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AutoCAD 2021を今使うメリットとは?最新版にはないあの機能が試せる!

AutoCAD 2021を今使うメリットとは?最新版にはないあの機能が試せる!

AutoCAD 2021は、2020年4月16日に発売されました。(*1)
現在、AutoCADの最新バージョンは2024なので、2021は3つ前のバージョンになります。
(記事執筆時点2023年12月1日)

今回は、AutoCAD 2021を最新版と比較していきます。
もちろん最新バージョンのほうが機能が上なのですが、前バージョンだけの意外なメリットもあります。

あえて前バージョンの2021を使うメリットや、購入方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.AutoCAD 2021の機能
2.AutoCAD 2021を今使うメリット
3.AutoCAD 2021の購入方法

AutoCAD 2021の概要

AutoCAD 2021で追加された機能を覚えていますでしょうか。
ここでは、AutoCAD 2021からの新機能をご紹介します。

ブロックパレットが各種デバイスで同期できる

作図をしていると、同じ図形をくり返し入力する場合があります。
そんなとき、「ブロックパレット」によく使う図形を登録しておくと、ワンクリックで入力できます。(*2)

AutoCAD 2021では、便利な「ブロックパレット」が、ほかのデバイスからもアクセスできるようになりました。
オートデスクアカウントを使ってクラウドストレージと同期することで、お使いのPC以外のタブレットなどからも利用できるようになります。

Webアプリからデスクトップアプリへの移行が簡単に

AutoCAD Webアプリを使うと、AutoCAD 2021がインストールされていないPCでも2D図面を開くことができます。(*2)
簡単な編集も可能です。

しかし、作業中にデスクトップアプリで作業したくなった場合は、いったんWebアプリを閉じてから、デスクトップアプリを開き直す必要がありました。

AutoCAD 2021では、Webアプリに「デスクトップで開く」が追加されています。
「デスクトップで開く」をクリックすると、図面が自動で保存され、デスクトップアプリで開きます。
作業中はできるだけ時間を節約したいので、ワンクリックでできると便利ですね。

図面履歴が確認できる

AutoCAD 2021では、図面の履歴が確認できるようになりました。(*2)

クラウドストレージに図面を保存すると、「図面履歴パレット」に今まで保存した図面のバージョンが表示されます。
日付や作成者名でフィルタできるので、いつ何を変更したかの検索が簡単になりました。

さらに、「図面比較機能」で旧バージョンと現在のバージョンの比較ができるようになっています。
図面が変更されると、図面履歴パレットに図面の比較ができるリンクが通知されるので、図面を共有しているメンバーがすぐに確認できます。

このように、図面比較機能を使うと、「図面の〇〇を△△に変更しました」などの連絡が不要になります。

AutoCAD 2021と最新版の違い

AutoCAD 2021と最新版のAutoCAD 2024では、機能と価格に大きな違いがあります。
ここでは、最新版の機能と価格を見てみましょう。

最新版はAIが仕事をサポート

AutoCAD 2024は、AIガイドアシスタント機能「オートデスクアシスタント」が追加されました。(*3)
オートデスクアシスタントとは、AIがヘルプのサポートをする機能です。

製品について質問をすると解決策を教えてくれたり、サポート担当者とのチャットまで行います。
チャットアシスタントとして対応してくれるので、問い合わせの際の「ヘルプを起動して、カスタマーサポートに連絡して……」といった面倒な手間を省くことができます。

また、作図をサポートする「スマートブロック機能」も追加されました。(*3)
マンション図面など、同じようなブロックを何度も配置するような場面では、次の配置箇所を予測して提案します。
配置箇所の候補はいくつか提案され、選択することで学習していきます。

最新版は機能がシンプルに、価格は安価に

AutoCAD 2021の発売当時の価格は、サブスクリプションで年間209,000円でした。(1) 最新バージョンのAutoCAD 2024は、サブスクリプションで年間71,500円です。(3)

