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メタバースプラットフォーム比較:特徴を徹底解説

メタバースとはインターネット上の仮想空間のことで、アバターという自分の分身をその世界に入れて様々な体験を楽しむことができます。最近ではゲームだけでなくビジネスにも使われるようになってきています。今回は様々なメタバースプラットフォームの特徴をご紹介します。
 
この記事を読むと以下の3つのことがわかります。
(1)ソーシャル系メタバースプラットフォーム
(2)エンタメ系メタバースプラットフォーム
(3)ビジネス系メタバースプラットフォーム

ソーシャル系メタバースプラットフォーム

まず最初に、他のユーザーとの交流やイベントの開催がメインとなるメタバースプラットフォームについていくつかご紹介します。

VRChat

VRChat のユーザー数は全世界で約870万人、日本では約100万人と推定されており、他のVRサービスに比べて多くのアクティブユーザーが存在するとされます。ユーザーが多く、コミュニティも活発であるため、世界中のユーザーと気軽につながることが可能です。
ユーザーが世界観やコンテンツの作成に直接関わることができ、「ワールド」と呼ばれるVR空間を作成したり、他の人が作ったワールドに入って旅したりすることが最大の特徴といえます。※1
トラッカーと呼ばれる、体に取り付けるデバイスを使えば、バーチャルで全身を動かせるようになります。そうすればボイスチャットだけでなくボディランゲージを使った会話も楽しめることでしょう。
他の多くのメタバースプラットフォームと異なり、NFTやブロックチェーンは使用できませんので注意が必要です。
VRChatは企業や自治体での利用も進んでおり、例えば日産自動車はVRChat上に「NISSAN CROSSING」というバーチャルギャラリーを作成しています。

cluster

clusterは、日本の企業が提供する、日本最大級のメタバースプラットフォームの一つです。普段使っているPCやスマートフォンから、無料ですぐに始められる点が人気の理由の1つです。
公式スタッフがclusterの楽しみ方や操作方法を案内する初心者向けのツアーを開催していたり、初めての人でも一緒に遊べるレクリエーションを提供していたりしています。そのためメタバースが初めての人も始めやすいのではないでしょうか。
ユーザー同士の交流を重視しており、日常に近い仮想空間や非日常の景色が楽しめる仮想空間など、さまざまなワールドが展開されています。
clusterは、誰でも気軽にワールドやイベントを作成することができるように公式がワールド開発キット「Cluster Creator Kit」を公開しているという親切設計になっています。※2

「バーチャル渋谷」としてauと渋谷区が共同でデジタル空間上に渋谷を再現した配信プラットフォームをオープンしたこともニュースとなりました。2023年7月現在では「バーチャル原宿」と大阪市の提供する「バーチャル大阪」も出来上がっています。

REALITY

こちらも日本初のメタバースプラットフォームで、CGのアバターを介して行うライブ配信に特化しています。アバターは、スマートフォンのカメラに写ったライブ配信者の顔の角度や唇、まぶたの動きに合わせてリアルタイムで表情を変えます。
主な機能としてはライブの配信とそのライブ配信の視聴と交流、配信者と視聴者が楽しめるイベントがあります。

ZEPETO

ZEPETOは韓国発の写真加工アプリ「SNOW」が運営していて、iOSとAndroidのみに対応した、スマートフォン向けのメタバースプラットフォームです。2023年7月現在、3億回ダウンロードされています。
「SNOW」が運営していることもあり、ユーザー同士で集まって写真や動画を撮影するというのがメインの楽しみ方になっています。自分のアバター写真をLINEなどのチャットアプリのスタンプにすることもできます。※3

エンタメ系メタバースプラットフォーム

続いて、メタバース内でゲームをするなど、エンタメ要素の強いメタバースプラットフォームを見ていきましょう。 

Fortnite

Fortniteはご存知の方も多いことでしょう。リアルタイムでのユーザー同士のコミュニケーションやアーティストのライブなどのゲーム以外での利用が行われているため、メタバースの一種とされます。2023年3月時点で5億人のユーザーと7000万人以上もの月間アクティブユーザーを抱える、世界最大のメタバースプラットフォームです。メインのゲームはバトルロイヤルですが、他にもいくつかのゲームがあります。※4

Roblox

Robloxではメタバースで日々増え続ける多種多様なゲームを楽しむことができます。ゲームを通じて世界中のプレイヤーと交流が生まれるのがメタバースならでは。ゲームは有名企業だけでなく、個人が作成することもでき、プログラミングを学ぶための教材として使われることもあるそうです。
アメリカでは15歳以下の子どもの約半数がプレイしていると言われており、日本でも子ども中心に人気が出てきているようです。1日あたりのアクセス数も6000万人と、他のメタバースプラットフォームと比較しても大規模です。※5

The Sand box

イーサリアムのブロックチェーン技術を活用した、ゲーミングプラットフォームです。ブロックチェーン技術のおかげでメタバース内のアイテムや土地をNFT化して売買することができ、現実世界のような経済活動を行うことができます。
購入したLANDをカスタマイズして魅力的なゲームやイベントを実施すれば、その分LANDの価値が高まるため、多くの利益を獲得することも可能です。ゲームをプレイしていくことで、ゲーム内通貨を稼ぎ、それを仮想通貨と売買し最終的に日本円に換金すればゲームでお金を稼ぐことも可能です。‌*6
もちろん、そのようなお金を使った取引以外にもたくさんの遊べる機能が揃っています。ゲーム内で利用することができるオリジナルのアイテムやキャラクター、建物などを積み木のように作成したり、それを使った3Dゲームを作成したり、用意されたゲームを楽しんだりと色々なことができます。
NFTマーケットプレイスが置かれているので、avexやSQUARE ENIX、adidas、GUCCIなどの企業がメタバースで使えるオリジナルのグッズを販売しています。

ビジネス系メタバースプラットフォーム

既に企業による活用の例などをいくつか紹介してきましたが、最後はビジネスメインのメタバースプラットフォームをご紹介します。

Horizon Workrooms

Facebook、instagramを運用するMetaが提供している、仮想オフィスとしてのメタバースプラットフォームです。実際のオフィスと同じように、一つの場所でアバターを通してコミュニケーションを取りながらミーティングをし、ホワイトボードでイメージを共有することが可能です。
仮想空間なだけあって仕事内容・人数に合わせた多種多様な部屋を使ったり、ホワイトボードも次回使用時まで自動で保存されたり、デスク上のモニターを増やしたりできます。
コロナ禍でリモートワークの需要が増加しました。zoomで会議をして、あとはパソコンに向き合ってデスクワークをするという働き方から、自宅でヘッドセットをつけて仮想のオフィスに出社するという働き方が生まれるかもしれませんね。

Virbela

Virbelaは仮想空間に集まって仕事や会議を行うことができる、仮想オフィスを提供するメタバースプラットフォームです。Horizon Workroomsと違って実際に仕事を行うオフィスだけでなく、休憩室やテラスなどさまざまな場所が存在しているため、コミュニケーションが生まれます。さらに、大学のeラーニングとして授業を行うのにも使われています。リアルタイムほどでないにしろ、すぐそばに教員や学生のアバターがいるのでコミュニケーションが生まれます。授業を円滑に進めるために、VirbelaにはPDF資料の表示、ビデオの再生、Webの閲覧といった機能も存在します。
実はVirbelaはソーシャル・エンタメ系メタバースプラットフォームと同様に自由に空間を構築することができるため、イベント会場や音楽ホールでの交流も期待できます。※8

まとめ

今回は分野別に様々なメタバースプラットフォームをご紹介しました。今後も新しい分野のメタバースが生まれ、個人個人が仮想空間にもう一つと言わずいくつかの分身を持つ時代がくるのかもしれませんね。

 

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※1 VRChat 「VRChat」
https://hello.vrchat.com/

※2 cluster 「cluster」
https://cluster.mu/

※3 ZEPETO 「ZEPETO」
https://studio.zepeto.me/ja

※4 Fortnite 「Fortnite」
https://www.fortnite.com/news?lang=ja

※5 Roblox 「Roblox」
https://www.roblox.com

*6 The Sand box 「The Sand box」
https://www.fortnite.com/news?lang=ja

※7 Horizon Workrooms 「Horizon Workrooms」
https://forwork.meta.com/jp/horizon-workrooms/

※8 Virbela 「Virbela」
https://www.virbela.com/

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