Google Chrome シークレットモードの特徴と使い方 全部解説!


2020年6月2日、Googleと親会社であるAlphabetを相手取り、50億ドルの損害賠償請求を求めた集団訴訟が起こされました。
起訴内容は、「Googleはプライベートでのインターネット閲覧の際にも、個人情報を収集している」というものです。
このような訴訟や、公的機関からのプライバシー保護・独占禁止に関する追及などは、常にGoogleや他のIT巨大企業につきまとう問題です。
この集団訴訟でテーマとなっている、「プライベートでのインターネット閲覧」の問題を回避する機能として、Google Chromeには「シークレットモード」が搭載されています。
今回はこのGoogle Chromeの「シークレットモード」について、特徴と使い方をご紹介して行きましょう。*注1

この記事でわかること
・Google Chromeに搭載された「シークレットモード」について
・「シークレットモード」のメリットとデメリットとは
・「シークレットモード」の使い方について

Google Chromeに搭載された「シークレットモード」とは

Google Chromeに搭載されている「シークレットモード」は、一般的には「プライベートブラウジング」と呼ばれています。
現在、インターネットアクセスするときに使用するブラウザは多くの種類が流通していおり、名称こそ異なるものの、Google Chromeの「シークレットモード」と同様の機能が搭載されています。

【各ブラウザでの「プライベートブラウジング」の名称】
・Google Chrome →シークレットモード
・Safari →プライベートブラウズ
・Internet Explore →InPrivate ブラウズ
・Firefox →プライベートブラウジング
・Opera →プライベートタブまたはプライベートウィンドウ

モードやブラウズなど使用されている用語はバラバラですが、基本的な機能はほぼ同じと考えて良いでしょう。

Google Chromeの「シークレットモード」では、インターネットを利用する時には閲覧履歴やcookieなどがローカル環境に保存されないという特徴があります。
このような過去のアクセスデータが保存されない場合、毎回ログイン情報を手入力しなければならないなど、とても不便なように思えます。
では、どのような時にシークレットモードを使うメリットがあるのでしょうか。*注2

「シークレットモード」の特徴 【メリットとデメリット】

Googleのヘルプページによると、Google Chromeのシークレットモードには次のような仕組みがあります。

【シークレットモードを使うことで、ローカルに保存されないもの】
・閲覧履歴
・cookieとサイトデータ
・フォームに入力した情報
・ウェブサイトに許可した権限

通常、インターネットでサイトを訪問したり、ウェブサービスにログインしたりすると、閲覧履歴や入力データなど、色々な情報をブラウザが記憶します。
この情報をもとに、次回ユーザーが利用した時にオートコンプリート機能が動き、手入力の手間を省くなど利便性が向上します。
その一方で、ログインパスワードなど個人情報に関わるデータが、PC(またはスマホなどの情報端末)に残ってしまいます。PCなどを共用で利用している場合であれば、セキュリティ上問題であると言えます。
このような場合「シークレットモード」を利用する事により、履歴や情報がブラウザ上に残る事がなく、安心してPCを使用することができます。
このようにシークレットモードには、使用するにふさわしい場面と目的があります。

個人ユース・専用端末を利用しており、過去の閲覧履歴や入力データを元にパーソナライズされた環境が望ましい時には「通常モード」での利用。
共用端末を複数人で利用する時や、いくつかの特殊な目的がある場合では「シークレットモード」を利用するといった使い分けをすると良いでしょう。

それでは具体的にシークレットモードのメリットとデメリットを見ていきましょう。*注3

シークレットモードのメリット1 共用端末を利用する

会社や学校など、共用PCを複数人で利用する時が、一番シークレットモードを使用するにふさわしい場面です。
ウェブサービスログイン時のIDやパスワードなどを記憶することで、2回目からは手入力する必要がないという便利な機能が、現在のブラウザには搭載されています。
しかし、他人が使う可能性のあるPCの場合、個人情報に簡単にアクセスされないよう、このような機能はオフにしておきたいところです。

もちろん、ブラウザの設定を開いてその都度、閲覧履歴やcookieなどのデータをクリアにしておけば良いのですが、毎回手動で操作するのはとても面倒です。
そこでGoogle Chromeの場合、「シークレットモード」にあらかじめ設定しておけば、このような個人情報にアクセス可能なデータを、自動でクリアにします。
一般的には、このような利用方法がもっとも多いのではないでしょうか。
次に、やや特殊な目的で、シークレットモードを使う場面を2つほどご紹介しましょう。

シークレットモードのメリット2 SEO対策時の使用

インターネットで検索した時に表示される検索結果のリストは、実は利用者個人に最適化されており、誰でも同じ順位で表示されるものではありません。
ユーザーの過去の閲覧履歴などを判断し、パーソナライズされた状態でリストが作成されるという特徴があります。
このように、検索エンジンがユーザーの行動(検索や閲覧など)を元に表示順を変えることを「パーソナライズド検索」といいます。

