1. TOP
  2. ブログ
  3. 土木に活躍するAutodesk InfraWorks 360の強みとは

土木に活躍するAutodesk InfraWorks 360の強みとは

土木建設業ではテクノロジーの活用が欠かせませんが、中でもAutodesk社の3Dソフトは高いパフォーマンスを発揮することで有名です。

業務内容に応じて多様なラインナップを展開しているAutodesk商品においても、土木分野で活躍を見せるのがInfraWorks 360です。今回はAutodesk InfraWorks 360の強みや、どのような機能を備えているのかについてご紹介します。

目次:
①InfraWorks 360とは
②InfraWorks 360運用の強み
③InfraWorks 360の具体的な機能について

InfraWorks 360とは

InfraWorks 360は、土木の3次元設計を効率化し、迅速な情報共有を促すためにリリースされた製品です。詳細なグラフィックで設計データをリッチに仕上げられ、精度の高い設計と感覚的に理解しやすい図面を実現します。

また、Autodeskは豊富なサービスラインナップを誇るため、連携機能にも優れています。データの共有や移行なども迅速に行えるため、すでにAutodesk製品を導入している場合、互換性の面で恩恵を得られます。

InfraWorks 360運用の強み

ここでは、InfraWorks 360を導入することで得られるメリットを確認しましょう。

設計プロセスの効率化

InfraWorks 360の導入によって、3D土木設計の効率化を実現できます。同サービスが強みとしているのが概略設計とデータ共有で、円滑なモデル設計とモデルの作成、そしてデータのビジュアライズ作業のスピードアップと精度向上につながります。

これらをInfraWorks 360の中でワンストップで仕上げられるので、別途なんらかのソフトを用意する必要がないのもポイントです。

クラウドを使った情報共有の効率化

InfraWorks 360はクラウドコンピューティングに対応しているため、データ共有や作業のコラボレーションを円滑に行えます。従来のデータ共有は、それぞれのエンジニアや設計者が別個にデータを担当し、リアルタイムでお互いのデータを突き合わせ、すり合わせる作業が発生していました。

InfraWorks 360の場合、単一のデータを共有ネットワーク上にアップロードし、インターネット経由で直接編集作業を実施できます。オフラインとオンラインを使い分ける必要がないので、どこからでも作業し、常に最新のデータを扱えます。

クラウド環境を活用し、データのすり合わせ作業の削減と、データが複数存在することによる共有エラーの予防にもつなげられます。

AutoCAD Civil 3Dとの連携機能が便利

InfraWorks 360はその他のAutodesk製品との相性が良いのはもちろんですが、特に相性の良さを発揮しているのがAutoCAD Civil3Dです。Civil 3DはCIM運用に特化したソフトウェアの一種で、設計と図面作成の両方を行えるだけでなく、それぞれの連携を強化し、プロセスの移行を自動化することが可能です。

InfraWorks 360はそんなCivil3Dとのデータ交換機能を標準で備えており、InfraWorks 360 から書き出したIMXファイルを、AutoCAD Civil 3D に読み込むことが可能です。また、Civil 3DのDWG ファイルにデータソースとしてリンクすれば、InfraWorks 360のデータをCivil 3Dで読みませられます*1。

豊富なオプション機能でさらなる汎用性を確保

InfraWorks 360は単体での活躍はもちろんのこと、業務に応じたオプション機能が豊富である点も注目です。例えば本体機能とは別途提供されているRoadway Designでは、独自の解析ツールを使用した交差点設計機能を利用できます。地形の現状を3Dヴィジュアルでわかりやすく描写してくれるので、道路・高速道路の設計を効率化できます。

Bridge Designは橋梁設計に活躍するオプションサービスで、複数の設計を同時に作成可能です。一つずつ作成する必要がないので、短時間で多くの設計を行えます。また、Drainageは排水設計や河川を取り扱うためのサービスです。クラウドでの流域解析や、基準類に基づくカルバート設計など、排水レイアウトの自動化に役立つ機能が盛り込まれています。

必要に応じてこれらのオプションを別途導入し、必要な環境へ最適化していくことが可能です。

InfraWorks 360の具体的な機能について

InfraWorks 360を使って、具体的にどのような機能を活用できるかについても見ておきましょう*2。

初期段階の設計

初期段階の設計においては、単位の設定や精度設定など、詳細な入力と設計を実施できるのが強みです。また、コンセプトデザインに必要な道路のコンポーネントも、縁石や車線、路肩といったディテールが実装されており、解像度の高い図面設計を支援します。

法的な境界の描画能力にも長けており、モデルに用地境界線、区画、地役権を描画してスタイルを設定できるので、リッチな設計図へとアップグレードできます。

クラウドコラボレーション

InfraWorks 360は共有ネットワークドライブを標準装備しているので、モデルの保存、およびオンラインでのコラボレーションも円滑に進められます。チームでのプロジェクト進行が多いチームほど、クラウドの恩恵は大きいと言えるでしょう。

ビジュアライゼーション

リッチな図面作成を支援するため、ビジュアライズ機能にも優れているのが特徴です。コンセプトビューやエンジニアリングビューの実装で、進捗管理を円滑に行えます。標準搭載のスクリーンキャストレコーダーを使えば、チュートリアルやトレーニング資料作成にも貢献します。

プロジェクトの表示も状況に応じて行えるので、設計が周囲に与える影響を逐一把握しながら、作成を進められます。

解析

InfraWorks 360には地形の等高線を表示する機能が備わっており、空間の解析を円滑に進められる強みを持っています。道路および交差点の断面ビューを使えば、限界測点の横断勾配摺り付けを検査し、地形解析を細かく進められます。

コンポーネント道路は切土量と盛土量を表示できるので、区画ベースで土量を把握することも可能です。

おわりに

InfraWorks 360は土木に特化したサービスで、包括的な図面設計支援を行ってくれる便利なサービスです。クラウド化や他のツールとの連携、ディテールに拘った図面設計など、自社の課題に照らし合わせながら導入を進めると良いでしょう。

 

 

▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

参考:
*1 Autodesk「概要 – AutoCAD Civil 3D と Autodesk InfraWorks 360 間でのデータ交換」
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/civil-3d/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/2016/JPN/Civil3D-UserGuide/files/GUID-854F25B0-845A-44B2-91DD-8A45829C08E4-htm.html
*2 Autodesk「インフラ設計ソフトウェアの新機能 」
https://www.autodesk.co.jp/products/infraworks-360/features/new

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP