ARES CADとは?価格・機能・AutoCAD互換性まで徹底解説【2025年最新版】
1. はじめに:ARES CADの注目ポイントと読者へのメリット

近年、中小企業を中心にCADソフトウェアのコストを見直す動きが活発になっています。特にAutoCADはサブスクリプション料金の高さや、アップデート費用の負担が大きいことから、より経済的で柔軟な選択肢が注目を集めています。そこで浮上してきたのが「ARES CAD」です。
ARES CADは、AutoCAD互換を重視するユーザーに向けて開発された2D製図中心のCADソフトウェアであり、買い切りライセンスからサブスクリプションまで、予算や運用スタイルに合わせて選べるのが特徴です。さらに、低スペックPCにも対応しているため、高額な設備投資を抑えることができます。こうしたメリットが、多くの技術者に支持される理由といえるでしょう。
本記事では、DWGファイルをネイティブに扱えるARES CADの特徴や価格体系、そしてAutoCADとの比較ポイントにも触れます。建設業CADや製造業CAD、設備業CADで求められる機能も網羅しているので、幅広い読者にとって参考となる情報を提供できるはずです。さらにモバイルCADやクラウドCADへの対応状況も紹介し、実際の導入に役立つ具体的な手順・注意点を示します。
この記事を読むことで、費用対効果の高いCADソフトを探している中小企業の技術者や、AutoCADのライセンス費用に悩んでいる方が、導入のメリットを理解できるようになります。コスト削減や作業効率化が期待できるARES CADの魅力を、ぜひ最後までご確認ください。
2. ARES CADの基本情報
ARES CADは、2D製図機能を中心に、DWGファイルと高い互換性を保ちつつ動作の軽さとコストの低さを両立させた設計が魅力のCADソフトウェアです。開発元のGraebert社(ドイツ・ベルリン)は、長年にわたりDWG対応のエンジン技術を提供してきた老舗企業としても知られ、AutoCADとの比較でも遜色ない使用感を得られることが評価のポイントになっています。
特にクラウドやモバイルとのシームレス連動が可能で、外出先からスマートフォンやタブレットで図面を確認・編集できる点が大きな注目要素です。多様なライセンス形態を選択できるので、中小企業から個人まで使い勝手の良い運用が期待できます。
以下では、ARES CADの開発背景とラインナップについて詳しく見ていきます。
2.1. ARES CADとは?開発背景と基本概要
ARES CADは、建設業CADや製造業CADの現場で安定した実績を持ち、AutoCAD互換を求めつつコストを抑えたい人々の注目を集めています。このソフトウェアの主要コンセプトは「DWGに対応した軽量・柔軟なCAD」であり、AutoCADユーザーが直感的に操作できるよう、コマンド体系や操作性を徹底的に調整しています。
開発元のGraebert社は1970年代後半からCAD技術の研究開発を進め、DWGファイルを扱う技術を長く磨いてきました。自社製品だけでなく、他社のCADエンジンをOEM供給するなど、幅広い業界でその技術が活用されています。結果として、多くの製造・設備・建設現場で、低スペックPC対応のCAD移行手段としてARES CADが導入されているのです。
2D製図専用の設計思想を基盤としながらも、シートセット管理やPDFインポート、ダークモードCADなど、実務に便利な機能も豊富に揃えています。初心者や中級者にも分かりやすいユーザーインターフェースに配慮されており、既存のAutoCADと大きく変わらない感覚で扱える点が特徴です。
2.2. 製品ラインナップ:デスクトップからモバイルまで
Graebert社は「ARES Trinity」というコンセプトのもと、PC(デスクトップ)からモバイル、そしてクラウドにまで対応した製品を展開しています。代表的なエディションとしては、まずデスクトップ版であるARES CommanderとARES Standardの2種類があり、求める拡張性や予算に応じて選択できます。
ARES Commanderは、LISPなどのカスタマイズ機能やより高度なツールが使用できる上位版です。対して、ARES Standardはエントリー版としての立ち位置で、基本的な2D製図機能にフォーカスしている分、価格を低めに設定しています。どちらもAutoCADとの互換を意識したUIとコマンド体系を備えている点が共通しています。
