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3D CADデータをMR向け3Dモデルへと変換できるサービスが登場。期待すべき展望とは

3D CADはデジタルツールの普及に伴い、活躍の領域が広がっています。新たな資格技術として注目を集める複合現実(MR)も、3D CADの発展に伴い起用機会が増えてきました。そんな3D CADをMR向けの3Dデータへと変換できるサービスが登場したことによって、今後それぞれの技術はどのような変化を遂げるのでしょうか。

今回は3D CADデータからMRデータへと変換できるサービスの概要や、そこから期待できるMRの展望について、ご紹介します。

目次:
①MR/VR技術について
②代表的なMRの活用事例
③MR運用の課題
④3D CADデータをMR向けに変換できる主なサービス
⑤3Dモデル変換サービスの登場で変わるMRの展望

AR/VR/MR技術について

近年最も注目を集めているテクノロジーの一つが、視覚技術です。スマホゲームやアプリの普及で話題となったり、新しい映像体験を届ける次世代ハードの機能として提供されたりと、実に多様な展開が行われてきました。

次世代の視覚技術において、最も初めに注目を集めたのが拡張現実(AR)です。ARはスマホカメラやスマートグラスなどを通じて映し出される現実空間に対して、実際には存在しないオブジェクトを表示させ、現実と仮想の融合を実現しました。「ポケモンGO」をはじめとするスマホアプリで話題となり、多様なアプリの登場を促している技術です。

ARに次いで注目されたのが、仮想現実(VR)技術です。ARとは違い、VRは大型のゴーグルをユーザーは装着することで、現実とは切り離された空間を楽しむことができる技術となっています。

3つ目の技術が、そんなARとVRの要素を融合させた複合現実(MR)です。ユーザーに仮想空間での体験を届けながら、まるでARのように仮想空間のオブジェクトに触れたりといったインタラクティブな体験を提供してくれます。

ただ視覚情報として楽しめるだけでなく、仮想空間の世界に入り込んでしまえる体験が、MRというわけです。

代表的なMRの活用事例

MRは実に多様な運用方法が期待できるため、すでに多くの活用事例が登場しています。ここで代表的なMRの活用事例について、確認しておきましょう。

キヤノン

光学系の製造メーカーとしてお馴染みのキヤノンでは、MRを利用した生産ラインや治工具の設計検討を実現したことで、大幅な業務効率化を実現しています*1。これまでは試作機を実際に組み上げた上で、設計検討を行ってきた同社ですが、MRの導入によって、試作機の運用を仮想空間で実現可能となったことで、試作段階における業務効率化に貢献しています。

大林組

ゼネコン大手の大林組では、MRを活用した現場での業務効率化に貢献する次世代システムの導入を進めています*2。MRを通じて建設現場を確認することで、傷や不備の確認を瞬時に行えるのはもちろん、現実の現場と原寸大の3Dモデルを照らし合わせ、瞬時に進捗を確認したり、改善点を把握できたりする仕組みづくりを実現しました。

MR運用の課題

MRはエンターテイメントの分野で期待されていることはもちろん、ビジネスの領域でも優れたメリットを与えてくれるということで、世界中で注目されています。一方でMR運用には課題もあるとされており、大きな問題がMR向けのモデル確保が困難である点です。

仮想上にしか存在しない、フィクションの3DモデルをMRの世界に落とし込むことは簡単に行えますが、課題となっているのはビジネスでの領域で活用するのに欠かせない、写実性の高いモデルの確保です。

MR向けに3Dデータを制作する必要があるだけでなく、既存の3Dモデルも変換してMR上で運用が可能なように加工する必要があり、既存の3Dモデルをそのまま使えるわけではないという点が問題視されています。

そのためには人も予算も大量に確保しなければならず、一気にMR技術を普及させていく上での障壁として立ちはだかっています。3D CADをMR向けデータへ変換できるサービスは、そんなMR運用の課題を一気に解消してくれる可能性があるとして、大いに期待されています。

3D CADデータをMR向けに変換できる主なサービス

ここで、具体的に3D CADデータをMR向けに変換できるサービスについて、2つ確認しておきましょう。

Meister MR Link

Meister MR Linkは、東芝が製造現場の3D CADデータ活用ソリューションとして開発・販売している変換サービスです。既存の3D CADデータをMR向けモデルとして変換し、ユーザー側の環境に応じてデータを現場に持ち込むことができます*3。

従来は紙で行っていた設計図の確認作業も、直接MR機器で現場を確認することで、ミスなく高品質に現場管理を行うことが可能です。

mixpace

mixpaceは、ICT提供会社のSB C&SとITソリューション企業のホロラボが合同で開発した、建設業向け可視化ソリューションです。3D CADはもちろんのこと、BIMデータもMR向けに変換ができるということで、次世代の建設産業を支える技術として注目されています。

Microsoftが提供するMR機器のHoloLensとの互換性も発表され、ますますの活躍が期待されます*4。

3Dモデル変換サービスの登場で変わるMRの展望

MR向けの3Dモデル変換サービスの登場は、視覚技術運用の世界や企業のテクノロジー事情へ、大きな影響を与えるとして注目されています。どのような展望が期待できるのかについて、2つのポイントをご紹介します。

MR活用の更なる普及

1つ目の展望は、更なるMR活用の普及です。MRは有望な技術ではあるものの、それを運用するための環境構築に大きな負担が発生することが懸念されてきました。3Dモデルの変換ツールが普及すれば、MR運用のハードルは大きく下がり、より多くの領域で活躍することが期待されます。

3Dモデル活用の幅が広がり、3D領域が活性化

MRをはじめとして、3Dモデル活用の領域が今後さらに広がれば、3D技術そのものの活性化も見込まれるでしょう。より安価な3Dソフトの開発や、CAD運用を平易にするサービスの登場など、多様なビジネスモデルの勃興が期待できます。

まとめ

MRは将来有望な視覚技術として、ビジネスの分野で大いに注目されている技術です。3Dモデルの確保が課題とされてきた同領域において、汎用性の高い変換サービスが登場したことは、MR活用を後押しする変化であると言えます。

今後もMR向けのサービスが次々と登場し、より多くの企業で導入されることが予想できます。

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参考:
*1 キヤノン「事例詳細」
https://www.canon-its.co.jp/case/detail/mr_case_08.html
*2 ANNnewsCH「MR技術を建設現場で活用「複合現実」で作業効率化 」
https://www.youtube.com/watch?v=KkD_dsY9S20
*3 IoT News「東芝デジタルソリューションズ、MRで3D CADデータを活用する「Meister MR Link」を提供」
https://iotnews.jp/archives/195569
*4 スギテック「3D CAD/BIMをAR/MRに自動変換するmixpaceがHoloLens2対応に | 建物診断から改修までワンストップ」
https://www.sugitec.net/24455/

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