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CheXが現場のBIM活用をサポート!作業効率化の現状まとめ

工事やメンテナンス現場の施工管理担当者といえば、かつてはたくさんの資料や図面、測量野帳、デジタルカメラ、黒板などを携える必要がありました。しかしBIMを使った設計が普及してきているため、現場でもBIMデータを活用しはじめています。

CheX(チェクロス)は大手ゼネコンを中心に導入されている現場向けのアプリケーションです。
この記事では現場管理、メンテナンス管理に役立つタブレットの現状やCheXのBIMへの対応状況、CheXのように現場で活用できるアプリケーションについてをあわせてご紹介します。

施工現場でもBIMが活用され始めている

働き方改革の流れなどを受け、昨今の工事現場ではICTを活用した効率化や省人化が行われています。

今日では、施工・メンテナンスの現場でタブレットを使うのはごく一般的なものになりました。
必要な情報がいつでも取り出せれば、ペーパーレス化や現場と作業事務所との往復時間などが大幅に削減でき、業務の効率化に役立ちます。

各現場で役立つタブレットの機能

現場でタブレットを使う場合には、以下のような情報・機能があると便利です。

・メール送受信
・インターネット接続
・工事写真撮影、電子黒板
・テレビ電話:現地調査、進捗報告に伴う出張時間や説明資料類を削減
・スケジュール予定・進捗情報
・安全日誌、作業指示書、車輌搬出入及び揚重の予約管理、作業人員集計などの情報
・BIMデータ
・品質管理・記録機能:配筋検査・仕上検査といった品質検査や、安全巡回に使用
・図面・工程表
・豪雨予報、熱中症情報、地震、河川の増水情報など:先回りをした現場施工管理・安全衛生管理が可能

施工現場でBIMデータを確認する際はセキュリティ管理も重要

BIMデータの閲覧をはじめタブレットの各機能を用いるためには、作成する文書のリビジョン管理や改ざんへの対応などが必要です。

ネットワークやデータ送信の暗号化のほか、どの現場のプロジェクトにどのタブレットが関連づいているのかを確認したり、管理者権限で指定する端末を遠隔でロックしたりなど、万一の紛失への対応も重要です。

CheXは現場情報共有ツールの草分け的存在

CheXは2011年リリースとBIMの普及開始と同時期に開発された、施工・メンテナンス現場向けのアプリケーションです。(*1)

CheXはクラウド型の建設文書閲覧アプリケーション

CheXは、プロジェクトにかかわる書類や図面などを一元管理して、関連メンバーで確認、報告が可能です。協力会社や工事業者には情報の閲覧権限のみを与えるなど、情報ごとのアクセス権限付与にも対応しています。

大林組、鹿島建設、竹中工務店、戸田建設、穴吹工務店など、国内外の11,000プロジェクト、92,300ユーザーに活用されています。

CheXは機能拡充を積極的に実施

CheXはタブレットから各図面や帳票が確認できるだけでなく、使い勝手向上に向けた機能拡充が進められています。

・図面にQRコードを添付して最新図面かどうかを判断
・デジカメ等に使用できる無線LAN搭載のSDHCメモリーカード(FlashAir)との連携
・クラウド・コンテンツ・マネジメントツール「BOX」からの直接データ取り込み
・照度、風量、絶縁抵抗など対応する各測定器の測定値を自動取り込み
・図面上に設置したピンからExcel帳票へのダイレクトリンク

「BIMを現場に連れていけ」CheXがBIM読み込みに対応

CheXは今後BIMが建築設計だけでなく施工現場にまで活用が広がること見込み、BIMにも対応すると発表しています。

3次元のBIMモデルをCheX上に取り込む際に自動で軽量モデルに変換するため、iPadででも軽快に情報が参照できます。ファイル形式は、AutodeskのRevitと中間ファイル形式であるIFCに対応する予定です。

BIMモデルでも紙図面と同様にQRコードが大いに活用されます。例えば、閲覧したい資料や必要な情報のフィルタリング検索に活用可能です。
また、BIMデータ上の必要箇所にピンを設定してテキストや写真などを添付したりメモをしたりと図面で盛り込まれていた機能を多く採用しています。

