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Revitで使用可能?レンダリングエンジン「Mental Ray」「V-Ray」の違いとは

質の高いBIMデータ活用を実践するためには、質の高いレンダリングエンジンの存在が重要になります。レンダリングエンジンにはさまざまな種類がありますが、中でも多くのユーザーを抱えているのが「Mental Ray」と「V-Ray」です。

今回はRevitでの運用を想定して、Mental RayとV-Rayのどちらが最適のレンダリングエンジンであるかについて、ご紹介していきます。

①Revitのレンダリング方式
②Mental Rayの特徴
③V-Rayの特徴
④Mental RayとV-Rayの違いとレンダリングエンジンの選び方

これまでのRevitの主なレンダリング方式

Revitを提供しているAutodeskによると、同サービスにおいてポピュラーだったレンダリング方式としては、以下の4つが挙げられます*1。

リアリスティックによるマテリアルアタッチメント

一つ目の方法が、リアリスティックによるマテリアルアタッチメントです。これは、オートデスクマテリアルを各部材に貼り付け、パースに脚色するという手法です。リアルな陰影を演出できるため、選ばれている方法です。

Mental Rayによるレンダリング

二つ目は、Mental Rayを使ったレンダリングです。NVIDIAが有する独自の技術を適用することで、写実性が高く、実物とみまごうようなレンダリングを実現します。

レイトレーシングによるリアルタイムレンダリング

レイトレーシングは、光線などをトラッキングして、照らしている物体を浮かび上がらせるというレンダリング手法です。光沢の演出や、水面の波紋などのディテールを詳細に表現できる手法で、複雑な設定が必要ないという点でも評価されている手法です。ちなみに上記のMental Rayも、レイトレーシングの技術が採用されています。

Autodesk360の独自エンジンによるレンダリング

Autodeskは、独自のレンダリング用クラウドシステムを有しているため、これを使ってレンダリングを行えます。クラウドサービスを用いることで、オンライン上でレンダリングを行えるため、マシンに負荷をかける心配はありません。PCのスペックに自信がないときにでも活用できる便利な手法です。

Mental Rayの特徴

続いて、Mental Rayの特徴をご紹介します。

NVIDIAが提供していた高性能エンジン

Mental RayはかつてNVIDIAが提供していた、高性能なレンダリングエンジンです。レイトレーシング技術をベースとして、優れたレンダリングを実現していたサービスで、ここにフォトマッピング技術などを搭載することにより、極めて優れた効果を発揮していました。

現在は提供終了

3D業界に多大な貢献をしたMental Rayでしたが、2017年には開発が終了しています。かつてはMayaやAutoCAD、RevitなどのAutodesk製品にも搭載されていたレンダラーですが他にも高性能な製品が登場したことによって、徐々にシェアを奪われていくこととなりました。

現在はIRayと呼ばれる最新のNVIDIAのサービスに統合されており、NVIDIAのGPUと組み合わせることで、最大限のパフォーマンスを発揮してくれます。

V-Rayの特徴

続いて、V-Rayの特徴を紹介します。

Revitに最適化された環境を提供

V-Rayは東欧のブルガリア発祥のレンダリングソフトで、高性能なパフォーマンスを発揮することで知られています。光の描写については特に力を入れており、光を用いた空間演出や、空気の表現などに優れており、実写とみまごうようなレンダリングを実現します。

Revitのみならず、MayaやRhinoなど、あらゆる3DCGツールに対応した製品が販売されているため、高い互換性を備えている点も特徴です。特定のツールに偏ることもないため、コラボレーションを実施する場合にも活躍してくれます。

優れたパフォーマンスを発揮

V-Rayは汎用性の高さだけでなく、レンダリングスピードにおいても他社製品をしのぐともされています。GPUとCPUの両方に対応していますが、GPUを用いたレンダリングスピードは早く、速やかなプロジェクトの遂行を支援します。

レンダリングした後にライトを調整する事ができる機能や、レイヤー機能を使って直接編集を行えるなど、細かな機能についても強化が行われています。新たに編集ソフトを立ち上げたり、購入したりする手間も省けるので、業務効率化に貢献します。

Chaos Cosmosを利用可能

V-Rayはパースの品質向上のためのアセットライブラリであるChaos Cosmosを利用することもできます。これは建築家やデザイナーに向けて提供されている無料の3Dコンテンツコレクションで、簡単なクリック操作でプロジェクト内へアイテムを簡単に配置できます。あらゆるプロジェクトで活躍する、汎用性の高い日常的なオブジェクトコレクションを提供してくれるので、いつでも支える引き出しとして、備えておけるのが心強いところです。

Mental RayとV-Rayの違いとレンダリングエンジンの選び方

最後に、Mental RayとV-Rayの具体的な相違点と活用方法をご紹介します。

現在活用できるのはV-Rayのみ

前述の通り、現在Mental Rayは正式なサービスを終了しているため、購入ができるのはこの二つだとV-Rayのみとなっています。V-RayはRevit対応のサービスも提供しているため、利用価値の大きいレンダリングソフトと言えるでしょう。わざわざサポートが終了しているMental Rayを使う意味はないため、新しく導入を検討しているのであれば、V-Rayが良いでしょう。

他のレンダリング方法を選ぶのも手

レンダリングエンジンは、上記の二つ以外にもさまざまな種類が存在します。Corona RenderやRedShiftなど、建築ビジュアライズに特化した製品はバリエーションが豊富なため、自分に合ったサービスを利用すると良いでしょう。

自身に合っているかどうかの目安としては、使用中のOSや3Dソフト、CPU環境やGPU環境など、複数の選び方があります。現在の環境に最適な製品を探すことをお勧めします。

おわりに

3Dデータの活用が盛んになっている現在では、Revit向けのレンダリングエンジンであっても多くの選択肢があります。それぞれの特徴を把握し、目的に応じた製品を導入しましょう。

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*1 Autodesk「Autodesk® Revitレンダリング比較」p.2
http://bim-design.com/revit/pdf/pdf_presentation.pdf

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