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AutoCADの費用はいくら?自社にもっとも最適なプランの選び方

AutoCADの購入費用は、公式サイトに明記されています。(*1)(*2)

しかし、自社にもっとも最適なプランは、何を基準にして選べばよいでしょうか?

この記事では、AutoCADの購入を検討している方向けに、最適な購入プランの選び方をご紹介します。

高額な導入コストの一助となる補助金についても簡単にご紹介していますので、ぜひご活用ください。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.AutoCADを導入するメリット

2.AutoCADの導入コストと運用コストの目安

3.自社にもっとも最適なAutoCADの費用プランの選び方

AutoCADを導入するメリット

AutoCADがコストに見合ったソフトウェアなのか、まだ確信が持てていない方もいるのではないでしょうか。

そこで、まず最初にAutoCADを導入するメリットを見ていきましょう。

AutoCADの基本機能と特徴

AutoCADは、コンピュータで設計・作図を行うためのソフトウェアです。(*3)

2D作図・3D作図のほか、3Dモデルの作成も可能です。

Webブラウザから起動できるアプリもあるため、現場でモバイル端末を使った図面のチェックが可能になります。(*4)

AutoCADには2つのシリーズがあり、業種別ツールセットが付属しているものと、付属しないものから選べます。

業界別ツールセットとは、機械設計、電気設計、建築設計など、7つの業界それぞれの作図をサポートするツールセットです。

特に電気設計では、生産性が最大95%向上すると公表されています。(*2)

また、業種別ツールセット以外にも、ワークスペースのカスタマイズや、作図作業の自動化により、作業時間の短縮が可能です。

AutoCADとほかのCADとの違いは?

ところで、AutoCADはほかのCADとどう違うのでしょうか?

もっとも大きな違いは、シェアです。

2022年6月に製造業向けメディア「MONOist」と「TechFactory」が行ったCADの使用状況アンケートでは、アンケート回答者の読者のうち38.5%が「AutoCADを使っている」と回答し、1位となりました。(*5)

また、エンジニア向けメディア「fabcross for エンジニア」が2020年に行った機械系の製造業を対象としたCADの使用状況アンケートでは、精密機械、輸送用機器、電気機器、機械の4分野すべてにおいて、2D CADの1位が「AutoCAD」となっています。(*6)

このように、AutoCADは製造業の中で高いシェアを占めています。

AutoCAD導入のメリットは?

では、実際にAutoCADを導入すると、どんなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、大阪市のゴム製品メーカー、株式会社十川ゴムの導入事例を見ていきましょう。(*7)

同社では、ほかの企業よりも一足早く1990年代から社内のDXを進めてきました。

設計においてはAutoCADを基本ソフトとし、オートデスクの3Dソフトウェアと合わせて生産性向上に取り組んでいます。

その結果、試作コストを95%削減、試作期間を10分の1に短縮することができました。

AutoCADの導入により、大幅なコストカットを実現することができています。

AutoCADの費用プランと実際の導入コスト

ここからは、AutoCADの費用について具体的に見ていきましょう。

プランの一覧と、参考事例からわかる運用コスト、導入の際に活用できる補助金についてご紹介します。

AutoCADの購入プラン一覧

上の項目でもご紹介したように、AutoCADには2つのシリーズがあります。

業種別ツールセットが付属した「AutoCAD Plus」と、付属しない「AutoCAD」です。

AutoCADの購入はサブスクリプションで、1か月、1年、3年から選べます。

ここでは、最も人気のある1年のサブスクリプションの費用をご紹介します。(*1)(*2)(記事執筆時点2024年8月21日)

・AutoCAD:71,500円(1年・1ユーザー)

・AutoCAD Plus:231,000円(1年・1ユーザー)

AutoCADはサブスクリプション1つの購入で、最大3台までインストールできます。

ただし、使用できるのは一度に1台のみとなっています。

必要なユーザー数分のサブスクリプションを購入しましょう。

AutoCADの運用コストは?

