大成建設がBIMソフト「Revit」のプラングイン発表!メリットと機能をご紹介


この記事を読むと、以下の3つの事がわかります。
①BIMの概要について
②大成建設がリリースしたBooT.oneの機能について
③Revitに慣れるまで時間がかかる背景について

BIMソフトとして高いシェアを持っているRevit(レビット)は、多くの国内建築関係者も使っています。

そんな中、国内の大手ゼネコンである大成建設は、2019年からRevitのプラグインとしてBooT.oneというパッケージを発表しました。

この記事では、建築関係者に向けて大成建設がリリースしたBIMパッケージの概要やメリットについてご紹介します。

大成建設がRevitの拡張機能をリリース

大成建設は、BIMソフトとして有名なRevitのプラグインをリリースしました。TVCMも放送している大成建設は、BIMに積極的に取り組んでいるのです。

BIMとは?Revitとは?

BIM(Building Information Modeling)とは、3次元データを活用して建築作業を効率化させる取り組みです。米国で生まれ、今では日本の建築業界もBIM化に取り組んでいます。

BIMの導入で欠かせないものといえばBIMソフトですが、代表的なものにオートデスク社のRevitがあります。

世界的なシェアを持つRevitですが、建築知識がない人には簡単に使えるものではありません。

そこで大成建設が、Revitの拡張機能として「BooT.one」というパッケージをリリースしました。2019年7月にファーストリリースを行い、アップデートを行いながら進化しています。
BooT.one公式サイト:https://tobim.net/BooT.one

大成建設はBIMの推進に注力している

大成建設株式会社は国内でも大手の総合建設会社、つまり「ゼネコン」です。会社名でピンと来なくても、「ごめん、同級会にはいけません」からはじまるアニメテイストのTVCMを見た人は多いのではないでしょうか。

↓こちらのCMです。
YouTube公式アカウント 大成建設CM:「シンガポール」篇

大成建設はかねてからBIMに取り組んでおり、BIMアプリケーション「T-REX」(TAISEI Revit Extension)を自社ソフトとして持っていました。過去にはT-REXを大手ハウスメーカー大和ハウス工業用として、カスタマイズ・提供する話まで持ち上がったほどです。

参照:Building×IT “10兆円企業”を目指す大和ハウス工業が成長基盤と位置付けるBIMへの取り組み

現場のノウハウが詰まったRevitの拡張機能「BooT.one」

BooT.oneの最大の魅力は、「現場をよく知る会社が作っている」という点です。

BIM/CIMソフトは国内外で多く開発されていますが、そのほとんどがITベンダーが開発したものです。

ITソフトウェアなので当然といえば当然です。しかしBIMソフトは建築業界で使うものですから、大成建設が自社のノウハウを詰め込んで開発したBooT.oneは現場の人にとって“使える”機能が詰まっていると期待できます。

【Revitとセットがお得】インストール方法・価格

BooT.oneを導入する場合は、大成建設に問い合わせる必要があります。
BooT.oneに関するお問合せはこちらから→https://tobim.net/BooT.one/contact/sales-contact

BooT.oneの価格は、以下の通りです。

 製品
ライセンスBooT.oneBooT.one+Revit
BooT.one年間ライセンス
Revit年間ライセンス 
価格360,000円/年180,000円/年

引用:BooT.one公式サイト
上記の通り、Revitと一緒に購入するとBooT.one単品に比べて半額まで安くなります。まだRevitを導入していない企業にとって、大変お得な価格設定となっているのです。

大成建設がリリースした「BooT.one」の機能をご紹介

大成建設のBooT.oneには、建築関係者が使いやすい機能を“現場目線”で搭載しています。以下の4つのカテゴリごとに機能を実装することで、Revitがさらに使いやすくなるのです。

コマンドツール

マウスではなくキーボードで操作する“コマンド”は、プログラマなどプロが使うプログラムです。Revitでもコマンドが必要ですが、使いたいコマンドは1つ1つ覚えなくてはいけません。

そこでBooT.oneでは、コマンドがすぐ使える「コマンドツール」を実装しています。BIMモデルの作成や運用、管理が効率的に行えるので、Revitがよりスムーズに使えるでしょう。

