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ArchiCADの特徴を理解し、体験版をインストールしてみよう

建築・設計業界には欠かせないソフトウェアといえば、CADソフトの存在が挙げられます。

CADソフトとは一言で言ってもいくつもの種類がありますが、中でもハンガリー発の企業であるGRAPHISOFTが販売する『ArchiCAD』は、その使いやすさから多くのユーザーに愛され続けているソフトです。

今回はそんなArchiCADの導入を考えている人に向けて、その魅力や体験版の種類などについてご紹介していきます。

①世界で愛されるCADソフト
②日本人ユーザーのサポートに力を入れる
③BIMとの親和性は抜群

ArchiCADとは

ArchiCADは、ハンガリーを発祥としながらも世界中にユーザーを有している大手CADソフトの一つで、何年も重ねられてきたアップデートによって、常に時代の最先端のニーズに応え続けてきました。

世界に10万人のユーザーを抱えるCADソフト

1980年にAppleのMacintosh向けに開発されたArchiCADですが、今はMacだけでなく、Windowsでも運用ができるということで、デザイナーや建築士だけでなく、建築や設計に携わる多くのプロフェッショナルの間で愛用されているソフトです。
40年近い運用実績と、10万人以上のユーザーを抱えているArchiCADには、二次元・三次元を問わずフレキシブルでオールラウンドな活躍を期待することができるでしょう。

親日的な取り組みで日本人ユーザーにも嬉しい設計に

また、ArchiCADは積極的に日本人のユーザーの声に耳を傾け、積極的に機能を追加したり、アップデートを行ってくれる点も特徴として取り上げられることの多いCADソフトです。
GRAPHISOFTはハンガリーに本社を構えているものの、グラフィソフトジャパンという日本法人も有している他、東京と大阪、そして名古屋にオフィスを構えています。

これだけ日本に注力をしているのには、日本の高い建築技術や、ユーザーからもたらされる意見のクオリティの高さを評価していることが大きな理由としてあげられます。

グラフィソフトジャパンのコバーチ社長は、日本の図面は世界一詳細に作られていると語っています*1。

詳細な書き込みが必要になる程、CADソフトのポテンシャルが重要になってくるわけですが、日本のように非常に綿密に設計図を作成する国のユーザーの声に耳を傾けることで、最終的にはそれ以外の国のユーザーにも恩恵を与えることができると考えているそうで、日本ユーザーの声をハンガリーの本社に伝え続けてきた、ジャパンスタッフの尽力がにじみ出ているソフトでもあると言えるでしょう*2。

ArchiCADとBIM

ArchiCADが掲げている目標として、ArchiCADを通じた建設業界におけるBIMの普及が挙げられます。

BIMとは

BIMはBuilding Information Modelingの略称で、三次元の立体モデルの中に、建材パーツに関する情報などもまとめて格納できてしまうモデリング技術のことを言います。
これまでの3Dモデリングでは、立体モデルを作ったのち、その情報の外に建材パーツの具体的な大きさや材質、価格などのデータを入力していました。

しかしこれだと3Dモデルの仕様に変更があった場合、別個に外部で入力していた建材の情報も書き換える必要が出てくるため、非常に作業の手間がかかってしまうプロセスを生んでいたのです。

一方、BIMの場合は3Dモデルと建材情報が同期しているため、仕様に変更があった場合でも、その変更に応じた数値のアップデートも自動的に行ってくれるのです。

まだ日本では世界と比較すれば導入が遅れてはいるものの、徐々に普及が進んでいる、次世代の建築テクノロジーの一つと言えます。

BIM特化の機能性を誇るArchiCAD

ArchiCADはBIMに対応しているだけでなく、独自のソリューションによって、BIMの運用を積極的に進めています。
例えばArchiCADにはBIMデータ作成ツールが搭載されており、外部ソフトを使用せずともBIMの運用を行うことができます。

ArchiCAD内で作成したBIMデータは、BIMデータ管理システムであるBIMcloudを通じて他のユーザーとのリアルタイムでの共同作業や、クラウド経由でのデータ共有を容易に行うことが可能となっています。

加えて、アクセスツールとしてはBIMxを利用することが可能です。BIMxはBIMデータアクセスツールの一環で、BIMデータを用いたプレゼンテーションを容易に行うことを可能にしたり、BIMデータを様々な用途へと転用する手助けをしてくれます*3。

現行のCADソフトでBIMデータに対応していないものはそうそうありませんが、ArchiCADほどBIMデータの利用に積極的なソフトも珍しいものです。

次世代のCADソフトとして、ArchiCADはこれからも初心者からプロフェッショナルまで、幅広いユーザーから支持されることになるでしょう。

ArchiCADの強み

ArchiCADが優れているのは、BIMとの親和性だけではありません。

習得が容易で初心者にも最適

まず、ArchiCADは通常のCADソフトに比べて、使いこなせるようになるまでが簡単とされています*4。
誰にでもわかりやすいアイコンと、直感的な操作性を実現することで、複雑な操作も感覚的に行えるようデザインされているため、思い通りの作成が可能です。

マルチプラットフォーム

ArchiCADはWindowsでもMacでも運用が可能で、データのやり取りも直接異なるOS同士で行うことができます。
設計事務所ではMacを使い、建築現場や営業用のラップトップはWin機を使用しているといったケースは少なくありませんが、ArchiCADの作成データであれば、OSが違っていても、直接データの共有が行えるため、余計な作業の手間やトラブルの発生リスクを抑えることができます。

ArchiCADの体験版をインストールしてみる

ArchiCADは体験版が用意されているため、無料トライアルを気軽に試してみることが可能です。

インストールの方法

ArchiCADの体験版は、公式サイトから行うことができます。下記のサイトにアクセスし、「体験版をインストール」からインストールを行えます。OSにあったソフトを選び、インストールを実行しましょう。
公式サイト:https://www.graphisoft.co.jp/download/

ArchiCADにはデモ版と30日無料体験版の2種類が存在します。デモ版ではデータの保存などができなかったりなどの利用制限はあるものの、自分のPCできちんと動作するかや、操作感を試したいときに便利です。

無料体験版は、30日を過ぎると利用することができなくなってしまい、製品版のライセンスを購入する必要があります。

使用日数に気をつけながら、ArchiCADの魅力を存分に味わってみましょう。

おわりに

ArchiCADは日本のユーザーにとって使いやすいCADソフトの一つで、感覚的な操作が実現しつつも、綿密な設計まで行うことができるという、アマチュアからプロにまで愛用される製品です。
CADソフト選びに苦慮しているという人は、ぜひ一度ArchiCADの体験版やデモ版をインストールし、実際のパフォーマンスを体験してみると良いでしょう。

出典:

*1 建設ITワールド「日本のBIMユーザーの要望にこたえて詳細図機能が充実
『ArchiCAD 17』はどのように開発されたのか(グラフィソフトジャパン)」
https://ieiri-lab.jp/success/2013/09/archicad-17.html

*2 上に同じ

*3 GRAPHISOFT 「BIMとは」
https://www.graphisoft.co.jp/archicad/

*4 上に同じ

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