GoogleとApple徹底比較【ビジネスモデル】編


「googleとAppleの徹底比較【創業者と企業文化】編」では、巨大な2つの企業の創業にまつわる物語を中心に取り上げました。この記事では両社の主要事業は何か、どうやって収益を生み出しているか、ビジネスモデルについて概要をまとめます。

 

広告収益が基盤のGoogle

 

インターネット業界で事業を展開する企業の多くが「マネタイズ(収益化)」に苦心しています。その多くは「広告」型のビジネスモデルで、Googleも同様です。つまり、検索と連動して画面に表示される広告が収益源になります。

ちなみにマネタイズの方法には他にもあり、Amazonは「EC」型、NewsPicksなどのメディアは無料のコンテンツとともに会員限定の有料コンテンツを提供する「課金」型、相乗りタクシーのUberや転職サイトなどは「マッチング」型です。

広告収益型のビジネスモデルでは、トラフィックが重要になります。検索上位に表示させるために、広告出稿企業はSEOで熾烈な争いを繰り広げてきました。

しかしながら、Googleは検索エンジンのビジネスにとどまらず、Gmail、Google マップ、GoogleドライブなどのSaaSを提供し、戦略的に企業を買収してAndroidなどモバイルOSや自動運転、ウェアラブルデバイスなど、ハードウェアの領域にまで事業を拡大しています。

2015年にはAlphabetという持株会社を設立し、検索エンジンビジネス中心のGoogleはその傘下のひとつの企業になりました。

 

Alphabet傘下には、AI、自動運転、リサーチ、遺伝子、ヘルスケア、ベンチャーキャピタルなど、多様な企業が名前を連ねています。先端領域に集中特化して、複数の事業基盤に先行投資する戦略です。

遺伝子やヘルスケアは意外な分野に思えるかもしれませんが、「世界中のあらゆる情報を収集する」というミッションから、人間の生体情報の収集が目的といえるでしょう。
競合を考察すると、自動運転の分野ではテスラモーターズがリードし、AIではIBMなど現在多数の企業がしのぎを削る状態です。

ある単体の先端事業に注力した場合、その事業が浮かばれなければ企業全体が失速します。しかし、複数の事業基盤があれば、グループ全体の収益で補完できます。また、それぞれの企業が独立しているので迅速な意思決定が可能になり、企業間の競争力も生まれます。

日本でもホールディングカンパニー制(持ち株制)の特長は、それぞれの会社がフットワークのよい事業展開をできることです。

 

ハードウェアとソフトウェアの一貫した収益が基盤のApple

 

一方でAppleは、Macintoshというコンピュータからスタートしたメーカーです。しかし、他のメーカーに対する優位性は、ハードウェアとOS(MacOS)を一貫して独自開発している点です。つまり、ハードウェアの特性を最大限に引き出すOSを開発することで独自のポジションを確立してきました。

この優位性はiPhoneにも引き継がれ、独自のiOSによってAppleならではの機能を実現しています。

Appleのハードウェアとしては、音楽プレイヤーのiPodもヒット商品のひとつです。iPodに関してはiTunesストアで音楽のダウンロード販売を取り入れたことが、画期的なビジネス展開だったといえるでしょう。

 

タブレットのiPadもトップシェアを誇る製品です。ほかにも、スマートウォッチのApple Watch、Apple TVなどの製品を市場に送り出しています。

しかしながらAppleのビジネスにおける本当の優位性は「製品がもたらす価値観や世界観」そして「Apple製品を使うことのステイタス」にあります。

実際に、PC・タブレット・スマートフォンのいずれにしても、追随する企業が類似した製品を出しています。それでもやはり「リンゴマークがいい」と言わせる魅力があるからこそ、新製品はいつも話題になり、注目が集まります。スティーブ・ジョブズによって創造された付加価値ともいえます。

 

複合的なビジネスモデルとデザインの時代へ

 

ここまでGoogleの事業基盤は検索エンジンのソフトウェア、Appleの事業基盤はハードウェアとOSやソフトウェアの一貫性と概略的に位置づけてみました。しかし、現在、ハードウェアメーカーとソフトェアメーカーの区分は意味をなさなくなりつつあります。

検索エンジンでスタートしたGoogleはクラウドでSaaSだけでなくIaaSなどのインフラ基盤も提供しています。企業間の境界がなくなりつつあり、積極的なM&A(合併と買収)が目立つようになりました。

 

さらに、今後は機能より「デザイン」あるいは「美意識」「価値観」が重視される時代になると一部の識者は予測しています。

Appleはデザインを重視した企業の先駆的存在ですが、スペックより「どれだけスマートに使えるか(UI)」「製品やサービスでワクワクした体験ができるか(UX)」が重視されるようになるのではないでしょうか。

ビジネスモデルで比較すると、Alphabetの設立によりGoogleの方が未来を見据えた形態を先取りしつつあり、Appleは旧態然のビジネスモデルから抜け出せない印象です。今後どのように変わっていくでしょうか。

 

 

 

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