1. TOP
  2. ブログ
  3. 「Apple Business Essentials」とは?中小企業向けサービスの登場

「Apple Business Essentials」とは?中小企業向けサービスの登場

 みなさん、2022年3月31日に誕生した米国Apple社の新サービス「Apple Business Essentials」をご存じでしょうか。「Apple Business Essentials」と名前を聞いただけでもイメージが湧かないと思うので、どのような機能があるのか詳しく見ていきましょう。

 この記事を読むと、以下の4つのことがわかります。

  ・Apple Business Essentials提供開始までの経緯

  ・Apple Business Essentialsとは

  ・Apple Business Essentialsの機能

  ・Apple Business Essentialsの価格

Apple Business Essentials提供開始までの経緯

 多くの中小企業にとって、従業員のApple製デバイスを管理し、常に最新状態にアップデートしている状態を維持することは、そう簡単なことではありません。そういった中小企業はITのプロフェッショナルがいなかったり、そもそもIT部門が存在しないことも多いのです。雇用者が提供するデバイスと従業員が購入するデバイスが混在している場合は特に、すべてを管理するのは非常に困難です。また、デバイスが急に故障し使えなくなった場合やセットアップなどでわからないことがあっても、Appleのコンシューマー向けサポートツールを使って自力で解決しなければいけないといった問題がありましたこの問題に目を付けたAppleは、2020年6月24日にモバイルデバイス管理ベンダーのFleetsmith(フリートスミス)を買収し、2021年11月10日、従業員数500人以下の企業を対象としたデバイス管理ソリューション「Apple Business Essentials」のベータ版(無料)を発表しました。(※1)

Apple Business Essentialsとは何か

 Apple Business Essentialsとは、2022年3月31日にアメリカで開始された従業員数500人以下の中小企業向けのデバイス管理サービスです。サービス内容としては、デバイス管理やiCloudストレージ、24時間サポートを組み合わせてApple製品の管理を支援するサービスです。2021年11月からベータ版としてアメリカでリリースされていましたが、今回正式なサービス提供が開始されたと発表されました。

Apple Business Essentialsの機能(※2)

デバイス管理

 強力なセキュリティ、優先サポート、データの保存とバックアップを提供しながら、従業員のデバイスのセットアップからデバイスのアップグレードまで、デバイス管理のライフサイクル全体を通じて中小企業をサポートすることができます。単純な従業員のオンボーディングから始まり、中小企業がシームレスにどこからでもAppleデバイスを簡単に構成、展開、および管理できるデバイス管理ソリューションです。また、デバイスを組織が所有しているか、従業員が所有しているかに関わらず、最新のシステムアップデートをすることで、双方でセキュリティの維持をすることができます。

コレクション機能

 Apple Business Essentialsには、コレクションと呼ばれる機能が搭載されています。これにより、アプリと設定をユーザー、ユーザーグループ、およびデバイスにシームレスに配信することができます。つまり、VPN、Wi-Fiパスワードなどの設定を組織や従業員に共有することができるため、デバイスに自動的にプッシュすると、簡単に設定を完了することも可能になります。また、コレクションを使用することで、従業員がデバイスを紛失したり盗まれた場合にも、会社のデータとハードウェアは保護することができます。

iCloudストレージ

 Apple Business Essentials専用のiCloudアカウントを使用して、会社・従業員のプライバシーを保護することができます。これにより、ストレージ、バックアップ、コラボレーションがシンプルかつ安全に保たれます。プランには、従業員1人あたり最大2TBのストレージを使用可能なプランも用意されています。従業員はどこにいてもドキュメントやデータにアクセスでき、必要なときにシームレスな操作が可能になっています。

AppleCare + for Business Essentials

 「AppleCare + for Business Essentials」は、Apple Business Essentialsの全てのプランへオプションとして追加が可能であり、以下のようなサポートを受けることが可能になります。

  ・Appleによる24時間365日無休の電話サポート

  ・IT管理者と従業員の両方が受講できるカスタマーサクセスマネージャーからの専門的   なトレーニング

  ・毎年最大2回のオンサイトデバイス修理(Apple Business Essentialsアプリ内から直接依頼可能)

 このように、「AppleCare + for Business Essentials」に加入することで、サブスクリプションを最大限に活用することができます。

価格(※3)

 今回のApple Business Essentialsのサービス開始にあたって、3つのプランが紹介されました。

   【シングルデバイス】

    月額2.99ドル(約360円)で、50GBのiCloudストレージ 

   【マルチデバイス】 最大3台

    月額6.99ドル(約850円)で、200GBのiCloudストレージ

   【大容量マルチデバイス】 最大3台

    月額12.99ドル(約1600円)で、2TBのiCloudストレージ

 各従業員が必要とするデバイス数とiCloudストレージの容量に応じて価格が変動します。

 これに「AppleCare+」のサポートと修理を付けるとそれぞれ

    【シングルデバイス】    月額9.99ドル(約1200円)

    【マルチデバイス】     月額19.99ドル(約2400円)

    【大容量マルチデバイス】  月額24.99ドル(約3000円)

となります。

 また、加入を検討したい企業に対して、2カ月間の無料トライアルも提供するとしています。


デバイス数ストレージ価格AppleCare+付き
シングルデバイス1台50GB月額2.99ドル月額9.99ドル
マルチデバイス最大3台200GB月額6.99ドル月額19.99ドル
大容量マルチデバイス最大3台2TB月額12.99ドル月額24.99ドル

 上記のように、必要なデバイス数・ストレージ・保証(AppleCare+)によってプランを自由に選択することが可能です。「AppleCare+」については、必要がなければつけなくても大丈夫なので、1デバイス月額2.99ドルから利用可能ということです。

まとめ

 今回は、Apple Business Essentialsについて紹介しました。ITのデバイス管理やサポートを担うApple Business Essentialsは、IT部門のない中小企業にとって生産性向上に繋がるサービスになりそうですね。2か月間の無料トライアルもあるので、興味のある会社はぜひ利用してみてください。

建設・土木業界向け 5分でわかるCAD・BIM・CIMの ホワイトペーパー配布中!

CAD・BIM・CIMの
❶データ活用方法
❷主要ソフトウェア
❸カスタマイズ
❹プログラミング
についてまとめたホワイトペーパーを配布中


▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

参考文献
※1 TechCrunch Japan 「アップルが中小企業向けデバイス管理ソリューション「Apple Business Essentials」ベータ版を発表」
https://jp.techcrunch.com/2021/11/11/2021-11-10-apple-introduces-device-management-solution-aimed-at-small-business/
※2 Apple 「Apple Business Essentials User Guide」
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-business-essentials/axmca7e28554/1.0/web/1.0
※3 Apple 「Apple Business Essentials」
https://www.apple.com/business/essentials/

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP