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Revitの3Dビューの使用方法とは?ポイントを解説

世界で最もポピュラーなBIMソフトの一つであるRevitは、高度なモデリングができることからさまざまなプロジェクトに採用されてきた製品です。ただ、初心者がいきなりRevitを使いこなすことは困難であるため、初歩的な操作方法から使い方を覚えていく必要があるでしょう。

この記事では、Revitの基本的な使い方とも言える3Dビュー機能について、その使用方法を解説します。

目次:

  1. Revitのビュー機能の種類
  2. Revitの3Dビュー機能について
  3. 3Dビューはどんな時に使うのか
  4. Revitの3Dビュー機能の使用方法
  5. 3Dビューを使った計測機能の使い方
  6. より高度な使用方法を知りたい場合には

Revitのビュー機能の種類

そもそもRevitには複数のビュー機能があり、それぞれで異なる使い方ができます。ここではビュー機能の主な種類について、解説します。

2Dビュー

2Dビューは、いわゆる紙に印刷したような平面でモデルを捉えるためのビュー機能です。平面図、立面図、断面図の3種類でモデルを捉えることができ、切り取り方によって、さまざまな情報を図面から取得することができます。

紙に図面を起こす際は、2Dビューを使って平面にした場合のイメージを掴む必要があるため、重要性の高い機能と言えるでしょう。

3Dビュー

3Dビューは、立体の概念をコンピューター上で再現し、現実世界と同様の立体感を得ながらモデルを確認できる機能です。

2Dビューとは異なり、図面上に注釈を自由に入れるなどの機能は備わっていませんが、自由にモデルを回転させながらプロジェクトを確認するなど、丁寧なモデリングを実施する上では欠かせない機能です。

モデルを立体的に捉え、細かな表現などをチェックする場合などに活躍します。

集計表

集計表は、モデルに含まれるさまざまな数値情報を一つの表にまとめて確認するための機能です。壁の厚さや天井の高さ、柱の数など、多様な情報を一括管理することができます。

視覚的な図面やモデル情報に頼ることなく、正しい情報を客観的に把握するのに役立ちます。

シート

シートは作成した2D図面や3Dモデル、そして集計表などを、一つの図に集めて配置することができる機能です。ビューを切り替えて情報を把握するのは面倒ですが、シート機能を活用することで、複数の情報をひとまとめにして確認することができます。

プロジェクトが完成して、簡潔に情報を確認したい時に活用すると良いでしょう。

Revitの3Dビュー機能について

3DCADソフトであればほぼ確実に搭載されている3Dビュー機能ですが、RevitはBIMソフトということもあり、その重要性は通常の3DCADソフトよりも高いと言えます。

BIMモデルの最大の特徴は、3Dモデルの中に2Dの図面情報や数値情報を全て内包することができる点です。そのため、Revitにおいても基本的には3Dモデルを中心としてデータを扱うことになるので、2D図面を展開するよりもその使用頻度は増えるでしょう。

Revitを使い始めた際には、まずその使い方を覚えておきたい機能です。

3Dビューはどんな時に使うのか

3Dビューを使用するのは、主に作成した3Dモデルを確認したい時です。3Dモデリングの難点は、現実世界で模型を組み立てるのとは違い、奥行きや長さなどを正確に把握しづらいところにあります。

一つの面だけを見て作業していると、どうしても奥行きの感覚が失われてしまい、アンバランスなモデルとなったり、本来必要なはずの規則性などが失われたりしてしまうことがあります。

こういった事態を回避するのに役立つのが、3Dビュー機能です。適宜ビュー機能を活用してモデルをさまざまな角度から把握しておくことで、意図の通りにモデルを組み上げることができているか、確認しておきましょう。

Revitの3Dビュー機能の使用方法

それではここから、実際に3Dビュー機能を使用する方法について解説します。まず3Dビューを展開する方法ですが、これは「表示」タブをクリックして「3Dビュー」を選択し、さらに「規定の3Dビュー」をクリックすることで展開可能です。

すると画面上には3Dビューが表示されるとともに、View Cubeと呼ばれる3Dビュー操作に役立つアイコンのようなものが現れます。上下左右前後の表示があり、それぞれの箇所をクリックすることで、それに対応した視点へ瞬時に切り替えることが可能です。

また、View Cubeの角部分をクリックすると、それに対応した斜めからの視点でモデルを眺めることもできます。View Cubeを使いこなすことで、かなり柔軟な視点移動ができることを覚えておきましょう。

マウス操作で自由に3Dモデルを眺めたい場合には、Shiftキーを押しながらスクロールボタンを押し込むことで、マウスを使った自由な操作が可能です。

View Cubeを使用するのは少し面倒という場合は、こちらの操作方法も覚えておくと便利です。また、スクロールボタンを上下することでズームイン・ズームアウトを行うことができるので、合わせて使いこなせるようにしておきましょう。

3Dビューを使った計測機能の使い方

Revit 2023より、従来の3Dビュー機能に加えて新たに計測機能が追加されました*1。3Dビューの計測機能とは、その名の通り、3Dビューからモデルの各部分の計測を行うことができる機能で、数値情報をより直感的に確認しやすくなっています。

3Dビューから計測機能を使うには、クイックアクセスツールバーから「2点間を計測」を選ぶか「修正」タブより「計測パネル」を選択して「2点間を計測」を選ぶことで選択可能です。

ツールを選んだら、長さを測りたい2点を3Dビュー上から選択します。すると2点間を自動で計測し、具体的な数値を確認することができます。

より高度な使用方法を知りたい場合には

基本的な3Dビュー関連の機能は上の通りですが、Revitはこれ以外にも多様な機能を備えています。効果的に各機能の使い方を学びたい場合、主な方法として

  • 公式チュートリアルを確認する
  • 書籍を頼る
  • YouTubeコンテンツを視聴する

といったものが挙げられます。まず確認したいのが公式チュートリアルで、こちらはテキストや画像、動画を使って丁寧にRevitの使い方を教えてくれるのが強みです。

書籍を購入すると、体系的にツールの使い方を学べるだけでなく、ネット検索しなくともいつでも使い方を確認できるため、一冊あると非常に便利でしょう。

また、最新の情報を知りたい場合にはYouTubeが活躍します。クリエイターが最新の機能などについて解説してくれるので、新しい機能へのアンテナを張っておきたい場合はチェックしましょう。

まとめ

この記事では、Revitの3Dビューについて知っておきたいポイントを解説しました。3Dビューは非常に便利な機能なので、Revitを使うにあたっては必ず使いこなしたいところです。

基本の使い方を学んだ上で、新しい機能についても目を向けておきましょう。

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出典:

*1 Autodesk「ヘルプ」

https://help.autodesk.com/view/RVT/2023/JPN/?guid=GUID-514B6D3E-9486-4EF4-81B1-F544D527E708

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