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Appleもサブスクリプションを開始、今注目のPodcastおすすめ番組をご紹介!

 招待制の音声メディとして2020年に突然注目を集めた「Clubhouse」をご存知の方は多いのではないでしょうか。
 動画コンテンツが溢れている現在、「いまさら音声だけ?」という感じがしますが、意外にそれが受けているようです。
 高速ネット回線とモバイル端末の普及で、どんどんリッチになるコンテンツ市場ですが、実は音声メディアの利用者が増えているというデータがあります。今回は、その中でも老舗の「Podcast」を取り上げながら、音声コンテンツについて掘り下げてみましょう。*注1

この記事でわかること
 ・Podcastについて
 ・Podcastアワードからおすすめ番組を紹介
 ・最新のおすすめ番組について

とりあえずPodcastの復習から

 もともとPodcastは、”iPod”と”Broadcast”を合わせたものです。iPodのような端末で音声ファイルを聞くことから、命名されたという経緯があります。
 とはいうものの、決してAppleの専売特許という訳でもなくAndoroid携帯であっても、RSSフィードが取得できるアプリを入れることで「Podcast」を楽しむことができます。

 iPodという用語から分かる通り、Podcast自体は結構古くからあるサービスです。その後、Youtubeなどの動画共有サービス、Netfilixなどの動画配信サービスなどリッチなコンテンツを提供する新たなメディアがたくさん出てきたこともあり、Podcastは相対的にマイナーな存在となってしまいました。

 やがてFacebookの普及もあって、コンテンツとしてSNSが大きなウエイトを占めるようになります。Instagram、TikTokのように、画像や動画を媒介としてソーシャルなつながりを持ち、感動や感情を共有するという形態が普及していきました。
 【一人の発信者→多数の受信者へ】というブロードキャストから、【全てのユーザーが情報の発信者にも受信者にもなり得る】ソーシャルメディアへと変化しています。しかも、
 SNSで共有されるコンテンツは、Twitterのような文字情報からだんだんとリッチになり、動画を中心としたものへと進化していきます。

着実にユーザー数を増やしているPodcast

 そのような状況下にあっても、実はPodcastのユーザー数自体は、着実に増加を続けています。マイナーな存在と前述しましたが、それはあくまで爆発的に普及した他の新しいメディアに比べて相対的にという話です。
 Apple以外にもGoogle・Amazon・SpotifyがPodcastサービスに参入したことで、最近になって再び注目を集めるようになりました。

 特に米国では日本と比べてPodcastユーザーが多く、有名ニュースキャスターや企業のCEOクラスなどが発信するチャンネルなど、人気コンテンツも豊富に存在します。
 あのFacebookの創業者であるザッカーバーグのPodcastもあり、ゲストを迎えての対談などを提供しています。こちらはSpotifyから視聴できますが、2019年時点で更新が止まっているようです。*注2

配信者にとってもメリットが多いPodcast

 今は少し変化したかもしれませんが、少し前の調査で小学生に将来なりたい職業を聞いた時に「ユーチューバー」が上位に来ていたことがありました。小学生がよく見るエンタメ性の高いチャンネルの存在と、トップレベルになるとかなりの収入が得られるらしいというところが憧れに結びついたのでしょう。
 実はアメリカでは、トップクラスのPodcast配信者になるとかなりの収益を得ることが可能です。

 Podcastでの収益構造は、基本的には広告収入がメインになります。人気の番組には音声広告が入り、その広告単価はYoutubeよりも高いため、視聴者さえ確保できればかなりの収入にすることが可能です。
 また、Podcast配信者を応援するようなクラウドファンディングが登場するなど、最近になって多様な収益手段を取ることができるようになりました。
 このような環境を後押しするかのように、2020年になってAppleも、Podcastの有料配信ができるシステムの導入をアナウンスしています。

 動画作成に比べると、音声のみのメディアであることも配信者にとって有利なポイントです。テロップを入れたり、効果的な見せ方のため編集に凝る必要もないため、動画作成に比べて1コンテンツを制作する労力を大幅に削減することができます。
 機材についても安価で抑えられますし、ロケなどもほぼありません。このようなメディアの特性から、国内では既存のラジオ放送がほぼそのままPodcastコンテンツとして提供されているものもあります。*注3

