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Google Career Certificatesとは?概要を知りキャリアアップに役立てよう

Google Career Certificatesとは、Googleが作成したスキルアッププログラムです。
昨今はIT人材の不足などで需要が高まっているため、学習によりさらなるキャリアアップが図れます。
この記事ではリスキリングとは何かをはじめ、国内のリスキリングのニーズ、日本で受講可能なGoogle Career Certificatesのコースについてご紹介します。

リスキリングの重要性

リスキリングは、以下の意味を指す言葉です。

・新しい職業に就く、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応する目的で必要なスキルを獲得するまたは獲得させること(*1)

近年は、リモートワークやデジタル化に対応するために仕事の進め方が変わり、新しい職業自体が生まれる場合もあります。
仕事の進め方が大幅に変われば、新しい働き方に対応するスキルを習得しなければならないケースが増えてきているのです。

例えば、一般的な事務作業はクラウドシステムやRPAの登場により人間が絶対に対応しなくてもよい場面が増えてきています。
なかには自分の仕事がなくなるのではと心配している人がいるかもしれません。

このように、転職や仕事のスキルアップを図るために、時代にあったスキルの獲得を目指すリスキリングが注目されているのです。

なお、世界や国内ではIT企業などを中心にリスキリングを行っています。(*2)

・世界経済会議ダボス会議(2020年1月):2030年までに全世界で10億人をリスキリング
・Amazon:アメリカ国内の従業員10万人を2025年までにリスキリング
・Microsoft:新型コロナウィルス感染症まん延に伴う失業者2,500万人のリスキリングを無償支援
・日立製作所:国内グループ企業の全社員約16万人にDX基礎教育を実施

DX時代のリスキリングとは

Googleの分析によると、2010年以降に生まれた新しい仕事に限ってみると2/3は、平均以上のデジタルスキルが必要だとされています。
実際に企業や学校、政府機関などでコンピューターは欠かせないものになっています。
一方トラブルが起きた場合に、問題解決や故障などに対応するIT専門家の人材はまだ不十分です。

IT人材の不足は世界的な動向ですが、日本国内だけをみても少子高齢化や働き方改革などの影響を踏まえると、将来的に40~80万人の規模で不足が生じる懸念があると試算されているのです。(*1)

日本の世界デジタル競争力はあまり高くない

日本は、以下のような問題を解決するために、リスキリングの必要性が高まっています。

・少子高齢化による労働人口の減少
・地方と都市部・大企業と中小企業におけるデジタル格差
・IT人材不足
など

しかし、2022年度における「世界デジタル競争力ランキング」でみると、日本は68カ国中過去最低となる29位であり、世界的にみてデジタル競争力が高いとはいえません。(*3)

デジタル競争力は「知識」「技術」「将来の準備」などから分析を行います。
国内では「国際経験」(知識)「ビッグデータ活用・分析」「ビジネス上の俊敏性(Business Agility)」(未来への対応)に特に課題があるとされています。

イノベーション人材の50万人育成計画

日本国内では、主に経済産業省がリスキリングによるDX人材育成推進を主導しています。
2022年には、国や地方自治体、企業などによる「日本リスキリングコンソーシアム」が発足しました。

対象はIT人材の不足に限らず、あらゆる人材のスキルを今後の社会やビジネス環境が求めるものにリスキリングすることが目標です。
「日本リスキリングコンソーシアム」ではリスキリングで学び続ける活動を通じて、2026年までに50万人の人材育成を目指しています。

学びたいと考えている人が会員登録をしたあとは、200以上のプログラムから学ぶ内容を選んで学び、記録を行います。
希望者は就職支援が受けられるため、学んだスキルがそのままキャリアアップに活かせるメリットがあるのです。

「日本リスキリングコンソーシアム」の主幹事はGoogleであり、Google Career Certificatesもリスキリングプログラムのひとつとして登録されているのです。

Google Career Certificatesの概要と習得できるスキル

https://www.coursera.org/professional-certificates/data-analytics-japanese#courses