最新バージョンのほうが、価格が半分以下になっていますよね。
この価格改定の理由は、最新版から「業種別ツールセット」が付属されなくなったことが大きな要因です。(*4)
業種別ツールセットつきのバージョンは、「AutoCAD Plus」として別シリーズで提供されています。

基本的な作図のみのシンプルな「AutoCAD LT」シリーズもありましたが、2021年に販売終了となり、「AutoCAD」シリーズに移行した形です。
こうして、「AutoCAD」は本格的に使えるのに運用コストが安く、導入しやすいCADソフトになりました。

AutoCAD 2021をあえて使うメリット

機能と価格に優れた最新版があるのに、あえて前バージョンの2021を使うメリットは何でしょうか?
ここでは、3つのメリットをご紹介します。

トラブルシューティングが充実

AutoCAD 2021は、発売から3年が経ちました。
3代前のバージョンなので、トラブルシューティングが充実しています。(*5)

オートデスクの公式ヘルプにも、トラブルシューティングが多数掲載されています。
困ったときに調べやすいので、CADやPCの操作が苦手な人も、安心感を持って作業できるのではないでしょうか。

PCのスペックが低くても使える

AutoCAD 2024の推奨スペックは、メモリが32GB、ディスプレイカードは8GBのGPUで、ディスクの空き容量が10GB必要です。(*6)

AutoCAD 2021の推奨スペックは、メモリが16GB、ディスプレイカードは4GBのGPU、空き容量は7.0GBとなっています。(*7)

このように、前のバージョンだと最新バージョンよりも推奨スペックが大幅に低くなります。
お使いのPCのスペックが最新バージョンの条件を満たしていなくても、前バージョンなら利用できる可能性があります。

前バージョンに付属していた業種別ツールセットが利用できる

オートデスクには、「オートデスクの前バージョン使用特典」があります。(*8)
最新バージョンのソフトウェアを購入すると、一部の前バージョンが利用できるようになる特典です。
この特典を利用してAutoCAD 2021を使うと、以前付属していた業種別ツールセットが利用できます。

上の項目でご紹介したように、最新版には業種別ツールセットは付属しておらず、別シリーズの機能になります。
ですが、前バージョンのAutoCAD 2021の時点ではまだ付属していたので、使うことができます。
「最新バージョンでなくてもいいから業種別ツールセットを試してみたい」という方におすすめです。

AutoCAD 2021の購入方法

現在、AutoCAD 2021は、単体での購入はできません。
しかし、最新版を購入すれば、3つ前のバージョンまで利用可能になります。(*8)

AutoCAD 2021を購入したい場合は、最新版のAutoCAD 2024を購入しましょう。
AutoCAD 2024を購入すると、AutoCAD 2023、2022、2021が利用できます。

最新版はサブスクリプションで、年間71,500円、月額なら8,800円から購入できます。(*3)
30日間の返金保証もあるので、一か月間は継続を検討し直すこともできますね。

まとめ

AutoCADはほぼ一年に一度、新しいバージョンがリリースされています。
どんどん新しくなる機能は便利なのですが、あえて前バージョンを使うことにも大きなメリットがあります。
最新バージョンの購入で前バージョンを利用できる特典があるので、気になった方はぜひ気軽に比較してみましょう。

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◆参考URL

*1 AUTODESK『2020 年 4 月 16 日「AutoCAD 2021」を発売』

https://www.autodesk.co.jp/press-releases/2020-04-16

*2 AUTODESK『AutoCAD 2021 の新機能』

https://help.autodesk.com/view/ACD/2024/JPN/?guid=GUID-A343CF22-706E-4F58-9CE4-B48CBCA3589B

*3 AUTODESK『AutoCAD を購入』

https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/overview?term=1-YEAR&tab=subscription

*4 AUTODESK 『AutoCAD LT 新規販売終了に関するよくあるご質問』

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