オンライン展示会の初期費用は?メタバース構築プラットフォーム一覧を価格帯別で比較
メタバース構築プラットフォーム(VRプラットフォーム)は、オンライン上の仮想空間が構築できる新しいサービスです。
東京ゲームショウ2021では初のバーチャル会場がオープンするなど、ここ数年で急速にオンラインでのイベント開催や展示会が広がっています。(*1)
今回は、これからオンライン展示会やバーチャルショールームを検討する方に向けて、メタバース構築プラットフォームの一覧を価格帯別にご紹介します。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①メタバース構築プラットフォームの一覧(価格帯別)
②どんなことができるのか特徴を比較
③どんなニーズに向いているのか強みを比較
メタバース構築プラットフォームの一覧(10万円以下)
まずは、料金が10万円以下のプラットフォームからご紹介します。
この価格帯のポイントは、なんといってもチャレンジしやすいことです。また、2Dのシンプルな画面なら、3D酔いしやすい方や、PCが苦手な方にもアピールしやすいという特徴があります。
DMMオンライン展示会
DMMオンライン展示会
https://online-event.dmm.com/
会社:合同会社DMM.com
料金:無料(一部有料)
納入実績:出展企業1900社以上(2021年9月時点)
こんなニーズに最適:オンライン展示会に無料で出展したい
「無料」という気軽さと、必要な項目を入力するだけで、即日でも出展準備ができるスピード感が最大の特徴です。開催中のオンライン展示会に出展することができるので、自社で開催するよりもハードルが低め。マッチする展示会を探しきれなくても、担当者がサポートしてくれます。
「オンライン展示会に参加してみたいけど、出展料金がネック」「費用対効果がわからないから、とりあえず出展してみてから今後の方向性を考えたい」という場合におすすめです。
DMM[SHOWBOOTH]
DMM[SHOWBOOTH]
https://showbooth.jp/
会社:株式会社アイデアクラウド(DMM.comグループ子会社)
料金:Starter(2D)プランで月額10万円から
納入実績:オンライン美術展「出現画廊」にプラットフォームを提供
こんなニーズに最適:できるだけ低コストでオンライン展示会を主催したい
DMM.comグループ子会社が展開する、オンライン展示会のプラットフォーム構築サービスです。料金プランが4種類とわかりやすく、それぞれ10万円、25万円、45万円、要お問い合わせとなっています。
プランごとの違いは、出展社数や来場者の登録人数など。名刺交換やPDF資料掲載、アクセス解析などはどのプランでも可能です。
月額10万からという低価格で品質が気になるところですが、DMMグループが培ってきた技術を活かし、顧客とつながるための機能を多数搭載しているのが特徴です。(*2)
メタバース構築プラットフォームの一覧(利用料金は各自で設定)
次に、利用料金は「お問い合わせ」となっている価格帯のメタバース構築プラットフォームをご紹介します。
この価格帯のポイントは、要望に合わせての見積りで、自社にマッチするプランを設定しやすいことです。また、展示会での商談やデータ活用など、低価格帯より機能が豊富なプラットフォームが多いのも特徴です。
デジ展®
デジ展®
https://www.yrk.co.jp/digten/
会社:株式会社 YRK and
料金:お問い合わせ
納入実績:大和ハウス、埼玉県など
こんなニーズに最適:オンライン展示会だけでなく、商談やデータ管理もしたい
今後はオンライン展示会やバーチャルショールームに力を入れていきたい会社におすすめです。来場者数10万人規模の大型イベントにも対応できるプラットフォーム構築が可能で、機密情報が出展他社から閲覧できないようにするアクセス権限設定など、管理者の負担を軽減する機能も多数搭載しています。
「お声がけ機能」を使うと、ログインしたお客様にチャットで話しかけられる、リアルさながらの接客が可能です。オンライン展示会以外にも、社員研修や新商品の研修などに利用できます。
EventHub
EventHub
https://eventhub.jp/
会社:株式会社EventHub
料金:お問い合わせ
納入実績:アドビ株式会社 ユーザー向けオンラインイベントなど
こんなニーズに最適:オンラインからオフラインまで、イベント開催の一元管理がしたい
オンライン展示会だけでなく、オフラインイベントやいいとこどりのハイブリッドまで、あらゆる形式のイベントに対応できるプラットフォーム構築サービスです。
2020年のオンラインサービス開始から着実に業績を伸ばし、2021年10月のプレスリリースでは、オンラインイベント管理ツールの導入企業数・累計参加人数でシェアNo.1を獲得したと発表がありました。(*3)
大規模なイベントのチケット販売やチェックイン、アーカイブの配信や参加者データの管理など、イベント開催における必要な機能を豊富に備えています。これからオンライン展示会を社内事業として本格化し、新しい営業の場として活用していきたい場合におすすめです。
