Autodesk Desktop Connectorとは?インストール方法や活用メリットを解説
Autodeskが提供する各種ソフトウェアは、いずれも高機能なものが揃っているため、単体でも十分な導入効果を発揮します。これらの製品は、クラウドを活用した連携機能を併用することにより、さらにポテンシャルを引き出すことができる点にも注目すべきでしょう。
この記事では、そんなAutodeskの連携用クラウドサービスであるAutodesk Desktop Connectorについて、製品の概要や活用メリットを解説します。
目次:
- Autodesk Desktop Connectorとは
- Desktop Connectorの活用メリット
- Desktop Connectorと相性の良い製品
- Desktop Connectorの導入を検討すべきタイミング
- Desktop Connectorのインストール方法
Autodesk Desktop Connectorとは
Autodesk Desktop Connectorは、Autodeskがクラウドサービスの一環として提供している管理ツールの一種です。
Autodeskを使用していると、多くのドキュメントやプロジェクトデータを取り扱うこととなるため、ファイル管理負担がどうしても大きくなってしまうことがあります。そこで役に立つのがDesktop Connectorで、Autodesk上のデータ管理ソースとデスクトップフォルダ、あるいはファイル構造と連携し、ファイル管理の効率化を実現します*1。
データソースにあるファイルは自動的に複製され、ファイルをいつでも容易に閲覧・編集できるようになるのが特徴です。
また、Desktop Connectorを通じて実施したファイル内容の変更については自動的にデータソースにも反映されるので、ファイルのアップデートを手動で行う必要はありません。
Desktop Connectorの活用メリット
Desktop Connectorをうまく活用することができれば、
- データ管理の効率化
- 情報共有の効率化
- プロジェクトにおける生産性の向上
といったメリットを期待することができます。
まず、Desktop Connectorはデータ管理をデスクトップ上で実施できる製品であるため、どこにどのファイルがあるのかわからないといったトラブルに見舞われるリスクを大きく低減可能です。データ検索の効率を高め、迅速な作業の遂行を促します。
加えて、Desktop Connectorを使うことで関係者間のコミュニケーションを活性化させることもできます。共有したいファイルをすぐに検索できる上、クラウド上でシームレスに共有を行い、リアルタイムで作業を同時に遂行可能です。
Desktop Connectorの強みをうまく引き出すことができれば、結果的にプロジェクト全体の生産性向上にもつながるでしょう。コミュニケーションコストを削減し、設計に必要な負担や日数を減らし、迅速なプロジェクトの遂行が可能です。
Desktop Connectorと相性の良い製品
Desktop Connectorとの相性が良い製品としては、主に以下のサービスが挙げられます。これからサービスの導入を予定している人や、すでにサービスの利用を開始している人は、確認しておくことをおすすめします。
Fusion 360
Fusion 360は、製造業向けに提供されているプロダクトデザインに特化したAutodeskのCADソフトです。
Fusion 360においては、データの管理をFusion Teamと呼ばれるクラウドサービスを利用して行いますが、これを運用するにはWebブラウザの利用か、Fusion 360のデータパネルを使用しなければなりません。
このような煩わしさを解消できるのがDesktop Connectorで、通常のWindowsファイルを操作するのと同じ感覚で、Fusion 360のデータ管理を実施できるようになるのが便利です。
Autodesk Docs
Autodesk Docsは、 Autodeskが運営するドキュメント管理特化のクラウドストレージです。各種設計データをまとめて管理したり、効率的なレビューやフィードバックをしたりする上で活躍します。
Autodesk Docsのさらなる運用効率化に役立つのが、Desktop Connectorです。通常であればサービスを立ち上げてDocsを利用しなければならないところ、Desktop Connectorがあればデスクトップから直接ファイルを管理できるようになります。
Desktop Connectorの導入を検討すべきタイミング
Desktop Connectorは必ずしも使用しなければならないソフトというわけではありませんが、同ツールの活用は多くのメリットをもたらします。
Desktop Connectorの活用を検討すべきタイミングとしては、
- 複数のAutodesk製品を扱うようになった時
- データ量が膨大になってきた時
- プロジェクトが大きくなり関係者の数が増えた時
などが挙げられます。
Desktop Connectorは、一括して複数のAutodesk製品のファイル管理を実行することができるため、データを閲覧・編集するために一つ一つのソフトを立ち上げたり、専用ページに遷移したりする必要がなくなります。
また、取り扱うデータが膨大になってきたときも、Desktop Connectorがあれば検索を容易に行えるので、活用した方が情報の煩雑化を回避できるはずです。
プロジェクトに関与する人数が増え、常に大人数で作業を進めていかなければならないときも、Desktop Connectorがあればすぐにデータを検索し、共有できるようになることから積極的に活用したいところです。
Desktop Connectorの利用条件
Desktop Connectorは単体での提供は行われておらず、対応している製品のサブスクリプションプランに含まれています。
そのため、すでに対応製品を所有している場合はその製品をアクティベートしたり、インストールした時と同じ方法ですぐに利用を開始することができます。
公式サイトのアカウントページから製品情報を確認し、Desktop Connectorが含まれているかどうかをチェックしてみましょう。
まとめ
この記事では、Autodeskが提供するDesktop Connectorとはどのようなサービスかについて解説しました。Desktop ConnectorはAutodesk製品の利便性を底上げできる性能を備えていることから、積極的に活用したい製品です。
Autodesk製品のさらなる生産性向上に悩んでいる場合は、ぜひ活用してみることをおすすめします。
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出典:
*1 Autodesk「CONNECT ヘルプ | Desktop Connector とは」
https://help.autodesk.com/view/CONNECT/JPN/?guid=GUID-78B8E361-3960-490A-8B1F-8DB28DD039E2