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Amazon Prime Musicのプレイリストが改悪された件についてのまとめ

なんの気なしにアプリをアップデートしたら、突然使い勝手が変わっていた。それだけならまだしも、それまで使えていたはずの機能がなくなり思ったように操作できなくなってしまった。
しかもそれが有料課金へ誘導されるようなサービスになった場合、不満続出になるでしょう。
2022年11月「Amazon Prime Music」で、まさにこのような事態が起こってしまいました。
今回の記事ではこの件について、まとめてみました。

この記事でわかること
・Amazon Prime Musicのアップデートで変更された点について
・ユーザーとしての対応策について
・Amazon Prime Music以外の音楽サブスクサービスのまとめ

Amazon Prime Musicのアップデートで変更された点

まずはAmazon Prime Musicがアップデートでどのように変更されたのか、まとめてみましょう。

1)200万曲から1億曲へ楽曲数が拡大

これは「改悪」ではありません。
アップデート前までは、Amazon Prime Musicと上位版であるUnlimitedでは、視聴できる楽曲数に違いがありました。今回のアップデートでは、選択できる楽曲数が上位版のUnlimitedと同じ1億曲になっています。

2)オンデマンド再生からシャッフル再生へ

わかりやすく言うなら「自分の聴きたい曲を選べない」ように変更されました。
例えば、Vaundyの「怪獣の花唄」を聴きたくて選択したとしても、Amazonがチョイスした別の楽曲が流れてきます。
基本的には同じプレイリスト内にある楽曲が、ミックスシャッフルされて再生されます。例えばVaundyのプレイリストなら、「東京フラッシュ」が流れてくるといった感じです。

しかし、時には「同じようなカテゴリーの他のアーティストの楽曲」が選択されることもあり、Vaundyだけが必ず視聴できるとも限りません。
BGMとして流して聴く分にはそれほど気にならないかもしれませんが、その楽曲に思い入れがあり、ピンポイントで視聴したい時には全く役に立ちません。

以前のAmazon Prime Musicでは、自分の聴きたい曲をピンポイントで選択できる「オンデマンド再生」が利用できていたため、長年愛用してきたユーザーにしてみれば「改悪」以外の何ものでもありません。
今回のアップデートに関して、著しく評判が悪いのがこの点です。

3)オフライン再生ができなくなった

これもユーザーから酷評されている点です。
音楽を日常的に持ち歩いて、場所や時間によらず視聴できる。そのためにはパケット量や通信環境を気にしなくて済む、オフライン再生が必須です。
これも今回のアップデートで『できなくなった』ことの一つです。

4)スキップ回数に制限がある

シャッフル再生されている曲を聴いていている時、この曲は飛ばそうかと思うことがあります。その際にスキップを使いますが、この回数に制限が設けられました。
1時間につき6回までしかスキップできないため、あまり聴きたくない曲であっても、我慢して流し続けるしかなくなりました。

シャッフル再生は仕方なく受け入れたとしても、あまり聴きたくない曲ばかり次々に押し付けられるのは嫌ですよね。
前述した「シャッフル再生しかできない」「オフライン再生できない」が大きな改悪ポイントとすると、スキップ制限はやや影響は小さいかもしれませんが、快適な視聴体験を少しずつ損なう改悪ポイントです。

日常的に利用するサービスであればあるほど、このような「ちょっとした不便や不都合」が大きく影響します。
私の友人の一人も、今まではAmazon Prime Musicをメインとして利用していましたが、今回のアップデートを機にSpotifyに切り替えました。「使いにくくなった」というのがその理由です。

5)SD音質のみになった

音質にこだわる方にとっては、これも「最悪の改悪」になるでしょう。
高性能イヤホンを使って、ハイレゾなどの高品質な音楽を楽しむ人も増えています。デバイスが高音質に対応しているのに、配信される音楽がSD音質しか利用できないとなると、せっかく揃えた高性能機器が無駄になります。

例外的にオンデマンド再生できる曲もある

実はAmazon Prime Musicではユーザーの視聴状況を判断して、自動的に作成してくれる厳選プレイリストがあり、このプレイリストであれば、以前のようにオンデマンド再生やオフライン再生が可能です。
とは言うものの、これはあくまで自分で構成するプレイリストではないため、やはり「今、この曲が聴きたい」という時には向いていません。

まるで好きなメニューが選べないレストランのような感じです。
選べるのはカテゴリーだけ。「中華料理」をチョイスしてあとはシェフのお勧めを受け入れるしかない状況です。
今日は麻婆豆腐が食べたかったのに、酢豚が出てきてしまう。そんな状況になってしまいました。色々選ぶのは面倒なので「おまかせ」で構わない人には都合が良いでしょうが、こだわりのある人にとっては受け入れ難い状況です。

実はSpotifyの無料サービスでも、同じようなシステムを採用しているため、Amazon Prime Musicは今回のアップデートで、Spotifyと同じ水準になっただけだと捉えることもできます。
しかし、新たに始めるサービスがこの状態からスタートするならまだしも、これまで「普通にできていたこと」が「できなくなる」のは、サービスの質の低下だと言われても仕方ないでしょう。

2022年11月のアップデート以来、ネットを中心として既存ユーザーの「改悪だ」という非難と怨嗟の声が溢れており、一気にAmazon Prime Musicに対する評価を下げる結果となっています。
しかし前述の通り、他の音楽サブスクサービスと比べて著しく水準が低いとも言えないことから、Amazonがユーザーの声に応えて今の状況を撤回することは、望み薄と言えるでしょう。*注1