さらに、モバイルデバイス向けにはARES Touchが提供され、タブレットやスマートフォンでDWGファイルを編集・確認できる環境を実現します。一方、ARES KudoはクラウドCADとしてブラウザ上で動作し、チーム全体で図面を共有しながら共同作業が可能です。これら4種類のソフトウェアを組み合わせることで、時間や場所を問わず柔軟な図面作業を行えるのが特徴です。
3. 主要機能とAutoCADとの互換性
ARES CADの魅力として挙げられるのは、作図コマンドやレイヤー機能はもちろん、PDFインポートなどの利便性を備えながらも、AutoCADとのデータ互換性が非常に高い点です。ここでは、代表的な機能とAutoCADとの対応の相違点について取り上げます。
2D製図をメイン業務とする建設・設備会社や、製造業でも詳細図面を正確に作成したいニーズに応えられるよう設計されているため、初めて触れるユーザーでも手早く操作に慣れることができます。実際の導入事例を見ても、既存のAutoCAD図面をほぼそのまま利用できるので、移行の教育コストも抑えられているようです。
3.1. ARES CADの主要機能と利点
まず、ARES CADで代表的な機能として注目されるのがPDFインポートです。PDF形式の図面を読み込み、DWGファイルに変換して修正・再利用を行えるので、図面データが分散している場合でも統合しやすくなります。
また、シートセット管理機能によって、多数の図面をまとめて編集・印刷設定できる点も魅力です。ダークモードCADに対応しているため、長時間の作業でも目の疲労を軽減できるほか、作業環境を選ばず柔軟にカスタマイズできます。さらに、ARES CommanderではLISPによる効率化や自動化も可能で、大量の図面処理を素早くこなすための仕組みが整っています。
モバイルCADとしてのARES TouchやクラウドCADとしてのARES Kudoも大きな強みです。スマートフォンやタブレットから図面の閲覧と簡単な修正をしたり、ブラウザ上で共同編集を行ったりできるため、デバイス間のシームレスな作業が実現します。
3.2. AutoCADとの互換性:類似点と差異
OREAS CADの大きな特長は「AutoCAD互換」を主眼に置きながら、動作の軽量化とモバイル・クラウド活用を推進している点です。コマンドやショートカットはAutoCADと似通っており、DWGファイルをそのまま開くことができます。また、レイアウト空間や寸法スタイルなども概ね共通化されているので、初期設定の手間を最小限に抑えられます。
ただし、3Dモデリング機能の充実度はAutoCADに劣る部分があり、そこに重きを置く企業やプロジェクトでは検討が必要です。また、AutoCAD特有のダイナミックブロックや一部APIには対応しきれないケースもあるため、移行前に試用版を使って検証することが有効です。
操作画面についても大きく異なるわけではありませんが、ARES CADのインターフェースは比較的シンプルで、2D製図に集中しやすく設計されています。今後の機能拡張に伴い、よりAutoCADとの比較検討がされる可能性が高いでしょう。
4. 価格とライセンスモデルの詳細
CAD市場においては、サブスクリプション型のライセンスが主流となりつつある一方で、買い切りライセンスを希望するユーザーも根強く存在します。ARES CADは両方のモデルを提供しており、ユーザーの予算や運用方針に応じて柔軟に選べる仕組みを整えている点が特徴です。
コストパフォーマンスと機能性を両立したい中小企業にとっては、導入費各種を細かく把握したうえで比較検討できるため、未知のリスクを抑えやすいメリットがあります。具体的な費用目安を把握しておくことで、より実践的な導入判断が可能となります。
4.1. ARES CADの価格体系
ARES CADには、主に買い切りライセンスとサブスクリプションライセンスの2種類があります。買い切りライセンス(永久ライセンス)は初期導入費用が一度だけ発生し、その後は必要に応じてCAD更新料(メンテナンス契約)を支払うかどうかを選べる仕組みです。メンテナンス更新を行えば、常に最新バージョンを利用できるうえ、サポートサービスを受けることができます。
一方、サブスクリプションライセンスは毎年あるいは月単位でライセンス費用を支払い、常に最新機能を利用し続ける方式です。初期コストを抑えたい場合や、導入台数が多く、キャッシュフローを安定させたい場合にはサブスクリプションも選択肢となるでしょう。
価格感としては、AutoCADのフル機能版と比較すれば大幅に安く、またAutoCAD LTとの比較でも長期的に見るとリーズナブルな印象があります。CAD価格比較を行う際は、ライセンス費用だけでなく更新料やサポート体制も加味して検討することが重要です。
