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【2021年最新版】オートデスク社の『Forge System Integrator』認定制度を解説!

2020年9月、株式会社キャパが『Autodesk Forge System Integrator(オートデスクForgeシステムインテグレータ)』に認定されたことはご存じでしょうか。実はこのようにオートデスク社から開発パートナーとして認定されているのは、未だ世界で40社程度、そして日本ではわずか3社しかありません。*1

本記事ではオートデスク社の『Forge System Integrator』認定制度について、そもそもAutodesk Platform Services (旧 Forge)とはどんなシステムであり、オートデスク社から開発パートナーとして認定されるためにはどのような条件を満たす必要があるのか、という部分までわかりやすく解説します。

この記事でわかることは下記です。

・『Autodesk Platform Services (旧 Forge)』とは
・『Forge System Integrator』認定制度とは
・『Forge System Integrator』認定に必要な条件とは

『Autodesk Platform Services (旧 Forge)』とは

『APS (旧 Forge)』とは何なのでしょうか。『APS (旧 Forge)』はオートデスク社が提供するWEBサービスAPIのことを指します。

オートデスク社は、CADやBIM/CIMといった領域で様々なソフトウェアを提供しており、現在Windows対応のものだけで55個もの製品を保有しています。*2 それらで作成し使用するCAD/BIMデータを、クラウドを介してWEBサイト上でのデータ操作を可能にするのが『APS (旧 Forge)』です。
APS (旧 Forge)を使えば、iPadなどのタブレット端末でのCAD/BIMデータなどの特定のデータを確認することができるため、クラウド接続から隔離されがちだった設計やデザイン関連の職種、そして建設/土木業界従事者の生産性が高まり、業務効率化に繋がると各方面から注目を集めています。*3

『Forge System Integrator』認定制度とは

APS (旧 Forge)を使ったアプリやサービスを企業が新たに導入する場合、APS (旧 Forge)導入のメリットを理解した後に必ずと言って良い程言われるのが「自社内に、既存業務フローと連携させるための開発リソースがない」、「新しい社内システムにAPS (旧 Forge)を使いたいけれど、どこに開発を外注したら良いかわからない」という声です。4

こういった声を受けることが多かったため、オートデスク社は2017年10月に『Forge System Integrator』認定制度を開始しました。特に契約締結などはなく認定自体も無償ですが、もちろん認定のための基準は存在します。
認定された企業は、オートデスク社HP上で公開されるため、APS (旧 Forge)導入を検討している企業は、HPに掲載されている受託開発会社(認定パートナー)から選んで開発を依頼することができます。受託開発会社を選びやすくすることで、オートデスク社のAPS (旧 Forge)販売にも加速がかかるため、まさにwin-winの関係性と言えるでしょう。

現在、国内では3社が認定されています。企業名は認定順に、応用技術株式会社(2017年認定)、システムメトリックス株式会社、株式会社キャパ(2020年認定)です。

『Forge System Integrator』認定に必要な条件とは

日本でわずか3社しか認定されていない本制度ですが、認定のためにはどのような基準があるのでしょうか。ここでは、『Forge System Integrator』認定をされるために必要な条件を紹介します。*5

必要な条件は下記4つです。

  1. APS (旧 Forge)を使用したカスタマイズ開発実績がある
    実際にAPS (旧 Forge)を使用したカスタマイズ事例があれば、APS (旧 Forge)の開発知識を証明しやすいですね。事例を公開しやすいように、エンドユーザーから事前に許可を取っておくとよりスムーズです。
  2. APS (旧 Forge)を使ったデモサイトを公開している
    APS (旧 Forge)を使用したデモサイトを公開していれば、「APS (旧 Forge)を使用した開発を行う会社」として判断しやすいですね。ただここで注意したいのは、オートデスク社が公開しているサンプルをそのまま公開しているものは無効であるということです。自社で作成する必要があります。
  3. オートデスク社主催のイベント参加経験がある
    Autodesk University(AU)や、Forge Cloud Acceleratorなど、オートデスク社主催のイベントに参加をしていることが、オートデスク社製品知識を持っていることの証明になります。ただ、この項目はAPS (旧 Forge)を使用したカスタマイズ実績がある等、知識を十分に持っていることが証明できれば免除されるため、必ずしも必須ではありません。
  4. APS (旧 Forge)を使用した独自のアプリやサービスを保有していない
    認定対象となるのは、APS (旧 Forge)を使って受託開発を請け負う会社(受託開発会社)のみなので、APS (旧 Forge)を使用した独自のアプリやサービスを持っているベンダーは、本認定制度の対象からは外れます。

以上4つの条件をご紹介しましたが、上記の条件を満たしていて「認定されたい!」という企業は、オートデスク社のHPからforge.si.program@autodesk.com宛に問い合わせることで、『Forge System Integrator』認定へのコミュニケーションを取ることが可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
『Forge System Integrator』に認定されなければAPS (旧 Forge)の開発ができないというわけではありませんが、認定されることで開発技術の信用度が担保されて案件の引き合いが増えたりと、認定された企業側のメリットは大きいでしょう。
まだ国内では3社しか認定されていない狭き門の制度ではありますが、近年の建設/土木業界のDX化加速の勢いと連動して、APS (旧 Forge)を使用した開発スキルは今後も需要が拡大していくと見受けられます。認定を目指す受託開発会社は更なる技術習得や、オートデスク社へのアピールをすることをおすすめします。

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参考URL

*1https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000030199.html
*2https://www.autodesk.co.jp/products?page=1&sorting=featured&menu=show&filters=platform–pc
*3https://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2018/05/about-autodesk-forge.html
*4https://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2020/11/about-forge-system-integrator.html
*5https://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2017/10/forge-system-integrator-program.html

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