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AppleがブロックするCookieとは?トラッキング防止までわかりやすく解説

「iPhoneでサイトにログインしようとしたら、ログインできない!」
「Cookieを有効にしてくださいと表示が出た。これってなんのこと?」
こんな状況になったことはありませんか?これはあなたの個人データを守るために、Appleがデフォルトでオンにしている「トラッキング防止設定」のせいなんです。

今回は、Appleが進めるプライバシー保護の取り組みのひとつ「トラッキング防止」について、設定方法やAppleのこだわりをご紹介します。
Cookieやトラッキングなど、専門用語をわかりやすく嚙み砕いていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

①Appleが強化したトラッキング防止機能とはどんなものかわかる
②トラッキング防止で起こる世界の変化がわかる
③Appleがプライバシー保護にこだわる理由がわかる

Appleが強化したトラッキング防止機能とは

まずは、Cookieやトラッキングの仕組みについて見ていきましょう。

Cookieによるトラッキングの仕組み

Cookieとは、閲覧しているWebサイトのサーバーから送信され、ブラウザに保存されるテキストファイルのことです。
Cookieにはサイトの閲覧情報が保存され、再度そのサイトを訪れた際にブラウザからサーバーへ送り返します。
このやり取りで個人を識別し、便利にインターネットを使うことができます。ログイン情報やカートの中身がいつも保存されているのは、Cookieをやり取りしているからなんですね。

サイト閲覧に欠かせないCookieですが、問題となっているのが「ユーザーに無断で個人データを収集している」点です。
Cookieの送信や受信は自動で行われるため、ユーザーの意識に上りにくく、警戒されにくいものとなってしまいました。

トラッキングされるとどうなる?

トラッキングとは、Cookieで集めた情報から個人を追跡し、分析するマーケティング手法のことです。
先ほどの「無断で収集した個人データ」をもとに、ユーザーがどんなサイトをどれくらい見たのか分析し、より効果的な広告へとつなげていきます。

例えばあなたがここ数日スマホのスペックを調べていたとすると、スマホの広告が次々に出てくるでしょう。
このような広告を「リターゲティング広告」といい、ユーザーを追跡して興味のありそうな広告をピンポイントで出すことで、購買に結び付ける目的があります。

Appleのトラッキング防止への取り組み

Cookieを使うと「自分好みにカスタマイズされた広告ばかりになる」という便利さもありますが、Appleが懸念しているのは、収集した個人データが売買されているという現状です。
個人情報は、多くの業界にとって非常に魅力のある商品です。この不透明な取引によって年間で2,000億ドル以上もの利益が生み出されていることを、ユーザーとして忘れてはなりません。(*1)

Appleはトラッキング防止への取り組みを続け、ユーザーがCookieの利用を選択できる仕様にしています。デフォルトでは完全ブロックに設定されていますが、これを外すのもそのまま使うのもユーザーの手に任されています。

AppleのCookieブロックによるトラッキング防止設定

ここからは、Appleデバイスのトラッキング防止設定について見ていきましょう。
設定の方法や、トラッキング防止設定以外でプライバシーを守る方法をご紹介します。

サイトのトラッキング防止設定

Mac(*2)
1. Safariの環境設定からプライバシーを選択します
2. 「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオンにします

iPhone(*3)
1. iPhoneの設定から「Safari」を選択し「プライバシーとセキュリティ」をタップします
2. 「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオンにします

デフォルトでオンに設定されていますが、サイトによってはログインなどが利用できず、オフにしている人もいるのではないでしょうか。
サイトの利用が終わっていたら、トラッキング防止設定をオンにしておくことをおすすめします。

アプリのトラッキング防止設定

iPhone(*4)
1. アプリを利用中「アクティビティを追跡することを許可しますか?」と表示が出たら、「Appにトラッキングしないように要求」をタップする

アプリにも個人情報が詰まっています。トラッキングを拒否してもアプリの利用に支障はないので、できれば許可しないことをおすすめします。

トラッキング防止以外でプライバシーを守る方法

トラッキング防止設定以外にも、プライバシーを守りながらインターネットを利用する方法があります。
「プライベートブラウズ」を使うと、履歴を残さずにサイトを閲覧でき、サイトからの追跡も防げます。

iPhone(*5)
1. Safariを開き、新規ページのアイコンをタップします
2. 「プライベート」を選択し「完了」をタップします
3. オフにする場合は新規ページから「プライベート」を選択し「完了」をタップします

トラッキング防止で世界はどう変わる?