Podcastアワードからおすすめ番組を紹介

 では、いくつか日本国内のPodcast番組を紹介しましょう。
 まずは、Spotifyが実施している「2020年のPodcastアワード受賞番組」から3つほど紹介して行きましょう。アワードにノミネートされるのは、2020年に一度でもSpotifyで国内向けに配信された番組が対象です。
 これらの番組は、Spotifyを利用してない方でも登録無しで視聴可能です。

◯大賞
「味な副音声 ?Voice of food?」

 フードをテーマにして、語り手の思いが存分に伝わってくる番組です。やわらかな雰囲気の語り口調ながら、食べることへ夢中になる様子が独特の言葉の選び方から自然に入ってきますので、ついつい取り上げられているものを食べたくなってしまいます。
 聞く人を選ばない良質な番組です。 *注4

Apple Podcasts

Spotify
◯Spotify NEXT クリエイター賞 
「OffTopic//オフトピック」

2018年からSpotifyで番組を提供しているテック系のPodcastです。本稿執筆時点での最新回では、AppleとEpic Gamesとの裁判について語っています。
 noteやYoutubeなど幅広いメディアを活用しながら、世界のスタートアップ情報をいち早く紹介しています。一つひとつのテーマに対して、わかりやすく丁寧な説明、とかなり豊富な情報を交えた信頼性の高い番組です。

Apple Podcasts

Spotify

Youtube

◯Spotify NEXT クリエイター賞
「ノウカノタネtheWorld 博多弁の農家」

 ”農系ポッドキャスト”の代表的番組で、2014年から配信されています。福岡在住の若手営農家3人による、雑談中心のPodcastです。
 時には重いテーマも取り上げますが、自然体の語り口と若い感性、実際の体験などを加えながら、面白く聞かせる番組作りとなっています。現在では同様の”農系ポッドキャスト”が広がり、その中心的存在として活動の場を広げています。博多弁の語り口にホッと安心感を覚えるのも番組の大きな特徴です。*注4

Apple Podcasts
Spotify

最新のおすすめ番組

 Podcastの番組カテゴリーは、それぞれのプラットフォームで細かく分類されています。視聴数が多いのは、語学学習・ニュース・お笑い系・ラジオ番組関係などです。
 特に語学学習は、レベルに応じて数多くの番組が配信されていますので、ながら勉強にちょどいいのでないかと思います。昔、学生時代に聞いたNHKラジオ講座の感覚でしょうか。
 どの番組も身近な話題を取り上げたりしながら、楽しく学べるように工夫されていますので、空き時間に聞き流す程度でも十分理解できます。

 これからは、私が個人的にはまっているおすすめのPodcast番組をご紹介していきます。

◯歴史を面白く学ぶコテンラジオ (COTEN RADIO) – COTEN Inc.

 歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEKの2人が、聞き手である「イマイチ歴史に弱い人」を相手に、縦横無尽に語りつくす圧巻の番組です。
 本稿執筆時点では、ちょうどエリザベス一世に関するシリーズの最後の方が配信されています。エリザベス一世誕生前の世界情勢から始まり、登場する人物の所作や表情まで浮かぶような詳しい解説を聞きながら、はるか中世ヨーロッパにトリップしたような気分になれます。

 この番組は、「歴史を事業化」し活動している「株式会社COTEN」が運営しています。歴史記述を形態素解析し、人間関係を座標化することで定量的に記述し直すなど、最新のコンピュータ技術の技法を応用した分析を行っています。
 このことにより、歴史の出来事を抽象的に比較したり、検索・利用がしやすいように再構成するなど、さまざまなビジネスへの活用に取り組んでいます。

 歴史学者でも教育者でもない、現代的な歴史の活用にチャレンジしている最前線のメンバーだからこそ、その内容も他にはないユニークさと面白さを持っていると感じました。
 どのテーマも複数回のシリーズ構成になっていますので、興味のあるテーマの初回配信から聞き始めると良いのではないでしょうか。