ソフトウェアの購入には、導入費用はもちろんですが、運用コストも計画しておく必要があります。

平成23年に日本水道協会が行ったアンケートでは、全国の水道事業体のうち25%が「AutoCADを使っている」と回答しています。(*8)

CADの年間運用コスト(機器のリース等も含む)については、全体の1位となる23%が「300万円以下」と回答しています。

また、CADの導入で新たに購入した機器として、パソコン、プロッター、サーバーを挙げています。

以上の回答により、企業や設計チームの規模にもよりますが、AutoCADの運用コストは年間300万円前後かかることがわかります。

また、導入コストはソフトウェアの購入費用のほか、PC環境の整備も含めて検討する必要があります。

補助金の申請で導入コストを抑えられる

AutoCADの購入には、「IT補助金」と「ものづくり補助金」が活用できます。

ここからは、2つの補助金の概要について見ていきましょう。

AutoCADの購入に活用できる「IT補助金」とは

IT導入補助金は、ソフトウェアやサービスの購入に利用できる補助金です。(*9)

対象者は、製造業の場合、従業員300人以下の企業となります。

補助金額は、通常枠の場合、150万円未満のうち、2分の1以下となっています。

交付までの流れを簡単に見ていきましょう。

まず、IT補助金の公式サイトから交付申請を行います。交付が決定したら、ソフトウェアの購入に進みます。

先にソフトウェアを購入した場合、後から申請を行うことはできません。必ず、購入前に交付を受けるようにしましょう。

ソフトウェアを購入したら、実際の業務で活用し、事業の実績報告を行います。

実績が認められれば、補助金の交付となります。さらに、事業実施の交付報告をして完了となります。

AutoCADの購入に活用できる「ものづくり補助金」とは

「ものづくり補助金」も、AutoCADの購入に活用できます。(*10) 

ものづくり補助金の対象者は、製造業では資本金3億円以下、従業員300人以下の企業です。

補助金額は、従業員数21人以上の中小企業で100万円~1,250万円までとされ、購入費用の2分の1となっています。

申請は1月末から受付が始まり、3月末で終了します。(*11)

審査を経て、6月下旬以降に交付申請が行われます。

さらに12月~翌年1月にかけて交付額を決定する検査が行われ、1月末に補助金の請求、支払いとなります。

自社にもっとも最適なAutoCADの費用プランの選び方は?

AutoCADの購入費用について、把握していただけましたでしょうか。

ここで、自社にもっとも最適なAutoCADの費用プランを選ぶポイントを見ていきましょう。

・AutoCADか、AutoCAD Plusのどちらにするかを決める

・ソフトウェアを常時使う人数から、サブスクリプションの購入数を決める

・必要に応じてIT導入補助金・ものづくり補助金の活用を検討する

・年間の運用コストは300万円前後を目安とする(企業による)

・導入コストはソフトウェアの購入費用のほか、PC環境の整備も含めて検討する

以上の点を踏まえて、最適なプランを決定しましょう。

まとめ

AutoCADは、製造業の中で高いシェアを占めているソフトウェアです。導入するメリットは、シェアの高さによる他社とのやり取りの円滑化と、豊富な機能による生産性の向上です。

AutoCADの導入には高額な費用がかかりますが、補助金の活用が可能です。申請の対象となる場合は積極的に利用しましょう。

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◆参考URL

*1 AUTODESK「Autodesk AutoCAD」

https://www.autodesk.com/jp/products/autocad/overview?term=1-YEAR&tab=subscription

*2 AUTODESK「Autodesk AutoCAD Plus」

https://www.autodesk.com/jp/products/autocad-plus/overview?term=1-YEAR&tab=subscription

*3 AUTODESK「Autodesk AutoCAD とは」

https://www.autodesk.com/jp/solutions/what-is-autocad

*4 AUTODESK「どこでも AutoCAD。」

https://web.autocad.com/login

*5 MONOist「どのCADを使っている? 3D推進の状況は? ちょっと気になる隣のCAD事情」

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2212/01/news051.html

*6 エンジニアのためのキャリア応援マガジン fabcross for エンジニア「【機械系エンジニア500人調査】製造業の現場で導入が進む3D CAD、CAE。業務の効率化だけでなく、エンジニアのキャリアパスに影響も」

https://engineer.fabcross.jp/archeive/200417_cad_cae.html

*7 AUTODESK「ユーザー事例集 株式会社十川ゴム」

https://www.autodesk.com/jp/customer-stories/togawa-rubber

*8 公益社団法人 日本水道協会「水道事業体の CAD 利用、電子情報利用等に関するアンケート【設問一覧】」

http://www.jwwa.or.jp/upfile/upload_file_20120830008.pdf

*9 IT導入補助金 2024「IT導入補助金とは」

https://it-shien.smrj.go.jp/about

*10 ものづくり補助事業公式ホームページ「ものづくり補助金総合サイト」

https://portal.monodukuri-hojo.jp/

*11 ものづくり補助事業公式ホームページ「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業 公募要領(18次締切分)1.1版」

https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/18th/_20240408.pdf

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