以下のようなコマンドツールが実装されています。

・寸法値の移動
・集計表編集
・材料登録

リリース当時は56種類のコマンドのみでしたが、2020年2月時点ではすでに100種類のコマンドが追加されています。今後もさらに機能追加される見込みです。

テンプレート

図面・数量表の作成になるテンプレートは、2020年2月時点で1000種類を超えています。次でご紹介するファミリライブラリと規格を合わせているため、より設計作業がスムーズに進みます。

BIMといえば“規格化”が大事なポイントですから、テンプレートで規格を統一すれば「設計者ごとに規格が違う」という事態も防げるでしょう。

テンプレートには、以下の種類があります。
・共有パラメータ
・フィルタ
・マテリアル
など

ファミリ

Revitでは構造材やドア、製図に使う記号などRevitに追加する要素をファミリといいます。BooT.oneでは厳選した使いやすいファミリを3000種類(2020年2月時点)で搭載しており、以下のような種類が活用できます。

・カーテンパネル
・ドア
・機械設備
など

また、BooT.oneのユーザー同士で部品を提供しあう参加型のファミリもありますし、メーカーが作成したファミリもあります。ユーザー同士が部品データを提供しあうことで、より製図作業がスムーズになるでしょう。

活用ガイドライン

BIMモデルや図面など、具体的なBIM規格のサンプルを紹介してくれるのが「活用ガイドライン」です。2020年2月時点で200ページを超える活用ガイドラインがあり、BIM規格を適用したサンプルや図面を見てみたいユーザーが活用できます。

活用ガイドラインを使えばBIMのモデルや属性情報の“仕組み”をチェックすることもできるので、これからBIMの活用を目指す企業に大変おすすめです。

Revitにプラグインが登場した背景とは

「BIMソフトといえばRevit」といわれるほどシェアを持つRevitですが、なぜ大成建設はプラグインの開発・リリースに至ったのでしょうか。

Revitの扱いは難しい?

オートデスク社のRevitといえばいわずと知れたBIMソフトで、世界的にシェアを持っています。

だからこそ気になる点が、「なぜプラグインができたのか?」という点です。

実はRevitは優れたBIMソフトであるものの、以下のような“超えるべきハードル”があります。

・立体図を設計する難しさ
平面図ではXY軸の2つだけですが、Revitのように3DCADで立体モデル作成する場合はZ軸が追加されます。“3Dモデリング”という概念はBIM特有のものであり、CAD経験者でもすぐ身につくものではありません。

BIMでは3次元情報を扱うので、2次元に比べるとはるかに設計図に組み込む情報も多くなります。たとえばドア1つとっても“取り付け方”の情報までを部材に入れますし、ドアのパーツ自体がサイズなどの情報を持ちます。

・CAD経験者でも難しい
Revitはオートデスク社が提供するBIMソフトですが、オートデスク社といえば、「AutoCAD」を使っていたCADユーザーも多くいます。

しかし、AutoCAD経験者であってもRevitに苦労する人は少なくありません。同じオートデスク製品ですが、やはり別物のソフトです。覚えることは多く、最初からスムーズに使える人はほぼいません。

今まで操作していたCADソフトの知識があるからこそ、「Revitが頭に入らない」というケースもあるものです。

Revit自体はBIMソフトの中でも完成度が高く、使いやすいと評判です。ですが、やはり専門知識を必要とするソフトであり、快適に使うための設定は煩雑と感じるでしょう。

大成建設のプラグインで「みんなが使えるBIM」を目指す

大成建設はBIMソフトの便利さを感じながらも、上記のような理由から「個人のスキルに依存する部分がある」と認識していました。

BIMとは建設に関わる業務を規格化することで効率化を目指します。だからこそ、個人のスキルに依存してしまうBIMソフトはふさわしくないと感じていたのですね。

大成建設は現場の声を聞いた結果、前述したような機能をBooT.inに詰め込みパッケージ化しました。

これによりRevitのオペレーションも規格化されるので、“みんなが使えるBIMソフト”というBIMの目指す姿が実現するのです。

Booot.inがあれば、Revitに不慣れな人でもテンプレートやファミリの活用によって、他の人とそん色ない仕上がりになるでしょう。

「Revitを導入したいけれど、社内で使いこなせるか不安」という人は、大成建設が提供するBooT.oneを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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