Googleは、「Google Career Certificates」というキャリアアッププログラムを開始しています。
ここでは「Google Career Certificates」の概要についてご紹介します。

Google Career Certificatesで学べる内容とは

Google Career Certificatesとは、DX推進に欠かせないIT人材を育成するためのプログラムです。

Googleが開発したオンラインキャリアアッププログラムで、2018年にアメリカなどで始まりました。

Google Career Certificatesは、高成長分野で新しくキャリアを積んでいくことを想定して、即戦力として役立つ内容が学べるプログラムです。
内容は各分野における専門家によって設計・開発されていて、以下5つのプログラムがあります。(*4)

・Technical Support Fundamentals(テクニカル サポートの基礎)
・The Bits and Bytes of Computer Networking(コンピュータネットワーキングのビットとバイト)
・Operating Systems and You: Becoming a Power User(オペレーティング システムとあなた:パワー ユーザーになる)
・System Administration and IT Infrastructure Services(システム管理および IT インフラストラクチャ サービス)
・IT Security: Defense against the digital dark arts(IT セキュリティ: デジタル ダーク アーツに対する防御)

プログラムを通して、データ分析やデジタルマーケティング、eコマース、ITサポート、プロジェクト管理、UXデザインといったスキルの習得が可能です。

なおGoogle Career Certificatesの合格基準を満たすと、Googleから認定証が受け取れます。
実際に、アメリカでは受講者の3/4が半年以内に学んだ知識を昇給や就職に繋げているのです。

プログラムの内容

Google Career Certificatesのひとつである「Google データアナリティクス プロフェッショナル認定証プログラム」とは、日本におけるGoogle Career Certificatesの第一弾です。
先に紹介した5つのリスキリング項目のうち、最も需要が高いために選ばれました。

プログラムのコースは以下の8つに分かれています。(*5)
一部英語のままのコースもありますが、順次日本語翻訳が進められます。
1. 基礎知識:データはあらゆるところにある
2. データに基づいた意思決定を行うための問いかけ
3. 探索用データを準備する
4.「ダーティー」なデータを「クリーン」にする
5 .データを分析し、答えを導き出す
6. データ可視化(ビジュアライゼーション)による、データの共有
7. データ分析とR 言語(日本語版近日公開予定)
8. 学びの総仕上げとしての最終課題:ケーススタディ(日本語版近日公開予定)

なお、プログラムではビジネス上の意思決定に欠かせない「データ収集」「変換」「整理スキル」などの実践的な知識と問題解決能力が学べます。
・学習するスキル:データクリーニング、分析、可視化
・ツールの使い方:スプレッドシート、SQL、Rプログラミング、Tableau

プログラムを受講する要件

「Google データアナリティクス プロフェッショナル認定証プログラム」を学習する際の要件は以下のとおりです。
・学習に必要となる資格や事前知識:特になし
・目安となる受講時間:平均180時間以上(週10時間受講した場合は約半年)
・受講料:39ドル/月
・学習プラットフォーム:Coursera

なおGoogle Career Certificatesの合格基準を満たすと、Googleから認定証が受け取れます。
アメリカでは受講者の3/4が半年以内に学んだ知識を昇給や就職に繋げているのです。

まとめ

Google Career Certificatesとは、Googleが行っているリスキリングの学習プログラムのことです。
2018年からアメリカなどで受講がすすんでいて、2022年からは日本語でも受講できるようになりました。
Google Career Certificatesの第一弾はニーズが高いデータアナリティクスに関するプログラムです。
いつでもオンラインで学べるため、キャリアアップを図りたい場合はぜひ参考にしてください。

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参考URL
*1 https://japan-reskilling-consortium.jp/
*2 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/002_02_02.pdf
*3 https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/10/1128218948d5f5df.html
*4 https://jp.coursera.org/professional-certificates/google-data-analytics
*5 https://www.coursera.org/professional-certificates/data-analytics-japanese#courses

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