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オートデスクが3DCADツールを無償提供している「ファブラボ」とは?

この記事を読むと、以下の3つのことがわかります。
1.オートデスクが3DCADツールを無償提供するファブラボのこと
2.ファブラボで何ができるか?商用利用ができるか?
3.国が進めるファブラボを活用した人材育成モデル

3DCADメーカーの代表ともいえるオートデスク社が、3DCADツールを無償提供していることをご存知でしょうか。国内にも拠点がある「ファブラボ」にて、3種類の3DCADツールを使うことができます。

この記事ではオートデスクの3DCADツールに興味がある方に向けて、ツールを無償公開しているファブラボのことや利用方法を解説します。

オートデスクは「ファブラボ」で3DCADの無償提供を行っている

オートデスク社の3DCADツールは、個人や企業が購入する場合高額な部類に入ります。しかし国内にも拠点があるファブラボでは無償提供されており、会員であれば誰でも簡単に利用できるのです。

オートデスクが無償提供する3DCADの種類

ファブラボで無償提供されているオートデスクの3DCADは、以下の3つです。(※1)

・Tinkercad
・123D回路
・Fusion(フュージョン)360

Tinkercadは、Webブラウザ上でCADモデリングが行える無料のオンラインアプリです。オートデスクのアカウント(無料)があれば誰でも使えるツールで、直感的に3Dデータが作成できます。

123D回路はブラウザ上で電子回路が組めるツールで、電子工作や回路図、基盤データの作成をはじめ、プログラミングシミュレーションが行えます。

Fusion360は高性能クラウド3DCADツールで、データをクラウド上でやりとりすることでチーム内のやりとりがスムーズになります。また3DCAM、レンダリング、解析やアセンブリといった機能が搭載されており、Fusion360さえあればデザインから製造までの全工程がカバーできます。

ファブラボとは?

ファブラボとはものづくりの民主化に取り組むネットワークで、デジタルとアナログの様々な工作機械が備えられた拠点です。いわゆる「図工室」のようなもので、3Dプリンターやレーザーカッター、電子工作ツールなど一般には手に入らないツールが揃っています。(※2)

拠点は世界中にあり、すでに50か国以上が国際的なものづくりネットワークに参加しています。

そもそもファブラボが作られたきっかけは、あの「MIT」ことマサチューセッツ工科大学にあります。2002年にMITメディアラボの教授が「大学にある様々な研究施設を地域に開放したらどう使われるのだろう?」と考えたことがきっかけで、半ば社会実験のようなものから始まりました。国内にも拠点が広がり、中にはBIMの講習会が開かれた実績もあります。

国内には17か所の拠点がある

ァブラボは、国内では以下の17か所に拠点があります。(※2)

神奈川県鎌倉市
茨城県つくば市
大阪市住之江区
宮城県仙台市青葉区
神奈川県横浜市
大分県大分市
佐賀県佐賀市
静岡県浜松市
福岡県太宰府市
広島県安芸高田市
東京都大田区
山口県山口市
東京都世田谷区
長野県長野市
岩手県紫波町
東京都品川区
東京都千代田区
※2021年12月時点

東京のビジネスエリア以外にも、神奈川や広島、九州エリアにも点在しています。通えるエリアにファブラボがある方は、ぜひお近くの拠点に行ってみてください。利用は拠点ごとに会員登録が必要ですので、各拠点のHPから申し込みます。

また、拠点によっては新型コロナウイルス感染拡大防止のために利用を休止しています。段階的に解除している拠点もあるので、事前の問い合わせが必要です。

商業・ビジネス分野の利用も目立つ

ファブラボJapanが2018年に行った実態調査によると、主な活動分野は商業・ビジネス・教育・文化・カルチャーであることが分かりました。ファブラボでは、多くのユーザーがビジネス目的でも利用しているのです。(※3)

しかしファブラボはまだ認知度が高いわけではなく、調査結果によるとファブラボを知っているのは全体の30%ほどでした。認知度の影響もあってか利用ユーザーは月10名以下と少人数の拠点も多く、混み合うリスクがありません。

プラスチックや木材・紙、電子部品といったものづくりが中心ですが、前述の通りオートデスクが3DCADツールを無償提供しているので、「試しに何か作ってみたい」という人にはうってつけです。

過去にはFusion360の入門セミナーを開催した実績もあるので、オートデスクの3DCADツールに興味がある人は、一度最寄りの拠点で講座を探してみましょう。

余談ですが、鎌倉と渋谷のファブラボにはBIMツールである「Solid Works」も無償提供されています。(※4)アクセスが近く興味がある方は、ぜひ一度試してみてください。

登録手順

ファブラボに無償提供される3DCADツールを使うには、各拠点での会員登録が必須です。例えば世田谷の場合、法人を始め学校や行政向けに3D関連の技術や動向を学ぶセミナーの開催や製品開発協力、受託制作などを行っています。

3DCADツールを使ってみたいなら、法人で問い合わせるか個人で使ってみるかの2択です。ビジネス利用を考えているなら、そのことを踏まえ一度問い合わせてみたほうがいいでしょう。問合せや登録は以下のリンクページです。

世田谷ファブラボ法人向けサービス:https://fablabsetagaya.com/?page_id=9383

世田谷ファブラボ会員登録フォーム(個人):https://fablabsetagaya.com/?page_id=8505

入会金や有料講習の金額も拠点で異なります。例えば世田谷なら入会金は1,000円で更新は無料ですが、大阪府住之江の北加賀谷は入会金が500円で会費が別途必要です。(金額は期間ごとに異なる)さらに器材やツールの使用料もありますので、利用の前に各拠点のHPで確認してください。(※5)

国はファブラボでIoTを見据えたスキルアップを図る

日本でもデジタルを活用したものづくりが重視されています。プログラミング教育が始まったこともあり、すでに国主導で地域連携型の人材育成トレーニングモデルの構築実績もあります。

そのスキーム作りで活用されたのが、オートデスクが3DCADツールを無償提供する「ファブラボ」なのです。

山口県の教育機関ではファブラボを活用した人材育成モデルを実施

総務省は、平成28年にファブラボを活用した多世代地域連携型プログラム人材育成モデル事業を行いました。(※6)これは主に小学生など若年層に他するプログラミング教育の普及推進事業の一環で、ロボットキットを活用した取り組みです。

建築業界では職人による属人的なスキルが活用されていましたが、BIMの推進が始まり子どものプログラミング教育が始まった今、デジタルスキルを高める動きが起きています。

オートデスクは3DCADツールで教育支援を行う

オートデスク社はBIMツールを始め3Dソフトウェアのパイオニアとして、ツールの普及や浸透を図っています。中でも注力しているのが教育で、世界中の教育機関ではクラウドの3Dソフトを無料で開放しているのです。

建築業界ではBIMをはじめデジタル製造が拡大していますが、どの企業も簡単に導入できるものではありません。その理由としてまず費用が挙げられますが、実は技術者やデジタルスキルが足りていない背景もあるのです。

建築もデジタル化された今、建築業界にも新しい技術が必要とされます。「導入したいけれど迷っている」という企業は、ぜひ一度オートデスクが無償提供している3DCADに触れてみてはいかがでしょうか。

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※1 https://i-maker.jp/blog/autodesk-fablab-8001.html
※2 http://fablabjapan.org/whatsfablab/
※3 http://fablabjapan.org/2018/08/17/post-7548/
※4 https://news.mynavi.jp/techplus/article/20141112-a151/
※5 https://fablabkitakagaya.org/how_to_join_page/
※6 https://www.soumu.go.jp/programming/favlabo.html

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