メタバース構築プラットフォームの一覧(利用料金100万円以上)
ここからは、利用料金が100万円以上のメタバース構築プラットフォームをご紹介します。かなりの初期投資になりますが、今後はオンライン展示会などバーチャルイベントでの営業活動が重要な場になってくることを見越しての投資と考えるなら、必要な金額ともいえるでしょう。
価格に応じてフルオーダーメイドのサービスもあり、自社の強みを出しやすいのがメリットです。また、大手との取引実績もあるプラットフォーム構築サービスを利用することは、顧客にアピールできるポイントにもなるでしょう。
ネクシビ
ネクシビ
https://nexhibi.com/index.html?utm_source=eventbiz&utm_medium=referral&utm_campaign=211122
会社:株式会社フジヤ
料金:2DCGのSTANDARDプランで150万円から
納入実績:公式サイト記載なし
こんなニーズに最適:グラフィックの美しいオンラインショールームを持ちたい
ネクシビのスタンダードプランでは、2Dの美麗なグラフィック空間に、インフォメーションと展示スペース4つを設置できます。フルオーダーでは3Dでの作成も可能で、会場内を歩き回ったりと、じっくり楽しめるバーチャル空間が構築できます。
スタンダードプランの最大の特徴は、用意されたデザインから選ぶので、料金体系が明確なことです。グーグルアナリティクスに対応したデータ分析や、来場者ID登録などの基本機能が準備されています。
オプションでは、ライブ配信機能やチャットシステムなど、営業活動のための機能が追加できます。(*4)
そのまま展⽰会シリーズ
そのまま展⽰会シリーズ
https://www.sovec.net/sonomama/
会社:SoVeC株式会社(ソニーの子会社)
料金:198万円から
納入実績:ジャパン建材株式会社 オンライン展示会など
こんなニーズに最適:ソニーブランドの信用力を自社のブランディングに活かしたい
ここまでいくつかメタバース構築プラットフォームをご紹介しましたが、利用登録をしなくてもデモサイトが確認できた唯一のプラットフォームサービスです。ご興味のある方はぜひ公式サイトからご確認ください。
3DCGの展示空間に、多数のコンテンツが展示できます。ソニークオリティのグラフィックは没入感が高く、回遊性の高さや滞在時間のアップが期待できます。
チャットや名刺交換などの機能があり、来場者の個人情報やコンテンツの閲覧履歴も取得可能です。「ソニーのオンラインショールームを採用した」となると、顧客との話題づくりとしても役立つでしょう。
まとめ
メタバース構築プラットフォームは、これからの時代の営業ツールとして必須となっていく可能性があります。「いまひとつ運用イメージがつかめない」という場合は、無料で展示会に参加できるDMMオンライン展示会などからスタートして、方向性やニーズを探っていくのもいいかもしれません。
オンライン展示会など、プラットフォームサービス構築のための費用は、IT導入補助金が申請できます。また、自治体によってはオンライン展示会の費用を補助する場合もあります。(*5)より多くの新たな顧客とつながるために、ぜひ新しいサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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◆参考URL
*1 GAME Watch「バーチャル会場「TOKYO GAME SHOW VR 2021」ではTGSのワクワクと未来感をお家で味わえる!」
https://game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/1355471.html
*2 PR TIMES「DMMが新たなオンライン展示会プラットフォーム事業『DMM [SHOWBOOTH]』をスタート。オンライン商談主催からリアル商品訴求までワンストップを実現」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003632.000002581.html
*3 PR TIMES「オンラインイベントプラットフォーム「EventHub」、オンラインイベント管理ツールの導入企業数・累計参加人数においてシェアNo.1を獲得」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000031178.html
*4 PR TIMES「展示会を中心に幅広い集客空間をトータルプロデュースするフジヤがオンライン展示会のパッケージプラン「ネクシビ」の提供を開始」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000086525.html
*5 東京都文京区「展示会等出展費用補助事業」
https://www.city.bunkyo.lg.jp/sangyo/chushokigyo/chusho/koryuten.html