ユーザーとしての対応策

では今回のアップデートを受けて、私たちユーザーはどのような対策が可能でしょうか。ユーザーができる対策について、いくつか見ていきましょう。

1)アプリなどを利用してオフライン再生ができるようにする

いくつかのサイトには「Amazon Prime Musicからデータをダウンロードする」アプリが紹介されています。ローカル環境に音源データをダウンロードできれば、オフライン再生も可能ですし、当然「聴きたい曲をピンポイントで再生」することもできます。
解決策としては最も良さそうに思えます。

しかしこのようなアプリは、当然ながらAmazonの許可を得ているものではありません。
違法もしくは少なくともグレーゾーンに該当するものであるため、積極的にお勧めはできません。
またこのようなタイミングでは良くあることですが、Amazon Prime Musicのダウンロードアプリを餌に、ウィルスなどを仕込んでくる可能性も否定できません。

あまり正規の方法ではないやり方で、一時的に不便を解消しようとしない方が良いことだけは確かです。
「Amazon Prime Music・改悪・対策」などのキーワードで検索をかけると、このようなサイトがいくつかヒットしますが、本稿では「やめた方がいい」と結論づけておきます。

2)Amazon Music Unlimitedにアップグレードする

Amazon Prime会員であれば、月額880円の追加支払いでAmazon Music Unlimitedにアップグレードできます。
とはいうものの、Prime会員でなくても月額980円でUnlimitedが利用できますので、Prime会員の特典は月額100円に過ぎません。もう少し価格設定に差をつけてもいいのに、と個人的には感じるところです。

Prime会員ならばすでに月額500円を負担していますので、Unlimitedにするには合計1380円の支払いが必要です。
他の音楽サブスクサービスは、大体月額1,000円前後ぐらいの価格設定になっていますので、音楽だけを目的としているなら乗り換えが選択肢に入ってきます。

しかし、Prime会員であればネット通販の即日配送や送料無料などの特典や、映画やデジタル書籍の利用、さらに無制限の画像バックアップができるなど、多くの特典があるため、実に悩ましいところです。
一度Amazon Primeの各種サービスを使ってしまうと、契約解除することで特典を利用できなくなった場合の不便性は、なかなか享受できないでしょう。
そうなるとPrimeは残して、音楽サービスだけを他のサブスクでカバーするという選択肢を考えざるを得ません。

3)他の音楽サブスクサービスを利用する

一番現実的なのが、他の音楽サブスクサービスに乗り換えるという選択肢です。
Amazon Music Unlimitedと比較して、どのサブスクを利用するか決めると良いでしょう。
悩ましいのが、Amazon Primeの契約をどうするか、、、という点です。私の場合、Amazonでの購入時にPrimeサービスは便利ですし、Prime Videoもキープしておきたいので、Amazon Prime+他のサービスを選択することになりそうです。

Amazon Prime Music以外の音楽サブスクサービスのまとめ

では、Amazon Prime Music以外の音楽サービスにどのようなものがあるか、確認しておきましょう。

1)Amazon Music Unlimited ※Amazon Prime Musicの上位版
 ・料金)月額980円(※2023年2月21日から1,080円。Prime会員なら月額880円)
・楽曲数)1億曲

2)Spotify
・料金)月額980円
・楽曲数)非公開

3)Rukten Music
・料金)月額980円(楽天カード・モバイル利用の場合、月額780円)
・楽曲数)1億曲

4)Apple Music
・料金)月額980円
・楽曲数)9,000万曲

5)LINE Music
・料金)980円
・楽曲数)9,000万曲

6)AWA
・料金)980円
・楽曲数)1億曲

ハイレゾ音源や空間オーディオなど、音源の品質に関することや、UIの使いやすさなど、それぞれのサービスの特徴については、無料版などを試すことで確認してみてください。
人によってこだわりのある部分も多い分野ですので、実際に確かめてみないと本当に自分にあったサービスかどうかは判断できません。

また、楽天をメインで使っている人とAmazonの各種サービスがメインの方など、普段の利用状況によっても選択肢は異なってくるでしょう。
いずれにしても、「Amazon Prime Musicを我慢して使う」「他のサービスに乗り換える」「上位版のUnlimitedにアップグレードする」の3つの選択肢から選ぶことになりそうです。

私は現状、Amazon Prime MusicとSpotify(無料版)を併用しています。Amazon Prime Musicについては、いままではPrime契約者への付属サービスにしては充実していたな、と思いながら多少の不便には我慢しています。
改悪といえば改悪なのですが、他のサブスクの無料版と比較してみても、同程度の内容ですので、そこはあまり無理も言えないかなという感覚です。*注2

【まとめ】

今回の記事ではAmazon Prime Musicのアップグレードで、これまでよりもサービスの質が低下したことについてまとめてみました。
多くのユーザーからは「改悪」だという声が上がっていますが、これまでが「良過ぎた」と考えることもできます。あれこれ言っても仕方ありませんので、うまく自分のスタイルに合うサービスを見つけ、上手に付き合っていくことが重要なのではないでしょうか。

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■参考文献
注1
Yahoo! NEWS(PHILE WEB) 「Amazon Musicは“改悪”したのか?1億曲になっても聴きたい曲が再生できない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/669ea292ed9617b48dea94dd78e5d05b4b928a47

Amazon
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=5354714051

注2
Spotify
https://open.spotify.com/

LINE MUSIC
https://music.line.me/about/

Rakuten Music
https://music.rakuten.co.jp/

Apple Music
https://www.apple.com/jp/apple-music/

AWA
https://awa.fm/

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