Appleの空間オーディオって？使い方と機能をご紹介！
2021年6月、Appleの定額制音楽配信サービスであるApple Musicに追加された「空間オーディオ」という機能をご存知でしょうか。この機能を使って音楽や動画を再生すると、自分の周りで音が広がって聴こえ、まるでアーティストの演奏空間にいるような体験をすることができます。音楽が好きな人や、すでにApple Musicをご利用の方には気になる機能ですよね！
今回の記事では、そんな空間オーディオの機能や使い方をご紹介します。
この記事でわかること
・空間オーディオとは
・利用に必要な条件
・設定方法
・対応曲の探し方
空間オーディオとは
空間オーディオとは、現在9,000万曲以上の作品が”聴き放題”のApple Musicの機能で、米ドルビーラボラトリーズが開発した「Dolby ATMOS」という立体音響方式のひとつをベースにした機能です。
「Dolby ATMOS」とは
映画館でドルビーシネマという言葉を聞いたことはありませんか？Dolby ATMOSとは映画の立体音響でよく使われる技術です。従来の左右前後の音に加え、上下の変化を加えて立体感を出しているのが特徴です。Dolby ATMOSはオブジェクトベース音声を扱うことができるので音と位置情報をペアにして記録・伝送することが可能です。そのため、制作者がどこから聴こえてくる音かを再生デバイスに伝えることができるのです。：※１
Dolby ATMOSは、再生環境によっていくつかの規格がありますが、ヘッドホンやイヤホン向けの企画が音楽配信サービスなどで使われており、Appleが自社サービスの中で採用したことで、さらに注目を集めました。
つまりApple Musicの「空間オーディオ」機能とは、Dolby ATMOSの技術を使って前後左右上下とあらゆる角度から音を再現し、音に奥行きや幅を持たせることで臨場感のある音の再現を可能にしているのです。
利用に必要な条件
Appleの空間オーディオを楽しむためには、一定の条件を満たす必要があります。それらの条件をまとめたものをご紹介していきます。
利用料金
まず利用料金についてですが、Apple Musicの月額料金は個人月額980円、学生480円、ファミリー1,480円です。全てのプランで、「空間オーディオ」を追加料金なしで体験することが可能です。つまりApple Musicに加入さえすればいいわけです。
利用可能端末
iPhone 7 以降または以下に該当する iPad モデルの内蔵スピーカー
iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代) 以降
iPad Pro 11 インチ
iPad Air (第 3 世代) 以降
iPad (第 6 世代) 以降
iPad mini (第 5 世代) 以降
iOS または iPadOS 15.1 以降
Apple シリコン搭載の Mac コンピュータの内蔵スピーカー
tvOS 15 を搭載した Apple TV 4K
この機能に対応した App のオーディオビジュアルコンテンツ ※2
さらには、2021年7月のアップデートでAndroidにも対応しました。ただし空間オーディオを聴くには端末側がDolby ATMOSをサポートしている必要があります。
<h3>必要なイヤホン・ヘッドホン</h3>
AirPods Pro、AirPods Max、AirPods (第 3 世代)、または Beats Fit Pro ※2
空間オーディオの設定方法
Apple Musicで空間オーディオを設定する方法を、デバイスごとに紹介していきます。
iPhoneやiPadでの設定※3
①iOSを最新バージョンにアップデートします
②設定→ミュージックを選択
③ドルビーアトモスを選択
④自動を選択
この手順で「自動」を設定した場合、対応したイヤホンやヘッドホンで音楽を流すと、空間オーディオで再生されます。
※有線のヘッドホンを使用する場合は「常にオン」を選択します。
Macでの設定※4
①Mac を最新バージョンの macOS にアップデートします
②Apple Music App を開きます
③メニューバーで、「ミュージック」>「環境設定」の順に選択します
④「再生」タブをクリックします
⑤「自動」を選択します
※自動を選択する場合は、対応したイヤホン、ヘッドホンが必要です。
※自動再生に対応していないほかのイヤホン、ヘッドホンを使用する場合は、「常にオン」を選択してください。
HomePod での設定※4
①Phone または iPad でホーム App を開きます
②ホームボタン をタップします③「ホーム設定」をタップします④「メンバー」の下で、自分の名前をタップします
⑤「Apple Music」をタップします
⑥「ドルビーアトモス」のオン／オフを切り替えます
Androidデバイスで聴く方法※4
①Dolby ATMOSに対応したAndroidデバイスが必要です
②Apple Musicを最新バージョンにアップデートします
③Apple Music App を開きます
④詳細ボタンをタップします
⑤「設定」をタップします
⑥「ドルビーアトモス」をタップして、オン／オフを切り替えます
以上がデバイスごとの設定方法でした。
これで空間オーディオが体感できる！…と思いきや、そうはいきません。空間オーディオを楽しむには、再生される曲が空間オーディオに対応していないといけません。しかしまだまだ対応曲が少ないのが現状です。特に日本の楽曲は、空間オーディオに対応した作品は少ないです。それに加え、現在(2022/04/14時点)のアプリの機能では対応曲に絞って検索をかけることができないのです。そこで最後に、おすすめの空間オーディオ対応曲の探し方をご紹介します。
対応曲の探し方※5
そもそも作品が空間オーディオに対応しているかどうかをどのように見分けるのかと思いませんか？
見分け方はとても簡単で、画像にあるように「Dolby Atmos」の表記があれば対応曲ということです。
では、本題の対応曲の探し方ですが、これもとても簡単です。
ミュージックアプリの「検索」タブでカテゴリの欄から「空間オーディオ」を選択することで対応曲をいろいろな方法で探せます。是非試してください。
まとめ
今後もっと対応曲が増え、検索機能が強化されるとよりApple Musicのアプリが便利になりそうですね！
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※1 DONUT 「浅田信一とドルビージャパンを訪問「ドルビーアトモスについて訊く」」
http://donut.main.jp/wd/20210706_dolby.html
※2 Apple 「AirPods や Beats で空間オーディオを体験する」
https://support.apple.com/ja-jp/HT211775
※3 ものアプリ 「違いがわからない？空間オーディオの使い方と対応機種を解説【Apple Music】」
https://monoapplication.com/spatialaudio-use/#toc5
※4 Apple 「Apple Music のドルビーアトモスによる空間オーディオについて」
https://support.apple.com/ja-jp/HT212182
※5 SOUND ZOO 「空間オーディオとは？AirPods ProやApple Musicなど対応とやり方」
https://studentwalker.com/apple-music-spatial-audio