例えば、ウエブサイトを運営している方の場合、仕事上自分のサイトに頻繁に訪問しているため、ブラウザでキーワード検索した時に自分のサイトが優先的に表示される傾向があります。
一般のユーザーとは異なる表示順となるため、SEO対策を目的として検索しても、自分のサイトの検索順位を客観的に判断することができず、ふさわしい状態であるとは言えません。
このような時に活躍するのが「シークレットモード」です。
ユーザーの過去の閲覧に影響されず、白紙の状態での検索順位が表示されますので、SEO対策に適しています。
個人の嗜好や趣味、目的に最適化した検索結果が提示される「パーソナライズド検索」は、プライベートユースではとても便利ですが、SEO対策には向いていません。
「シークレットモード」を使うことによって、ユーザのパーソナルな情報に左右されず、SEO対策で有効となる検索結果を表示することが可能となります。

シークレットモードのメリット3 別アカウントの同時利用

例えば、Gmailなどのインターネットサービスを利用する際、複数のアカウントを切り替えたい場合があります。
通常モードであれば、その度「ログアウト・別のアカウントでログイン」と言った作業をを繰り返すことになります。
実は、Google Chromeの場合、2つのウインドウを開いて別々のアカウントでのログイン状態を維持することができません。
しかし、シークレットモードを使用するとこのような使い方が可能となり、いちいちアカウントを切り替える操作をしなくてすみます。
本来想定された利用法ではないかもしれませんが、これはなかなか便利な特徴とであり、ちょっとしたTipsとして覚えておくと良いでしょう。

シークレットモードのデメリット

メリットも多くある「シークレットモード」ですが、もちろんデメリットもあります。
例えば、検索結果やインターネットサービスの利用する際、パーソナライズされないことにより、毎回手入力が必要なことが大きなデメリットであると言えます。
また、閲覧履歴が保存されないことから、ブラウザを閉じた後で「復元」が不可能なこともデメリットの一つです。
ふいにブラウザを閉じてしまい、今まで見ていたページが復元できず「失敗した」と思う事がありますので、注意が必要です。

シークレットモードのウインドウを使っている状態で新しいタブを開くと、新しいウィンドウもシークレットモードが適用されます。
シークレットモードまま調べ物をするため、いくつかのウインドウを開きっぱなしにして作業を中断し、その後不注意により全部のタブを閉じてしまった時など、せっかく開いておいた全てのサイトが復元不可能になってしまいます。
実は私も過去にこのようなミスをして、一から閲覧したサイトを調べ直す事になり苦労をした経験がありますので、ぜひ注意してください。

「シークレットモード」の使い方

Google Chromeのシークレットモードは、PCやスマホ・タブレットなどで利用することができます。

◯PCで利用する時
1 Chromeを開き、「その他のアイコン(縦に3つのドット)をクリック
2 「シークレットウィンドウを開く」を選択
以上の操作でシークレットモードになります。
キーボードショートカットキーを使用する場合、Windows・Linux・Chrome OSなら「Ctrl+Shift+n」、Macなら「command+Shift+n」です。

◯Android端末で利用する時
1 Chromeアプリを開き、アドレスバーの右にある「その他のアイコン(縦に3つのドット)をタップ
2 「新しいシークレットタブ」をタップ

◯iPhone・ iPadで利用する時
1 Chromeアプリを開き、右下の「その他のアイコン(横に3つのドット)」をタップ
2 「新しいシークレットタブ」をタップ

いずれの場合も、「山高帽にメガネ」のアイコンが表示されることで、シークレットモードであることが確認できます。

【まとめ】
Google Chromeのシークレットモードは、あくまでローカル環境(ブラウザ)に情報を保存しないだけの機能です。
会社や学校で利用する時のネットワーク管理者や、訪問先のサイト管理者、インターネットプロバイダなどでは、ユーザがアクセスした情報を確認できることがありますので注意しが必要です。
シークレットモードは、使い方によって便利な面、不便な面がありますので、目的に合わせて適切に選択することで、快適なインターネットの活用ができるでしょう。

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■参考文献
注1
Gigazine 『Googleに対して約5400億円の損害賠償を求める集団訴訟、「Googleはプライバシーモードのブラウジングからも個人情報を収集している」と原告は主張』
https://gigazine.net/news/20200603-google-privacy-mode-lawsuit/
上記記事(Gigazine)の引用元
REUTERS ”Google faces $5 billion lawsuit in U.S. for tracking ‘private’ internet use”
https://www.reuters.com/article/us-alphabet-google-privacy-lawsuit/google-faces-5-billion-lawsuit-in-u-s-for-tracking-private-internet-use-idUSKBN23933H
CNA ”Google faces US$5 billion lawsuit in US for tracking ‘private’ internet use”
https://www.channelnewsasia.com/news/business/google-faces-us-5-billion-lawsuit-in-us-for-tracking–private–internet-use-12798352

注2
m!n web 「シークレットモードとは」
https://min-web.com/dictionary/secret-mode/

注3
Google Chromeヘルプ 「Chrome のシークレット ブラウジングの仕組み」
https://support.google.com/chrome/answer/7440301

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