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新型iPad Proが品薄に悩む理由とは

2021年は多くのApple製品が新たに登場していますが、中でも注目を集めていた製品の一つが新型のiPad Proです。

ラップトップ並みの性能を誇るとして兼ねてより注目されてきたこちらの製品も、2021年にリニューアルし、さらに高機能になって登場しています。

ただ、発売前から懸念され続けてきたのが、その在庫状況についてです。

元々Apple製品は人気が高いだけに、売り切れ状態になることもしばしばありましたが、iPad Proについては慢性的な品薄が予測されています。

今回は、2021年版の新型iPad Proが品薄に悩んでいる理由や、どのような対策が必要なのかについて、ご紹介します。

目次:
①新型iPad Pro(2021)の概要
②iPad Proが品薄の理由とその影響
③iPad Proの品薄はいつ解消されるのか

新型iPad Pro(2021)の概要

新型iPad Proは、前世代の機体に比べ、ハード面での大幅なアップデートが話題となっています。

M1チップ搭載の驚異的な性能

新型iPad Proの最大の目玉と言えるのが、M1チップ搭載を実現している点でしょう。M1チップはAppleが独自に提供を開始しているプロセッサで、2020年秋に販売を開始したMacbookを初め、今春発売のiMacにも搭載されているなど、今後Apple製品のスタンダードとなるであろうユニットです。

PC向けを想定されているであろうM1チップがiPad Proに搭載されたことで、事実上その性能は最新のラップトップとほぼ変わらない性能を手に入れたことになります。最新のCPUに劣らない処理能力を有していることももちろんですが、iPadにとって重要なのがバッテリー消費が抑えられるようになった点でしょう。

M1チップは従来のプロセッサとは異なり、統合型の非常にコンパクトなシステムチップを実現しています。そのため、iPadのような薄型のハードウェアでも容易に導入ができるだけでなく、大きさに見合った少ない電力消費を実現しているため、運用負荷も小さいのが特徴です。

iPad Proはその大きさゆえにハードにかかる負担が懸念されてきましたが、M1チップ搭載モデルの場合、スペックと軽量性の両立を実現しています。

AI搭載のカメラ機能

従来のカメラ機能とは異なり、自動で被写体を認識するだけでなく、インプットする情報を最適化できる機能も搭載されています。

解像度の向上と新しい広角光学系の搭載はもちろんのこと、こちらのモデルでは機械学習を応用したCenter Stage(センターステージ)機能が魅力です。ユーザーの頭と肩を捉えて自動的に中央に配置し、カメラにユーザーが写っている間は、どれだけ移動しても常に真ん中で捉えてくれるという機能です*1。

まるでカメラマンに撮影してもらっているような感覚で扱えるため、ライブ配信やリモート会議など、様々なシチュエーションで活躍できます。

iPad Proが品薄の理由とその影響

このように、iPad Proの2021年モデルはM1チップの搭載を基軸に、様々な機能強化が行われている次世代のハードウェアに仕上がっています。

しかし現在、多くの人が懸念しているのは本体性能ではなく、本当に実機を手に入れられるのかどうかという、品薄の問題です。

iPad Proが品薄の理由

iPad Proの品薄問題については、発表の前から懸念されてきた事項です。

品薄が予測されている一つ目の問題は、本体に搭載されているミニLEDディスプレイの供給不足です。

最新鋭の有機ELを採用した「Liquid Retina XDRディスプレイ」を搭載しているiPad Proですが、生産上の問題に直面しているという報道がなされており、本体の生産に悪影響を与える可能性があるとしています*2。

iPad Proが品薄に直面しかねないもう一つの理由が、世界的な半導体不足です。あらゆるコンピュータ製品に搭載する半導体ですが、供給は停滞が続いており、Apple以外のメーカーでも生産に制約を課されています。

半導体の慢性的な不足の原因となっているのが、新型コロナウイルスです。感染者増大に伴う工場の営業停止が続き、生産が減少傾向にあることから、対策が十分に進むまでは回復は見込めません。

ディスプレイの問題が解消されても、半導体の問題が解消されるまでは、品薄に怯え続けることになりそうです。

iPad Proの品薄がもたらす影響

iPad Proが部品調達の側面から供給できないとなると、Appleとしては供給の復活を座して待つほかはありません。

Appleの2021年の第2四半期の決算発表会で、CEOのティム・クック氏はすでにiPadとMacの製造ラインに影響を及ぼす供給面の問題があると述べています。この制約により、2021年第3四半期は前四半期比で約30億ドル~40億ドルもの売り上げ低下も予測されていることからも、その事態の深刻さは明らかです*3。

iPad Proの品薄はいつ解消されるのか

部材調達で大きな足止めをくらっているiPad Proの供給ですが、品薄解消の目処は立てられるのでしょうか。

終わりが見えない世界的な半導体不足

今のところ安定した製品供給を行っているAppleですが、停滞が長期化することで、いよいよ本格的な品薄不足が発生する可能性もあります。

長らく半導体の不足にあえぎ、製造側でも様々なテコ入れが進められていますが、チップ製造の遅延は改善されるばかりか、悪化の一途を辿っているとのことです*4。リードタイム は過去最長に達しており、前例のない遅延が発生していることから、比較的安定した供給が進んでいたApple製品も、いよいよ品薄が現実化する可能性もあります。

対策は事前予約と入荷情報の確認

このような状況下においてiPad Proを確実に手に入れるためには、迅速に本体を確保してしまうほかありません。

幸い、2021年5月20日現在ではまだ量販店での在庫もあるため、購入を検討している場合にはなるべく早いタイミングで購入しておきましょう。

例え売り切れであっても、あらかじめ予約をしておけば、生産が間に合っているロットの購入にありつけるかもしれません。

いずれにせよ、早めの購入が大切になる時期です。

おわりに

Apple製品はその人気から品薄になることもありましたが、今回のiPad Proにおいては半導体不足などに起因する、供給の制約が大きな問題となっています。

新型コロナが収束するまでこの問題の解消は期待できず、しばらくは供給不足が慢性化することになりそうです。

 

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*1 TechCrunch「【レビュー】アップルのiPad Pro 2021は今回もすばらしい、だが……」
https://jp.techcrunch.com/2021/05/20/2021-05-19-review-apples-2021-ipad-pro-is-great-again-but/
*2 GIZMODO「次期iPad Pro、品薄の予感…」
https://www.gizmodo.jp/2021/04/ipad-pro-mini-led-shortage.html
*3 GIZMODO「iPadとMac、今後は品薄が続きそう。作りたくても作れない…」
https://japanese.engadget.com/incoming-ipadpro-short-supply-021535928.html
*4 engadget「半導体不足が「危険水域」に突入、MacやiPadの製造にも影響する可能性」
https://japanese.engadget.com/chip-delaysdamgerous-114557178.html

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