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世界に誇れるファクトリーオートメーションを実現する安川電機から学べること

製造業界は最新テクノロジー導入の余地が大きく、次世代の産業へと成長できる機会が多く残されています。製造現場を自動化する、ファクトリーオートメーションと呼ばれる取り組みは、海外の工場ではもちろん、国内工場でも実現しつつあります。

今回はファクトリーオートメーションを早期から実現し、成果につなげてきた電機メーカーの安川電機の事例を参考にしながら、FA実践のために取り組むべき課題について考えて行きます。

①ファクトリーオートメーション(FA)について
②安川電機のi³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)とは
③安川電機が実践する工場の自動化施策
④FA実践に向けて取り組むべき課題とは

ファクトリーオートメーション(FA)について

そもそもファクトリーオートメーションは、その名の通り工場の自動化によって、コストの削減や生産効率の改善、そして新規ビジネスの創出を促すための施策です。効率よく商品を生み出すための生産ラインは、現代では高度にコンピューターで管理されていますが、まだまだ改善の余地はあります。特に作業工程を有人で対応するという取り組みについては近年問題視されているため、早急な自動化が望まれています。

その背景としては、ここ数年の人件費の高騰があります。経済成長が多くの地域で進んだことで、これまで安いコストで委託できていた工業製品は、日本と変わらない人件費がかかるようになりつつあります。また、自動化しても有人と大差がないクオリティで生産を行えることから、人件費削減に向けた、徹底的なファクトリーオートメーションが各企業で進められています。

安川電機のi³-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)とは

日本企業の多くは従来型の製造ラインを維持しているため、FAによる生産性向上の恩恵を受けられず、市場競争で遅れを取る可能性が懸念されています。そんな中で安川電機は、日本でもいち早く高度なファクトリーオートメーションを実現し、確かな成果を挙げていることで、多くの注目を集めています。

同社は産業用ロボットやインバータ、医療機器の製造を手がけているメーカーですが、i³-Mechatronicsという独自のソリューションコンセプトを掲げています。工場の生産ラインの一つの単位である「セル」に注目し、産業ロボットやインバータで自動化することを手がけてきた安川電機ですが、ここにデジタルデータでの管理を加え、データドリブンな生産管理を加えるというものです1。

単に業務を自動化するだけではなく、管理の仕組みそのものをデジタル化してしまうことで、包括的なファクトリーオートメーションを実現するのが安川電機のアプローチです。

安川電機が実践する工場の自動化施策

安川電機はファクトリーオートメーションの実現によって、生産スピードは従来の3倍、リードタイムは1/6までに減少するという、驚異的な成果をもたらしています。どのような施策を進めたのか、ここで詳しく見ていきましょう*2。

徹底した自動化による物流コストの削減

まずは、生産ラインを完全に自動化すべく、各工程のロボット導入はもちろん、工程間のデータ連携や物理的な連携能力を改善しました。生産ラインの各プロセスを自動化することは多くの企業が実現していますが、その間の橋渡しの役目まで自動化するまでには至っていません。

同社では製造部品の運搬なども完全に自動化することで、施設内の物流コストを大幅に削減することに成功しました。

AI分析による故障検知

単にロボットを導入するだけでなく、データを分析し、意思決定に活かせるAIの導入を進めている点も安川電機の強みです。生産ラインの維持には欠かせない、保管・点検業務をAIに任せられる環境を構築することで、計画的かつ適切なタイミングでの点検により、コスト削減と管理効果の向上を促します。

変種変量生産による新規価値の創造

各工程の連携を自動化したことで、完全な一気通貫の生産ラインを実現した安川電機では、需要に合わせて製造品を切り替えたり、生産量を増減させられる変種変量生産を可能にしています。過不足なく、無駄のない製造を維持できる仕組みづくりによって、景気に左右されることなく成長を続けられるという、次世代の工場に求められる要件を満たすことができました。

納期の長さに左右されることなく、どんなニーズにも常に最大のパフォーマンスを発揮できるスマートファクトリーは、トレンドの移り変わりが激しい今日に通用する仕組みと言えます。

FA実践に向けて取り組むべき課題とは

スマートファクトリーを安川電機のように実現するためには、どのような課題の解決から手をつけていくべきなのでしょうか。FAの実現につながるポイントについて、ご紹介します。

生産自動化に向けたDXノウハウの獲得・蓄積

まずは、生産の自動化を進められるためのデジタルトランスフォーメーション(DX)のノウハウを自社で賄う必要があるでしょう。最新の技術を使ってどんなことができるのか、どんな領域にハイテクが役立つのかを研究し、社内で蓄積していくことで、最適なFAに向けたプランの策定を実現可能です。

社内での研究会や、外部から専門家を招聘し、自社課題の解決に向けてスキルアップを目指しましょう。

データ活用を推進できる人材の獲得と養成

小手先の知識だけでは、次世代に通用するデータ活用を進めることはできません。データサイエンティストのようなデータの専門家を起用し、自社に合わせたデータ活用のノウハウを定着させなければなりません。

また、デジタル運用は自社社員が自ら行うことができなければ、独立した会社としての機能を果たすことができません。人材を外部から雇い入れるだけでなく、自社社員への研修も徹底し、主体的に会社を変えられる力を身につける必要があるでしょう。

新規ビジネスを創出できる企業文化の醸成

また、スマートファクトリー化のような大きな変化を会社にもたらすためには、経営者をはじめとする意思決定者が自発的に変化を受け入れる姿勢を見せることも大切です。トライアンドエラーを繰り返し、試行錯誤の中でベストプラクティスを発見しようという企業風土を定着させ、新規ビジネスの創出につなげましょう。

まとめ

日本の製造業は大きな変化に踏み切れない中、安川電機は自社の強みを生かした抜本的なファクトリーオートメーションを実現し、多大な成果を挙げています。自社のどのようなところに改善の余地があり、どのようなアプローチで改革すべきかを検討しながら、建設的なFAを進めていきましょう。

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参考:
*1 安川電機「i³-Mechatronics」
https://www.yaskawa.co.jp/product/i3-Mechatronics
*2 安川電機「安川ソリューションファクトリ」
https://www.yaskawa.co.jp/ysfactory

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