ついに日本語対応した「Google Nest HubMaxでZoom」の 使い方を完全解説!
世界的なコロナの蔓延によって、「おうち時間」充実用のグッズ販売が伸びてます。中でも、スマートスピーカーはこれからの家電として注目されています。
最近の調査では、ついに利用者の割合が20%を超えてきたというデータが出ており、いよいよ本格的な普及段階に来ているようです。
今回の記事では、ついにGoogleのディスプレイ付きスマートスピーカー「Nest Hub Max」が「Zoom」との連携サービスにおいて、日本語対応を開始したという話題をご紹介します。さらに詳しい設定の仕方についても、順次解説していきましょう。
この記事でわかること
・Google Nest Hub Maxの日本語対応について
・Google Nest Hub MaxでZoomを利用する方法について
・加速するスマートスピーカー市場について
Google Nest Hub Maxがついに日本語対応
「Google Nest Hub Max」デバイスによる、Zoomなどのビデオ会議への対応は、もともと2020年に早期プレビュー版サービスとして提供が開始されていました。しかし、地域が米国・英国・カナダ・オーストラリアのユーザー限定であり、対応言語も英語のみとなっていました。
提供から2年後の2022年、とうとう日本で利用できるようになった!というのが今回の話題です。
ディスプレイ付きスマートスピーカーである「Google Nest Hub Max」で、スケジュールされているZoomなどの会議に、日本語での音声コントロールで簡単に参加が可能となりました。
さらに、スケジュールの確認などもディスプレイ上でできるため、非常に便利になることは間違い無いでしょう。
会議をしながら資料を共有したり、チャットをしたりするような使い方には向かないかもしれませんが、音声通話と画面表示だけの会議であればかなり気軽に利用できるのではないでしょうか *注1
Google Nest Hub MaxでZoomを利用する方法
では具体的に、「Google Nest Hub Max」でZoomを利用する方法について見ていきましょう。最初に必要な設定として、ZoomアカウントをGoogleアカウントと連携しておきます。
<準備>アカウントの連携
1)Googleアカウントの取得
2)Google HomeアプリとGoogleアシスタントアプリの最新版をダウンロード
3)Google Homeアプリにログイン
表示されるアカウントのアイコンをタップ
・[アシスタントの設定]→[音声通話とビデオ通話]→[ビデオ/音声通話アプリ]の順に選択し、[Zoom]をクリック
4)Google Nest Hub Maxの電源をオン
5)画面のプロンプトに従い、Google Homeアプリを使ってデバイスをアプリにペアリング
6)[アカウントに基づく情報]を有効にする
・Google Homeアプリから、Google Nest Hub Maxw選択
・歯車アイコン→[設定]を選択
・[認識を共有]を選択
・[認識とカスタマイズ]を選択
・[アカウントに基づく情報の許可]を有効に設定する。
上記の設定で、GoogleアカウントとZoomアカウントの連携が完了です。
こうして文字で説明するとやや面倒な感じがしますが、実際は順番に選択していくだけです。入力項目もなく、それほど時間もかけずに設定ができるでしょう。
またこの設定は、一番最初に一度だけすれば良いので、次回以降のビデオ会議への参加は簡単にできるようになります。*注2
<会議の設定>Google Nest Hub Maxでの設定
会議を主催するには2通りの方法があります。
一つは、Googleカレンダーに会議スケジュールを設定する方法。もう一つはGoogle Nest Hub Maxのディスプレイ上から会議を設定する方法です。
本記事ではGoogle Nest Hub Maxでの設定方法について見ていきましょう。
1)ディスプレイで会議を開始
・「OK, Google 会議を開始して」と音声で指示するか、ディスプレイで[Zoom]カードをタップする
2)新しい会議にユーザーを招待
・会議情報の共有
「会議コードを共有する」からGoogleアシスタントアプリを使って対象者を招待
・招待されたユーザーは会議への参加をリクエストする
・ユーザーの参加を承諾するかブロックするかを選択する
以上の手順で会議の主催者としてスケジュールを設定し、招待者の参加をコントロールすることができます。
<会議への参加>
では、予定されている会議へ参加する方法を確認してみましょう。
音声コマンドでの参加、またはディスプレイのインターフェースでの参加の両方が可能です。せっかくのスマートスピーカーですから、音声で操作するのが便利でしょう。
1)音声コマンドで会議に参加する
・すでにカレンダーに登録されている「次」のミーティングに参加する場合
→ 「OK, Google 次のミーティングに参加」
・どのミーティングに参加するか選択する場合
