何が違う?日本と海外のスマートフォンOSのシェア
日本では、スマートフォンといえばiPhone、iPhoneといえばiOSというほど、iOSのシェアが高くなっています。しかし、欧米ではそこまでではないようです。
それが実際のところどれぐらいの違いがあるのか、またその違いにはどんな理由があるのかについて説明します。
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日本と欧米のスマートフォンOSのシェアの違い
日本と欧米のスマートフォンOSのシェアについて詳しく見て見ましょう。
日本のスマートフォンOSのシェア
日本の最新のスマートフォンOSのシェアを見てみると、2017年の調査でiOSが68.2%、Androidが31.8%となっています(ウェブレッジ調査)
また、2012年からのOSのシェアの推移をみると面白いことに2012年にはiOSとAndroidOSがほぼ50%ずつであったのが、徐々にiOSのシェアが増えていき2017年にはおよそ7割にまでiOSのシェアが増えています。
この現象は、2012年からスマートフォンが普及し始めAndroidとiOSのシェアが均衡し、その後auやDocomoが相次いてiPhoneを取り扱うようになり、誰でもiPhoneが購入できるようになったことによってじわじわとiOSのシェアを上げて行ったのだと考えられます。
また、各OSのバージョンごとのシェアで比べてみると、AndroidOSは機種によって利用できるOSが異なるために、Android5系から8系までまばらに分布しているのに対して、iOSは9割近くが最新のOSバージョンを使用しています。
つまり、スマホを2年前後使うという使い方であれば、iOSの端末であるiPhoneを買っていれば、常に最新のOSを使うことができるし、ユーザも多いiOSを搭載したiPhoneの方が何かと安心という安心感をユーザに与えているのではないでしょうか。
欧米のスマートフォンOSのシェア
では、欧米ではどうなっているのでしょうか。同じように2017年のデータを見ると、なんとAndroidOSが7割強、iOSが2割弱、残りがそのほかのOSという結果になっています。
2012年からのシェア率の変化を見ても、iOSのシェアは2割強(24%)から2割弱(19.6%)に減少しているのに対して、AndroidOSは2012年のおよそ3割(27.4%)から7割強(71.93%)にまで増加しています。
iOSとAndrodOSのOSバージョンの分布に関しては日本とほぼ同様でiOSは8割が最新のOSバージョンで使用されていてAndroidOSに関してはまちまちになっています。
日本と欧米ではなぜiOSとAndroidOSのシェアが逆転しているのか
さて、最新のスマートフォンのOSのシェアを見てみると、日本と欧米のiOSとAndroidOSのシェアは全く逆になっていることがわかります。
シェアが逆転している理由は一体どのようなことが考えられるでしょうか。
iOSを搭載したiPhoneは、日本でもそうですが海外でもかなり高価な端末です。
欧米の場合には、一定の富裕層はiPhoneを使用していますが、iPhoneを購入できない層はミッドエンドやエントリーモデルとして安価に販売されているAndroidOSを搭載したスマートフォンを選択しています。
日本でも、iPhoneは大変高価なのですが、携帯キャリアなどによる割賦販売などの一定の補助を受けられ、比較的手軽に購入することができるのでiPhoneのようなハイエンドモデルが普及しているという側面もあります。
このように、iOSのシェアが7割を超える日本は珍しい市場と言えます。
そのためAppleも日本だけでしか使用していなかった電波帯をサポートしたiPhoneを販売したり、日本独自企画のSuicaをApplePayでサポートしてくれているとも考えられます。
つまり、Appleにとっても日本は重要なマーケットだと認識されているわけです。
また、新しく発表されたiPhoneXS,XS MAX,XRはこれまでと比べてもかなり高価な端末価格となっていますが、日本のiOSのシェアはまだ上がり続けるのでしょうか。
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