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AutoCAD使用時に覚えておきたいコマンドは?ショートカットキーと合わせて解説

AutoCADがに搭載されている多様な機能は、それらを必要に応じて使い分けることができれば多大なパフォーマンスを発揮します。

また、それぞれの機能に応じたコマンドや、ショートカットキーも合わせて覚えておくことにより、AutoCADのポテンシャルを引き出すことができます。

この記事では、AutoCADのポテンシャルを引き出すのに欠かせないコマンドや、ショートカットについて解説します。

目次:

  1. AutoCADのコマンドとショートカットの違い
  2. AutoCADのコマンドとショートカット機能を活用するメリット
  3. 初心者が覚えておくべきAutoCADのコマンド機能
  4. 初心者が覚えておくべきAutoCADのショートカット機能

AutoCADのコマンドとショートカットの違い

AutoCADにおけるコマンドとは、いわゆるテキスト入力による各種ツールのアクティベートを指します。

通常、AutoCADのツールを使用するにはパネルやタブに配置されているツールアイコンをクリックし、起動します。しかしコマンドを使用する場合、専用のコマンドラインにキーボードでテキストを入力することで、直接ツールを立ち上げることが可能です。

一方のショートカット機能は、複数のキーを組み合わせることで特定の操作を実行するための機能です。こちらはテキストの入力ではなく、どんなキーを組み合わせればどんな命令を実行できるか、ということを覚えておく必要があります。

コマンド入力もショートカットキーも、通常の操作より素早くコマンドを実行できるという点で頻繁に使用されているのが特徴です。

AutoCADのコマンドとショートカット機能を活用するメリット

コマンドラインの入力とショートカットをうまく活用できれば、飛躍的な生産性の向上につながります。

例えば特定の操作を何度もツールバーなどから選んで実行するのは、だんだんと面倒になってくるものです。マウスで起動したいツールを繰り返し選ぶ作業は、初心者には優しい一方で、効率化を進める上では障壁となります。

そこで活躍するのが、コマンドやショートカットといった機能です。これらを使いこなすにはどのようなテキストを入力すれば良いのか、どんなキーの組み合わせを入力すれば良いのかを覚える必要がありますが、一度覚えて仕舞えば非常に便利です。

コマンドとショートカットには、膨大な種類があるためその全てをまとめて覚える必要はありません。主要なものをピックアップして覚えておくことにより、操作のスピードを飛躍的に高められるでしょう。

一つ一つの操作スピードを高められれば、複雑なプロジェクトでも余計な時間をかけずに対照できるようになります。

初心者が覚えておくべきAutoCADのコマンド機能

ここでは、AutoCADに触れ始めてまだ日が浅い、初心者が覚えておくべきAutoCADコマンドを紹介します。

作図関連のコマンド

AutoCADは膨大な数の作図機能を備えています。その全てにコマンドテキストが与えられていますが、頻繁に使用するのは

  • LINE
  • CIRCLE
  • RECTANGLE
  • POLYLINE
  • ARC

といったコマンドになるでしょう。

LINEは、直線ツールを呼び出すためのコマンドです。そしてCIRCLEは円形ツール、RECTANGLEは四角形、POLYLINEはポリライン、ARCは弧を描くことのできるコマンドです。

いずれのツールも、基本的な作図作業においては不可欠なものばかりであるため、段階的に覚えていくことをおすすめします。最初はクリック操作でツールを展開すれば問題ありませんが、そのうちコマンドラインを開いて、逐一コマンドを入力した方が早く呼び出せるようになります。

ある程度AutoCADやコマンド操作に慣れてきたら、以下のコマンドにも挑戦してみましょう。

  • TRIM
  • EXTEND
  • OFFSET
  • REVOLVE
  • LOFT
  • FILLET

TRIMは、図面上で交差している図形や線分から指定部分を切り取るコマンドです。図面の視認性を確保したい時などに役立ちます。EXTENDは、逆に図形や線分を延長して拡張できるコマンドです。

OFFSETは、図形の複製を行うためのコマンドの一種です。既存の線分や図形から指定した距離を話した状態で、複製を行えます。

REVOLVEは、2Dの図形を回転させることで回転体を作成するための3Dコマンドです。2Dの図面を3D化したい時などに役立ちます。

LOFTは、複数の2D図形を使って3Dオブジェクトを生成します。異なる図形の結合を行いたい際に役立てましょう。またFILLET操作を行うことで、作成した3D図形に丸みを与え、かくばりを減らすことができます。

図面操作のコマンド

図面操作に関するコマンドとしては、

  • ZOOM
  • PAN
  • HATCH

が基本と言えます。ZOOMは図面のズームイン・アウトを実行でき、状況の把握に役立ちます。

PANは図面の表示位置を変えられます。指定した場所に表示が変更されるので、大きな図面を扱っている際に役立つでしょう。HATCHは、図形の塗りつぶしの際の色やパターンを指定できるコマンドです。

AutoCADで少し複雑な操作をするようになってきた際には、

  • BLOCK
  • LAYER
  • XREF
  • PLOT

なども覚えておくと良いでしょう。

BLOCKは、オブジェクトをグループ化してリユースしやすいようにするための機能です。LAYERはレイヤー設定を行うためのコマンドで、複雑化する図面管理を効率化できます。

XREFは、外部ファイルを参照図面として挿入するためのコマンドです。情報量を増やしたいときに役立ちます。PLOTは、いわゆる印刷設定です。図面の印刷を行う際は、ここから作業を行うと良いでしょう。

初心者が覚えておくべきAutoCADのショートカット機能

AutoCADは、豊富なショートカット機能も備えています。初心者が知っておくべきショートカットとしては、

  • Ctrl + C
  • Ctrl + V
  • Ctrl + Z
  • Ctrl + Y

の4つでしょう。Ctrl + C、およびCtrl + Vは、いわゆるコピーとペーストです。AutoCADにおいてもこれらの機能は有効なので、頻繁に活用することになるでしょう。

Ctrl + Zは、直前の作業を取り消すショートカットです。意図しない操作を行なってしまった場合、これを実行しましょう。逆にCtrl + Yを入力すると、操作をもう一度実行することができます。

また、AutoCADはユーザー向けに独自のショートカットキーガイドを提供しています*1。キーボードに貼り付けて使用できるガイド付きなので、初心者の方はこれを印刷して使用することをおすすめします。

まとめ

この記事では、AutoCADのコマンド操作やショートカットキーについて解説しました。AutoCADを円滑に操作するには、遅かれ早かれこれらの操作方法を身につけることが重要な意味を持ちます。

なるべく早いうちからコマンド入力やショートカットに慣れて、効率化を行えるように備えておくと良いでしょう。

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出典:

*1 AutoCAD「ショートカットとホットキーガイド」

https://www.autodesk.com/jp/shortcuts/autocad

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