーを運営することで、Criteoの懸念点であったプライバシーの問題も解消されます。
また、SPARROWよりもより簡単なしくみでサーバーを運用できるため、サーバーの監査も簡単にできるようになるとしています。

まとめ

今回は、GoogleのTurtledoveや改善案などについて紹介しました。
Turtledoveを含めたどの案も、業界からのフィードバックを募集しています。
フィードバックを受けながら、サードパーティーCookieにかわる新しい仕組みを作ろうとしているのです。

インターネット広告は、Googleを含め多くの企業がかかわることで成立しています。
サードパーティーCookie廃止の目安まで、約1年しかありません。
今後提案が検討され、新たな業界標準のしくみができていくことでしょう。

 


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◆参考URL
*1 Building a more private web: A path towards making third party cookies obsolete
*2 WICG/turtledove: TURTLEDOVE
*3 The Privacy Sandbox
*4 Potential uses for the Privacy Sandbox
*5 Market share for mobile, browsers, operating systems and search engines | NetMarketShare
*6 SPARROW:広告の新たな未来の到来を告げる鳥|Criteo
*7 WICG/sparrow
*8 ads-privacy/proposals/dovekey at master · google/ads-privacy · GitHub


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