CheXではBIMモデルを直観的に参照可能

現場では多くのメンバーが作業にかかわるため、全員がiPadやBIMを使いこなせるわけではありません。
そこでCheXは、担当者にタブレット端末を渡してすぐ使えることを目標に機能を厳選し、1~2操作で目的の情報にたどりつけるよう工夫されています。

また、ウォークスルー機能として自分がBIMデータのなかに入り込んだ目線での形状参照も可能です。
タブレット内のBIMデータを介して実際の見え方が参照できれば、要求事項が直観的に理解でき、現場への理解と精度向上につなげられます。

BIM対応のCheXは、2020年中に本格的に運用できるよう開発が進められています。建築、土木の設計・施工、その後のアフターメンテナンスでの業務効率化が期待されています。

施工時、メンテナンス実施時に役立つアプリ5選

CheXは 品質管理・記録、 図面・工程表などの持ち歩きなどに便利な機能を有していますが、CheX以外にも現場で活用できるアプリケーションがあるため、一例をご紹介します。

品質管理・記録:SPIDERPLUS(スパイダープラス)

Dropbox、Dropbox Businessと連携できる図面・現場施工管理アプリケーションです。
建築設備専用CAD「Rebro(レブロ)」の読み込みに対応していて、BIMの総合図から空調図面や衛生図面、スリーブ図などが参照できます。

大林組、鴻池組など600社、34,000ユーザーが活用しています。(*2)

品質管理・記録:CLOMO(クロモ)

医療や教育、サービス、小売、外食など多くの業界で使用されているアプリケーションです。

直観的に操作しやすく、遠隔監視やデバイスロック、データ消去など、万が一盗難や紛失をした場合でもデータを守る強固なセキュリティが特徴です。
グループごとに各ファイルの閲覧権限やメールへの添付ファイルなどが制限できます。

大林組、佐賀県、JR西日本、積水ハウスなどの導入実績があります。(*3)

品質管理・記録:Laxsy(ラクシー)

CheXと同じYSLソリューションが開発したiPad専用のアプリで、建設現場の仕上チェックなどの各種検査をサポートします。

タブレット上の図面にピンを設定し、指摘項目をあらかじめ登録しそれぞれを確認したり適宜書き込んだりできます。パソコン側では検査情報や利用者情報などがひとつの画面で一元管理できます。(*4)

図面・工程表などの持ち歩き:TerioCloud(テリオクラウド)

大量の紙図面をタブレットで閲覧できるほかマーカーやフリーハンドなどでの加筆、写真撮影、図面変更についてのメール発信機能があります。

特にアプリのスケール機能や三角スケールを用いると、タブレット上の図面を実際のメジャーで計測できるため、紙図面に近い使い方が可能です。(*5)

図面・工程表などの持ち歩き:Gate4Mobile(ゲートフォーモバイル)

iPadと社内ファイルサーバーとをつなぐスマートワークを実現するアプリケーションです。

直観的な操作で建設現場・建築現場でいつでも必要な社内情報が閲覧できるほか、iPadの標準カメラで撮影した画像を社内サーバーに共有可能です。
端末紛失時には管理者が端末をロックできるほか、自社のファイルサーバーの運用を変える必要もありません。

竹中工務店や竹中土木、西松建設をはじめ、多くのサービス、業界で活用されています。(*6)

まとめ

現場では、タブレットの活用が進められています。ここでBIMのデータが便利に参照できるようになればさらに業務効率向上が期待できるでしょう。

現場管理アプリケーションのCheXは、BIMデータの読み込みに対応する予定です。
現場の効率化にはさまざまなツールが開発されているため、目的、用途にあったものを選びましょう。

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参考URL

*1 https://chex.jp/

*2 https://spider-plus.com/

*3 https://www.i3-systems.com/

*4 https://laxsy.jp/

*5 https://www.oki.com/jp/TerioCloud/

*6 https://www.tripodworks.co.jp/product/gate4mobile/

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