ARES Standard|価格表
| 商品名 | ライセンス種類 | メンテナンス | ARES Touch・Kudo | 価格(1ライセンス) | 備考 |
| ARES Standard(スタンドアロン版) | 永久 | 初年度(1年間) | × | 78,000円(税込 85,800円) | ※1 |
| ARES Standard(ネットワーク版/新規購入3ライセンス以上) | 永久 | 初年度(1年間) | × | 98,400円(税込 108,240円) | ※1 |
ARES Commander|価格表
| 商品名 | ライセンス種類 | メンテナンス | ARES Touch・Kudo | 価格(1ライセンス) | 備考 |
| ARES Commander(スタンドアロン版) | 永久 | 初年度(1年間) | × | 114,000円(税込 125,400円) | ※1 |
| ARES Commander(ネットワーク版/新規購入3ライセンス以上) | 永久 | 初年度(1年間) | × | 144,000円(税込 158,400円) | ※1 |
| ARES Commander(スタンドアロン版+Trinity サブスクリプション) | 永久 | 初年度(1年間) | 初年度(1年間) | 132,000円(税込 145,200円) | ※1 ※2 ※3 |
| ARES Commander(スタンドアロン版+Trinity サブスクリプション1年) | 1年 | 1年間 | 1年間 | 42,000円(税込 46,200円) | ※1 ※2 ※4 |
| ARES Commander(スタンドアロン版+Trinity サブスクリプション3年) | 3年 | 3年間 | 3年間 | 84,000円(税込 92,400円) | ※1 ※2 ※4 |
| ARES Commander(フレックスクラウド版+Trinity サブスクリプション1年/新規購入3ライセンス以上) | 1年 | 1年間 | 1年間 | 66,000円(税込 72,600円) | ※1 ※4 ※5 |
| ARES Commander(フレックスクラウド版+Trinity サブスクリプション3年/新規購入3ライセンス以上) | 3年 | 3年間 | 3年間 | 132,000円(税込 145,200円) | ※1 ※4 ※5 |
<引用>・【価格】互換CAD「ARES」 – アレス | コンピュータシステム研究所
https://www.cstnet.co.jp/cad/price.html
4.2. ライセンス形態と更新オプション
まず、ARES CommanderとARES Standardのどちらを選ぶかで費用が変わります。ARES Commanderは拡張機能や自動化機能を含むため、ARES Standardより価格は高めですが、業務の効率化を考えると投資対効果は高いと考えられます。
さらに、モバイルCADのARES TouchやクラウドCADのARES Kudoをセットで利用する「ARES Trinity」というプランも提供されています。一元管理で仕組みを整えたい企業にとっては、トータルで見たときのメリットが大きいと言えるでしょう。ちなみに、ARES Trinityはサブスクリプション契約のかたちで導入するケースが多く、どこからでもDWGファイルにアクセスできる利便性が評判です。
ライセンス形態に悩む場合は、最初に少数ライセンスを買い切りで導入し、追加で必要に応じてサブスクを検討するといった段階的な導入プランも可能です。運用コストをなるべく抑えつつ、必要十分な機能だけを確保したい企業には柔軟な選択肢となるでしょう。
5. 導入メリットとデメリット
ARES CADが数多くの企業の注目を集めている理由に、操作性やコストなどの実務的な利点があります。その一方で、ソフトウェアの特性上、気をつけておきたい点も存在します。ここでは、中小企業の立場から見た導入判断に役立つメリットとデメリットを総合的に整理します。
大幅なコスト削減につながるほか、モバイルやクラウドでの共同作業を積極的に活用できる点は、在宅ワークや現場作業が増える昨今の働き方にフィットしやすいでしょう。逆に、3D機能や日本語情報の量など、用途によっては不満の出やすい点もあるので、慎重にチェックすることが望まれます。
5.1. ARES CADの導入メリット
1つ目のメリットは、AutoCADとの高い互換性を持ちつつもライセンス費用が抑えられることです。特に買い切りライセンスを利用すれば、長期的なランニングコストを大幅に削減できる可能性があります。加えて、低スペックPC対応で動作が軽快なため、新たなハードウェア投資を最小限に抑えられる点も魅力です。