→ 「OK Google ミーティングに参加」と言った後、表示されたプロンプトから参加したいミーティングを選択
2)インターフェース経由で会議に参加する
・ホーム画面をスワイプして通信画面を表示
・[Zoomミーティングを開始する]をタップしオプションを選択
Google Nest Hub Maxは、ディスプレイ付きのスマートスピーカーですので、音声コントロールだけでは不十分な部分は、スクリーンで操作できるためとても便利です。
もちろん、全部音声だけでコントロールできるのが一番いいのでしょうが、それでは逆に複雑になったりわかりにくなってしまうこともあり、結局使いにくいシステムになります。
それぞれの良いところをうまく組み合わせることで、使いやすいデバイスやサービスになります。
他にも、直接会議コードを入力することで、会議に参加することも可能です。主催者から送られてきた会議コードか、会議IDとパスワードを入力して会議に参加します。
いよいよ普及が加速しそうなスマートスピーカー市場
Google・Amazon・AppleなどIT業界を代表する企業から、スマートスピーカーが競うようにリリースされています。
今後、IoTに対応した家電の普及などを見越し、デジタル入力デバイスとして有力な市場であると捉えていることが明らかです。
以前はスマホを中心として、イヤホンやスマートウォッチなどの周辺機器市場が急速に拡大しましたが、今後は家庭内が有望なターゲットになると考えられます。
冒頭でもお伝えしましたが、2021年末の調査では日本国内でのスマートスピーカー普及率は、20%を超えています。
もはや言い古された感がありますが「キャズム理論」によると、イノベーターとアーリーアダプターの合計が16%であり、このパーセンテージを超えた製品は急速に普及すると言われています。
この理論に従うなら、スマートスピーカーはいよいよキャズムの谷を超えて、急速に普及する段階にきているということになります。
IoTの普及やリモートワークの導入による自宅時間の増加、さらに各種インターネットサービスの充実など、スマートスピーカーが普及する環境は確実に良くなっています。
ディスプレイ付きのスマートスピーカーもラインナップが充実し、使い勝手も確実に良くなっています。
現在日本国内では、Amazon Echoのシェアが高いようですが、今後は連携できるサービスなども重要な選択肢となってくるでしょう。
現時点では、ユーザがどの音楽サービスを利用しているかが大きく影響していますが、今後は他のサービスとの連携によるメリットを増やすことで、まだまだシェアが変動する余地は十分ありそうです。
やや飽和してきた感のあるスマートウォッチやイヤホン市場に比べて、これからの可能性ははるかに大きいと考えられます。*注3
【まとめ】
今回の記事の内容は、実用面だけで言うなら「Google Nest Hub Max利用者でZoom会議をそれなりに利用する人」という比較的レアな読者が対象となります。
しかし、まだ全体の80%がスマートスピーカを利用してないことから、どちらかというと「今後購入を検討している方への情報の一つ」として捉えていただければ幸いです。
スマートスピーカーを購入する際は、音楽再生・家電操作・スケジュールや各種情報の確認など、総合的な機能を比較しながら機種を検討してみてはいかがでしょうか。
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■参考文献
注1
Google Japan Blog 「Google Nest Hub Max でビデオ通話」
https://japan.googleblog.com/2022/05/google-nest-hub-max.html
cnet Japan 「グーグル、Zoomをスマートディスプレイ「Nest Hub Max」で利用可能に」
https://japan.cnet.com/article/35163995/
注2
Zoomサポート 「Google Nest Hub Max の Zoom の基本操作」
https://support.zoom.us/hc/ja/articles/360053581311
Google Nestヘルプ 「スマートディスプレイでビデオ会議を行う」
https://support.google.com/googlenest/answer/9905737?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DAndroid
注3
Impress 「いよいよ普及してきたスマートスピーカー、「音質」「機能」以上に重視されていたポイントは?【MMD研調べ】」
https://webtan.impress.co.jp/n/2021/11/29/41983
IT Media News 「スマートスピーカーは“画面付き”が主流に? 各社が低価格の新製品を相次いで投入」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1906/21/news120.html