あなたがトラッキングを防止すると、個人情報が守られるだけでなく、世界にも影響を及ぼします。
多くの人がトラッキングを防止することで、広告の価値に変化が起きます。トラッキング防止機能の実装で、iPhone向けの広告の価格が下がり、Androidは逆に急上昇するという事態が起きています。(6)(7)

トラッキング防止により今までのように広告を出せなくなることで、業界に激震が走っています。ところで、iPhoneの広告費が下がることで、Appleは打撃を受けないのでしょうか。

Appleがプライバシー保護を強化し続ける理由とは

世界的な企業であるGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の中で唯一プライバシー保護を声高に叫ぶAppleですが、他社との違いは収益構成と企業哲学にも現れています。(*8)

広告収入に頼っていない

Appleの収益構成は、自社製品の売り上げが全体の7割を占めています。iPhoneやMacBookなどですね。(*9)対してGoogleは約7割、Facebookに至っては収益のほぼすべてを広告収入に頼っています。

このことから、Appleにとって収益の柱となるハードウェアの売り上げを伸ばしていくことは、広告費よりも優先事項になると考えられます。
ユーザーにとってより有益なデバイスへと進化を続けていくことは、Appleにとって収益を高めることにつながるのでしょう。

受け継がれるジョブズ哲学

Appleがプライバシー保護に重点を置く理由のひとつに、スティーブ・ジョブズの哲学があります。(*10)
うっかり忘れてしまいそうになりますが、私たちが日常的に使っているPCは「パーソナルコンピューター」という名称です。「パーソナル」とは個人のこと。Appleは、「個人にもっと力と自由を」という、ヒッピー文化に大きな影響を受けた思想的背景のもとで開発を行ってきました。

コンピューターがあれば、ロケットの発射から書類の印刷まで思いのまま。人間が単体で成しえなかったことが、いとも簡単にできてしまいます。
歴史的な観点から考えてみると、個人データの収集が行きつく先は、国家が個人を管理する支配体制です。この流れに真っ向から対立するAppleは、個人の自由を守るプライバシーの保護と、個人にもっと大きな力を与えるためのよりよい製品の開発に取り組んでいます。

まとめ

2018年からEUで適用されているGDPR(一般データ保護規制)では、Cookieの利用に同意が必要になるなどのルールが設けられ、日本企業もEUでのビジネス展開があれば対応が必要となっています。(*11)
企業や個人に関わらず、個人データの保護は、今後インターネットを活用する上で欠かせない技術のひとつとなるでしょう。自分のデータを守る方法を身に着けて、不安なく使えるインターネット環境を整えていきましょう。

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*1 Apple「あなたのデータの一日」
https://www.apple.com/jp/privacy/docs/A_Day_in_the_Life_of_Your_Data_J.pdf
*2 Apple Safariユーザガイド「MacのSafariでサイト越えトラッキングを防ぐ」
https://support.apple.com/ja-jp/guide/safari/sfri40732/mac
*3 Apple iPhoneユーザガイド「iPhoneのSafariでWebをプライベートブラウズする」
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphb01fc3c85/ios
*4 Appleサポート「App がアクティビティを追跡してもよいか確認してくる場合」
https://support.apple.com/ja-jp/HT212025
*5 Appleサポート「iPhone や iPod touch でプライベートブラウズのオン/オフを切り替える」
https://support.apple.com/ja-jp/HT203036
*6 Engadget 日本版「iOS 14.5のアプリ追跡制限によりネット広告価格が暴落しているとの噂」
https://japanese.engadget.com/ios-145-att-adds-tumbling-price-053029603.html
*7 PR TIMES「AppleのIDFA利用のポリシー変更により、Androidの広告費が21%急増:Liftoff 、ポストIDFAアライアンスでの共同調査を発表」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000027330.html
*8 講談社 現代新書「Appleが「利用者のプライバシー保護」を強化する「戦略的理由」」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82306?page=4
*9 総務省「 情報通信白書令和2年版」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd114230.html
*10 ITmedia PC USER「Appleは何故、ここまで声高に「プライバシー」保護を叫ぶのか?」
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1911/07/news046_4.html
*11 日経クロストレンド「ネット広告配信事業者はCookieをいかに利用しているか」
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/technology/00005/00012/

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