レッドオーシャン化するスマホアプリ、ランキングからヒットアプリの掟を考察
この記事では以下の3つのことがわかります。
①スマホゲームの最新トレンド
②知名度が高いアプリのランキング(本記事独自)
③どのようなアプリのニーズが高いのか
※本記事は執筆時点(2019年3月)における、iOSのApp Store上のランキングを参考に執筆しています。( )内は執筆時点での順位
大人も熱中? スマホゲーム市場
ゲームと言えば子どもがするものというのは、古い常識です。電車やバスの中、街中で大人が楽しそうに、時に真剣にゲームを楽しむ姿はもはや日常の一コマとして定着していますね。
今回の記事で紹介するゲームには、年齢制限が設けられているものもありますが、大人から子どもまで楽しめるものも多くあります。今やレッドオーシャン化しているスマホゲーム市場において、どのようなゲームが人気なのかを知りましょう。
記憶に新しい、ヒット作を振り返る
本記事では”知名度が高く、人気のあるゲーム”という基準でアプリを選定しています。しかし、執筆時点でのランキング上位から順にピックアップしていますので、過去にヒットとなった、ゲーム以外の展開をしたなどのアプリは選定漏れしてしまっているケースもあります。
ここでは、本記事のランキングに入っていないものの、押さえておきたいアプリをピックアップしました。
みんなで楽しめる! パズドラ(パズル&ドラゴンズ)
TVアニメとしても展開をみせる、パズドラ
ガンホー・オンライン・エンターテイメントが2012年にリリースした、パズルRPGです。基本プレイが無料ということもあり、爆発的にヒットしました。
パズルゲームにPRGの要素を持たせてあり、協力プレイ機能(現在は3人まで可能)なども魅力の一つ。
▼パズル&ドラゴンズ公式サイト(ガンホー)
▼iOS
▼Android
コラボが魅力! にゃんこ大戦争
にゃんこ大戦争の公式YouTubeチャンネル
ボノスよりリリースされているアプリです。iOS/Android版が出た2012年以前、2010年には既に携帯電話向けとして発表されていますので、意外と歴史が長いゲームと言えるでしょう。
2018年11月にはリリース6周年を迎え、記念CMを観た方もいらっしゃるのではないでしょうか。過去には、Goole、騎士団、消滅都市、NEOなめこ栽培キット、魔法少女まどか☆マギカ、YouTuberのHIKAKINさんとのコラボも実現しています。
ゲームアプリは常にバージョンアップをするだけでなく、様々なキャラ、人、ゲームなどとコラボする傾向があります。にゃんこ大戦争もそんなアプリの一つで、ゲームのユーザーだけでなく、コラボ先のファンなどが新規ユーザーとして流れ込む構図なども見逃せませんね。
F2Pタイプのアプリ! モンスト(モンスターストライク)
世代を超えて愛される『ドラえもん』ともコラボしています
2013年リリースで、ミクシィ内のゲーム・映像事業である『XFAG』が配信しています。フリーミアム(F2P)タイプのアプリで、基本的なプレイは無料で可能ということもあり、多くのユーザーを獲得しました。
▼モンスターストライク(XFAG)
▼iOS
▼Android
マンガ、リアルショップなどのマネタイズ戦略も! なめこ栽培キット
文学作品を分かりやすくマンガの世界で表現した、『なめこ文學全集』
「んふんふ…」という鳴き声?が何とも印象的な、可愛らしい育成ゲーム。ゲームだけでなく、マンガ(文学全集、なめよん)などの展開だけでなく、リアルショップも東京駅にOPENしました。
スマホゲーム自体は無料なのですが、書籍やグッズでの販売で利益を出すというモデルの一つと言えるでしょう。
▼なめこぱらだいす なめこ公式サイト
▼iOS
▼Android
最新ランキングから抽出! 有名ドコロのアプリ紹介
これから先は最新ランキングの中から、押さえておきたいゲームアプリをピックアップしました。
アイドルマスターシャイニーカラーズ(1位)
ゲームの世界が現実のステージに
2005年から続いている、『アイドルマスター』シリーズの一作。日本コロンビアからのデビューなど、ゲームからリアルまで活躍の場を広げている点なども注目のアプリ。
▼アイドルマスター(バンダイナムコエンターテインメント)
▼アイドルマスター(日本コロンビア)
▼iOS
▼Android
LINE:ディズニー ツムツム(18位)
可愛らしいキャラクターと音楽に癒やされる方も多いのでは?
ツムツムをプレイしていると、その音楽とキャラの可愛さに癒やされます。クレーンゲームのプライズや、文具や本など、様々な商品に展開している点も見逃せないアプリ。ゲーム音楽の重要性を強く認識する作品でもあります。
バンドリ! ガールズバンドパーティー!(34位)
オリジナル曲とは違う歌唱、アレンジも楽しめるアプリ
リズム系のゲームは昔から人気ですが、最新アニメの曲がラインナップされていることから、スマホアプリは人気のようです。動画は『このすば(この素晴らしい世界に祝福を!)』のOP曲ですが、アニメ好きな方を取り込む選曲、可愛いキャラデザなどが人気のアプリです。
▼バンドリ! ガールズバンドパーティ!(株式会社Craft Egg)
▼iOS
▼Android
共通項を探してみよう! アプリ市場で勝ち抜くためのポイントとは?
昔から鉄板のカテゴリー(リズム系ゲームなど)、キャラの可愛さ、ゲーム内BGMのセンスのよさ(かわいい、耳に残る)などが重要だと言えるでしょう。また、ゲーム内課金やダウンロード時の有料販売だけでなく、別のマネタイズ方法の一つとしてゲームを捉えているアプリも多い傾向にあります。
マネタイズ、イベントが鍵? アプリ存続の工夫を知ろう
アイマスのPRODUCER MEETING
ヒットをしているアプリは続編もリリースされることも大半で、アップデートも比較的頻繁に行われています。コラボイベント、アイテム追加などでユーザーを惹きつけ、既存、新規ユーザーどちらも満足させることもポイントとなっているようです。
会いに行けるアイドルとして『AKB』が有名になりましたが、ゲームの中だけの存在だったアイドルがリアルなステージで歌い、音源をリリースする様子は、ゲームファンにとっても嬉しいもの。
ゲームの世界で終わらず、クレーンゲームのプライズや文具、コミカライズなどの展開をすることも大事になってきます。ゲームが日常と切り離せなくなったユーザーにとって、飽きさせない、よりゲームの世界を楽しめる工夫が、レッドオーシャン化するアプリ市場では重要であると言えそうです。
キャラデザ、BGMにも投資をしよう
ゲーム内BGMの良さ、花澤香菜さん起用も話題になった『消滅都市』
有名なアプリを見ていると気が付きませんが、知名度が低く、完成度がまだまだなゲームアプリと売れているアプリは決定的に違うところがあります。それはキャラクターのデザインとBGMです。
長くゲーム開発をしている企業、ヒット作を過去にだした企業は投資もできますので、ビジュアル、サウンド面、また起用する声優なども豪華になる傾向があります。(消滅都市など)ぜひ、本記事を参考に、レッドオーシャン時代を生き抜く、アプリ開発のヒントを探してみてくださいね。
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