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◯THE FIRST TAKE MUSIC

 Youtubeの人気番組「THE FISRT TAKE」に出演したアーティストのインタビューを中心にした番組です。
 「THE FISRT TAKE」は、YOASOBIの生田りらさんが最初に顔出しでパフォーマンスしたことでも話題になりました。メディアへの顔出しをしないYamaさんや「ずっと真夜中でいいのに。」など、普通の音楽番組ではあまり見ることができないアーティストも多く出演しています。 
 Lisaさんの圧巻のパフォーマンスは海外でも広く見られているようで、Youtubeの再生回数は1億回を突破しています。

 Podcastでは、全ての出演アーティストのインタビューがあるわけではありませんが、自分が興味のあるアーティストの出演回が配信されてたら、聞いてみるといいでしょう。
 一発撮りという極度の緊張の中でパフォーマンスをしたアーティストの、舞台裏の話が聞けるのがこのPodcastの最高に面白いところです。
 BISHのアイナ・ジ・エンドが出演した回では、当時歌うことに自信を失いかけていたという衝撃的な話もあり、ファンの人には聞き逃せない配信となっています。

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◯ゆる言語学ラジオ

 最後は、私が一押しする番組「ゆる言語学ラジオ」です。
 言語学を愛してやまない語彙オタクと、コンピューターサイエンスを学んだ経験のある言語学素人の二人による、大爆笑言語学大喜利が繰り広げられる番組です。
 タイプとしては先に取り上げた「COTEN RADIO」と同系統のはずなのですが、こちらは「ゆる」と銘打っている通り、脱線することも多いのが特徴です。

 とはいうものの、取り上げているテーマは高度なものも多く、ポッドキャストだけでは理解が難しい回もあるのは仕方のないところでしょう。しかし、それでも毎回楽しめてしまうのは、この二人のトーク力のなせる技ではないでしょうか。
 言語学と題しているものの、時には辞書の編纂をめぐる人間ドラマがテーマになったり、飲みながら雑談会もあったりとバリエーションは豊富です。

 特におすすめなのが、「辞書クラスタ」「暮らしの手帖事件」などのパワーワードが飛び出す、「辞書界を震撼させた『暮しの手帖事件』と、2人の編纂者のドラマ」の回です。この回では、言語学周辺の人間ドラマを2回にわたって堪能することができます。
 Youtubeではテロップが入るのため、よりわかりやすいと思います。この回に出てくる「2人の編纂者」はこじらせ系のキャラクターらしく、年々友達が少なくなっていく話題など、雑談会も聞き応え十分です。
 
 言語学に興味のない方も、学生時代に苦労した文法の意味を知るなど「知的な面白さ」と、時折飛び出す強烈なトークパンチによる「コントとしての面白さ」を同時に味わえる秀逸な番組です。

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【まとめ】
 Podcastのような音声メディアのいいところは、通勤中や何かの作業中などに気軽に聞けることではないでしょうか。Podcastがインターネットラジオと言われるのもそういう部分でしょう。
 Podcastはラジオとは違い、エアチェックしなくてもアーカイブがあるところが便利です。興味をもった番組や、面白かった回を繰り返し視聴することができます。
 また、THE FIRST TAKEの例のように、他メディアでのコンテンツを深掘りできる作りのものがあったりと楽しみ方の幅が広がります。
 学習・情報収集・雑学など、多くの魅力的なコンテンツが無料で利用できるのですから、Podcastをまだ使たことのない方はぜひ試してみてください。

 

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■参考文献
注1
Otonal 「音声コンテンツが急成長!?音声メディアが切り開く音声市場」
https://otonal.co.jp/blog/4658
注2
”Tech & Society with Mark Zuckerberg”
https://open.spotify.com/show/1upmh5duVAIBeUptRKOqkv
注3
IT Media NEWS 「Apple、ポッドキャストをサブスク対応に 5月から提供」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2104/21/news063.html
Patreon
https://www.patreon.com/
https://www.patreon.com/c/podcasts
注4
日本農業新聞 「農系ポッドキャスト盛り上がり 全国で25以上の番組配信 若手農家中心 熱い思い伝えたい」
https://www.agrinews.co.jp/p53408.html

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