2つ目に、モバイルCADとしてのARES TouchとクラウドCADのARES Kudoを使えば、オフィスに限らず出先や自宅からのアクセスも容易になります。スマートフォンやタブレットを使ってすぐにDWGファイルを開き、修正や注釈を加えて共有するといった、従来の紙図面にはない迅速なやり取りが期待できます。
3つ目に、難解な操作を極力排除したユーザーインターフェースであるため、CADトレーニングにかかる時間やコストも削減できます。AutoCAD経験者であれば、キー操作やコマンド名も類似点が多いので、実務に入るまでの移行期間が短く済む可能性が高いでしょう。
5.2. 検討すべきデメリットと注意点
最も大きな注意点は、AutoCADの3D機能と同レベルのモデリングが必要な場合には適さないことです。ARES CADは2D製図を中心としているため、本格的な3次元モデルを扱う業務やBIM連携を重視する企業にとっては物足りない部分があります。
また、日本語による情報やコミュニティの充実度はAutoCADより劣っているのが実情です。マニュアルやトラブルシュートの資料は存在しますが、当面は海外のフォーラムやサポートを活用する場面も出てくるかもしれません。
加えて、既存のAutoLISPスクリプトは多くのケースで動作すると言われていますが、VBAなどの特定の拡張機能に完全対応していないことがあるため、事前にテストを行う必要があります。大企業で標準化されているワークフローをそのまま移行できるかどうか、十分に検証したうえで導入を進めましょう。
6. ユーザー事例と推奨する導入パターン

ARES CADは、コストを抑えながらAutoCADと同等の2D製図機能を使いたいと考えるユーザーに重宝されており、特に業種や企業の規模ごとに導入目的と効果が異なります。ここでは、中小企業の事例と、大企業や個人ユーザーでの活用アイデアも紹介します。
実際の事例では、初期導入時に無料トライアルや段階的な導入を試みて、問題なく運用できると確信した段階でライセンスを複数購入するケースが多いようです。クラウドやモバイルでの作業が増えるなか、既存のAutoCADの代替として部分的な切り替えを行い、最終的に全社的に乗り換える事例も散見されます。
6.1. 中小企業における導入事例
とある中小の製造業の事例では、複数台にインストールしてもライセンス費用が高額にならない点が大きな決め手となり、ARES Standardを選択しました。AutoCADとの比較において、図面作成や修正版の提出サイクルが格段に早まり、現場のコミュニケーションが円滑になったとのことです。
また、建設業CADを扱う小規模事務所では、モバイルCADとしてのARES Touchを現場へ持ち出して赤入れを行い、その情報をクラウド経由でオフィスと共有するフローを構築しています。紙図面の管理コストが削減され、データの更新ミスも減ったことで納期短縮に貢献しているそうです。
これらの中小企業では、導入コストの低さと操作性の高さを両立できた点が成功要因となっています。特に簡易的なCAD操作のみが必要な部署でも、低スペックPC環境でスムーズに動作するため、全社レベルでの投資対効果を高めることができたという声が多く挙がっています。
6.2. 個人ユーザーと大企業での活用方法
個人事業主やフリーランスであれば、ARES Commanderの買い切りライセンスを取得して自宅や作業スペースで使い続けるという形がよく見られます。年間更新料を支払わなくてもそのまま利用できるため、安定したバージョンで長期間作業したい人に重宝されています。
一方、大企業の場合は部門単位でAutoCADからの内部移行をテストし、問題のない範囲を徐々に拡大するパターンもあります。すべてのプロジェクトを一括で移行しようとすると混乱が生じる可能性もあるため、まずは2D製図メインの部署や新規プロジェクトで試用し、その結果を評価するというステップを踏むことが多いようです。
特にクラウドCADであるARES Kudoは、多拠点にわたる大型企業が抱えるプロジェクト管理の複雑さを解消する一助にもなり得ます。バージョン管理や変更履歴の把握が容易なので、膨大な図面を扱う現場ほど効果を感じやすいでしょう。
7. ARES CADの対応OSと動作環境
ARES CADはWindows、macOS、Linuxなど幅広いOSに対応しています。サーバー管理下の社内PCから個人所有のノートPCまで、環境を選ばずに導入しやすいことは大きな強みと言えるでしょう。
