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Rebroで点群データは使える?運用方法や関連ツールを紹介

建築設備領域で活躍する3DソフトのRebroは、単体での運用はもちろんのこと、外部からデータをインポートして利用する上でも活躍している製品です。

外部データにもさまざまな形式が挙げられますが、需要の大きいデータの一種として点群データが挙げられます。この記事では、そんなRebroを使って点群データを扱うことができるのかについて解説しながら、運用方法や関連ツールを紹介します。

目次:

  1. Rebroについて
  2. 点群データの特徴
  3. Rebroで点群データは使える?
  4. Rebroと相性の良いInfiPointsとは
  5. InfiPointsの主な使い方
  6. Rebroと併用したい関連ツール

Rebroについて

RebroはNYKシステムズが開発・提供している3Dモデリングソフトです。ポピュラーな3Dモデリングソフトが海外製である中、Rebroは日本企業が提供する国産のサービスであることから、完全日本語対応で利用できます。

Rebroが特徴としているのは、主に設備設計に特化した機能群です。どんな用途にも使えるような汎用性こそ備えていないものの、設備領域の細かなニーズにも対応できるディテールを発揮し、プロの現場を支えています。

また、RebroはCAD運用のみならず、BIM運用にも対応しているのが特徴です。3Dモデル内に2Dの図面データ含め、プロジェクトの遂行に必要な全ての情報を内包できることから、多大な業務効率化の可能性を秘めています。

このような高い利便性は、単体での運用だけでなく、他のBIM・CADソフトとも連携して発揮することが可能です。複数のツールを連携して、理想の設計業務環境を実現できるでしょう。

点群データの特徴

近年の多くの立体構造物は、3Dモデルに基づいて構築されていますが、中にはそうでないものも含まれています。

例えば3Dモデルの概念が存在しない時代に建てられた建物や、山や河川などの自然構造物は3Dモデルが存在しないので、直接形状をデータ化し、運用することが必要です。

その際に用いられるのが点群データと呼ばれる形式で、線ではなく点で立体を仮想空間に再現し、データ運用を可能にします。

点群データの取得は、専用のレーザースキャナーなどを使って行います。小規模な構造物なら直接作業員が現場に赴いてスキャンを実行しますが、大規模な構造物となると航空機などを使ってスキャンを実施します。

点群データはそのままではノイズも多く通常の3Dモデルに劣りますが、加工を施すことで正確な立体データへと変換可能です。点群データを扱う場合、点群データを読み込み可能なだけでなく、点群データを加工できる環境が整っている製品を選ぶことが重要です。

Rebroで点群データは使える?

Rebroは設備設計分野において強力なポテンシャルを秘めているBIMソフトですが、3Dデータを一から作るだけでなく、点群データの読み込みができる点も評価されています。

元々Rebroは複数のCAD・BIMソフトとの互換性が確保できるよう多様なファイル形式に対応している製品です。点群データの扱いに際しても例外ではなく、専用の点群処理ツールと連携することにより、3Dモデルに変換して編集や保存ができます。

ただ、Rebro単体で点群データのスキャンや加工は行えないため、あくまで専用ツールとの併用に対応しているだけであることには注意が必要です。

Rebroと相性の良いInfiPointsとは

点群データのスキャンや処理に対応しているツールにもいくつかの種類がありますが、Rebroが公式に互換性を表明しているのが「InfiPoints」です*1。

InfiPointsはElysium社が提供している独自の点群処理ツールで、レーザースキャナーで計測した点群データの合成や計測、シミュレーションなどを実行できる機能を備えています。

スキャンして読み込むだけで点群データを運用できる利便性の高さはInfiPoints単体でも発揮でき、独立しての使用を考えている方にもおすすめできる処理ソフトです。

情報共有が必要な際は、クラウドサービスを活用したオンラインでの意思疎通に対応しているだけでなく、ビューアーツールを使った視覚化もできます。VRデバイスと連携して、立体感のある点群データ運用を実現できる製品です。

また、InfiPointsは海外製品ではあるものの、日本での展開は公式の日本の代理店が手がけています。そのため、日本語対応のサポートチームによる操作説明や保守対応など、各種サービスを受けられるのが強みです。

InfiPointsの主な使い方

RebroとInfiPointsを連携して運用する際、主な運用ステップは

  1. 点群データのスキャン
  2. 点群データを使った3Dモデル化
  3. Rebroでのデータ読み込み
  4. Rebroを使った仕上げ加工

の4ステップです。

まずは、レーザースキャナーを使って構造物の点群データを取得し、InfiPointsでの読み込みを実行します。

配管や機器のモデリングもInfiPoints上である程度実施したら、今度はRebroでの読み込みに備え、専用の読み込みファイル形式(*.RebroLinkFromInfiPoints)でデータを保存しましょう*2。

続いて、Rebro側で連携を実施するためのアドインである「InfiPoints連携」をインストールします。インストールによってRebro上で[InfiPoints]連携コマンドを使えるようになるので、先ほどInfiPoints上で保存した専用ファイルを展開し、読み込みます。

データの読み込みはプロパティを開いて実施することもできますが、ドラッグ&ドロップの簡単操作で展開することも可能です。無事データを読み込むことができたら、あとはInfiPointsではできなかったディテールの作り込みや、材料などの追加情報の書き込みを実行すれば、点群データを使ったモデリングは完了です。

Rebroと併用したい関連ツール

Rebroは単体での利用やInfiPointsとの連携のみならず、そのほかの多様な製品との連携にも対応しています。代表的な製品として、以下が挙げられます。

Revit

RevitはAutodeskが提供する汎用性に優れたBIMソフトです。Rebroでは設備設計に特化していますが、Revitではそれ以外の領域のBIMモデリングも可能なため、より広範な運用を検討している場合に役立ちます。

Navisworks

Navisworksは、完成した3Dモデルのレビューに特化したビューアソフトです。CAD・BIMを問わず運用でき、データの共有やフィードバックを多様な形式のソフトに対応した上で実施できるのが特徴です。

まとめ

この記事では、Rebroを使った点群データの連携方法や、具体的な連携可能ソフトについて解説しました。

Rebroは単体での運用のみならず、互換性を有したInfiPointsなどの製品と併用することにより、強力なパフォーマンスを発揮します。

点群データをRebroで活用の際は、InfiPointsの利用も検討してみることをおすすめします。

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出典:

*1 NYKシステムズ「Infipoints連携」

https://www.nyk-systems.co.jp/feature/addin/infipoints

*2 上に同じ

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