最低限、CPUがIntel Core i3相当、メモリ4GB程度から動作するとされており、AutoCADと比べてかなり軽量です。そのため、古いPCを流用する場合や、コスト削減のために最新のハイスペックマシンをそろえられないケースでも十分に動作できる可能性があります。
モバイル環境では、エンジニアがiPadやAndroidタブレットでARES Touchを使用し、現場で2D製図の確認や部分修正を行うことが想定されます。直感的なタッチ操作で赤入れや寸法チェックができるため、図面の更新が早く、ミスの早期発見に貢献します。
8. 始め方:インストールから設定まで
ARES CADを導入する際には、無料体験版などで自社の既存図面やテンプレートを試してみることをおすすめします。インストールから初期設定自体は難しくなく、AutoCADユーザーであれば感覚的に把握できるはずです。
ここでは、最初に押さえておきたいインストール・初期設定の手順や、実際に運用するうえで気をつけるべきCAD移行のポイント、そして万が一トラブルが生じたときに備えた対処法について紹介します。
8.1. インストール手順と初期設定
まずは公式サイトからインストーラーをダウンロードし、手順に従ってインストールを進めます。ライセンス認証やシリアル番号の設定も画面表示どおりに行えば問題ありません。日本語対応のインターフェースとなっているため、言語の壁が大きくないこともポイントです。
初回起動後に、作図の背景色をダークモードに設定したり、コマンドエイリアスをAutoCADに近い形にカスタマイズするなど、慣れた操作感に合わせると効率が上がります。また、既存のDWGファイルやブロック、図面テンプレートを試しに開いて、互換性に問題がないかを確認しておきましょう。
一通りの動作確認の後、シートセット管理やPDFインポートといった付加機能もテストしてみると、ARES CADの便利さや制限点を早めに把握できるのでおすすめです。
8.2. 移行時のポイントとトラブルシューティング
移行を成功させるカギは、AutoCADとの比較においてどれほど差異があるかを把握し、事前に対策することです。特に、CAD操作性に影響するカスタム設定(ショートカットやツールバー配置)、スタイル設定ファイルなどは、早めにチェックしておきましょう。
AutoLISPのスクリプトを使用している場合は、そのまま動作するかどうかを試験し、部分的な修正が必要ならリストアップしておきます。大半は問題なく稼働する例が多いですが、特殊なAPIや拡張機能を利用していると動作に差異が生じる可能性はあります。
万が一エラーが出る場合は、公式マニュアルやヘルプセンターを参照しつつ、海外フォーラムにも目を通すと解決の糸口が得られやすいです。また、アップデートで不具合が解消される場合もあるので、CAD更新料を予算に入れた上で常に最新バージョンを維持しておくことが理想といえます。
9. まとめ:ARES CADで実現するコスト削減と効率化
本記事では、ARES CADの基本情報から主要機能、価格とライセンス形態、導入メリットとデメリットなどについて解説しました。AutoCADとの互換性を重視する中小企業や、モバイルCAD・クラウドCADによる柔軟な作業環境を求めるユーザーにとって、ARES CADは大変魅力的な選択肢です。
特に注目すべきは、買い切りライセンスを含む多様なプランを用意しており、長期的なCADライセンス費用を抑えられるところです。動作の軽さにより低スペックPC対応が可能な点も、導入ハードルを下げています。PDFインポートやシートセット管理といった便利機能による作図効率の向上も期待できるでしょう。
もし、AutoCADからのCAD移行を検討しているなら、無料体験版や一部ライセンスでのテスト導入を行い、操作性や性能、サポート体制をじっくりと確認してみることをおすすめします。ARES CommanderやARES Touch、ARES Kudoなどを組み合わせれば、多拠点や外出先からでも即時に図面を編集し共有でき、生産性アップが期待できます。ぜひ自社のニーズに合わせた最適解として、ARES CADの導入を検討してみてください。
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<参考文献>
・【価格】互換CAD「ARES」 – アレス | コンピュータシステム研究所
https://www.cstnet.co.jp/cad/price.html
・ARES Standard – Graebert





