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Nreal Airとは軽量小型ARグラス!スマホでも3D体験!

AR(拡張現実)技術は進化が進み、ゲーム以外でも利用できるコンテンツが増えてきています。
Nreal Airは、サングラス型のARグラスで、スマートフォンなどに接続して3D体験が可能です。
この記事ではNreal Airの魅力や仕様、関連アプリ、デバイスなど製品に関わる情報をまとめてご紹介します。

ARとは現実と仮想空間の組み合わせ

ARとは、目の前に見えている現実と仮想の現実を組み合わせる技術です。
バーチャル技術は「XR(クロスリアリティ)」としてまとめて表現されることがあります。

・VR(仮想現実:Virtual Reality)
・MR(複合現実:Mixed Reality)
・AR(拡張現実:Argumented Realty)
・SR(代替現実:Substitutional Reality)

それぞれの違いについては以下の記事で詳しく解説しています。

VRとは、ARとは?知ってるようで知らなかった大きな違い

ARは、マーカーやGPS、空間、物体などを認識して、現実と仮想現実を組み合わせています。
例えばARでは、スマートフォンのカメラで現実にある自分の腕を写しながら、仮想的に作られた腕時計をはめて試着を楽しめます。

ARデバイスの形状

AIやIoTの発展を受けて、VRやMR、AR用の端末も普及が進んできています。
端末を身に付ける方法は以下などが一般的です。

・メガネ型:Google Glass(Google)
・ヘッドマウント型:HoloLends(Microsoft)
・時計型:WatchThru(ブーレメン大学・Google・ハッセルト大学)

メガネ型のスマートグラスが開発される理由

超高解像度でアイトラッキングを実現する場合にはヘッドマウント型が有効です。
一方、より手軽にXRコンテンツが体験できるメガネ型スマートグラスの開発も増えてきています。

メガネ型のスマートグラスが開発される理由は、ヘッドマウント型よりもメガネ型の方が形としてなじみやすく気軽に身につけやすいことが挙げられます。
Nreal Airも今まで開発されていたスマートグラスに比べて小型軽量化が進み、普段使うメガネのような装着感が魅力です。

スマートフォンには、加速度センサーやジャイロ、GPSなどのセンサー類が搭載されているため、高品質の映像が再現できます。
スマートフォンの機能が高ければ、敢えてスマートグラス側でたくさんの機能を搭載する必要がありません。

BluetoothやUSBケーブルで情報が伝達できればスマートグラス側に特別な回路が不要となり、開発コストを抑えることにもつながります。

ARなどの3D用途が拡大中

ARやVRは、ゲームや観光体験といったエンターテイメント用途に限らず、企業向けの教育・訓練でも活用が進んでいます。
例えば、以下のような導入例があります。

・不動産物件の内見
・インテリア、ヘアスタイルなどの試着
・設備点検における作業手順の確認

導入できる画面が増えるのに伴い、AR・VRヘッドセットの出荷台数は年々増加しています。
調査会社のIDCによると2025年には4,387万台が出荷されると予測されているのです。(*1)

Nreal Airの魅力

Nreal Airとは、スマートフォンに接続してVRやARを体験するためのサングラス型ディスプレイデバイスです。
中国のNreal(エンリアル)社が開発していて、日本ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクと各通信キャリアで取り扱いがあるため、比較的入手しやすいといえます。

ここではNreal Airの特徴についてご紹介します。(*2)

パーソナライズされたプライベート空間

Nreal Airを使うためには、Nreal社が自社開発した「Nebula」という3Dインタラクティブアプリケーションを使う必要があります。
接続方法は、Nreal Airとスマートフォンをケーブルでつなぐだけなので非常に簡単です。

特に、2022年にはNebulaのインターフェースが新しくなりました。
IDごとに個人の設定を管理することで、パーソナライズされたサービスが提供できます。
さらにアイコンサイズが変更され、ブラウザページのスクロールが首の上下運動で操作可能です。

Nreal Air上のMR表現

Nreal AirのMRモード(MR Space)では、スマートグラス上でMRの表現が可能です。
自由度はX軸・Y軸・Z軸周りの3つの動き(3DoF)に対応して、複数のWeb View画面が同時に開けます。
Nreal Airでは、ペットの育成などさまざまなコンテンツがリリースされています。
手を使わずに操作ができるため、よりARの世界に没入しやすくなるでしょう。

空間無限スクリーン

Nreal Airの機能のもうひとつの機能がミラーリングモード(Air Casting)です。
装着すると、空間上にMR映像が表示され時計やツール、ブラウザ、機能一覧などが一覧可能です。
ディスプレイの素子はOLEDで、両眼の解像度が3840×1080ピクセルでコンテンツが環状に表示できます。
つまり仮想距離約4mの位置に130インチの大画面があるように見え、仮装空間を広いスクリーンとして映像が楽しめます。

Nreal Airの機能概要

ここではNreal Airと接続できる端末やNreal Airの具体的な仕様についてご紹介します。

Nreal Airと接続できる端末

Nreal Airは、Galaxy、Xperia、OppoなどのAndroid端末や以下のスペックを満たす端末で使用可能です。(*3)

・USB-C接続
・Android 9 以降
・DisplayPort(DP)搭載
・Qualcomm Snapdragon 845以降

また、別売のNreal Adapterと組み合わせるとiPhoneでも使用できます。
Nreal AdapterはHDMI端子に接続したデバイスからの出力映像をNreal Airに出力するための機器です。

Nreal Adapterと市販のHDMI変換コネクタを組み合わせることで、今まで使用できなかったiPhone端末をはじめとする多くのデバイスとNreal Airを接続ができるようになるのです。Nreal AdapterによりiPhoneユーザーにも利用拡大するほか、Macでも使えるような開発が進められています。

Nreal AirとNrealLightとの違い

Nreal Airの前モデルとして「NrealLight(エンリアルライト)」というデバイスがあります。
Nreal AirとNrealLightの仕様は以下のとおりです。(*4)

NrealLightの本体重量は約106gで、左右のレンズ上部に深度カメラ、本体中央にRGBカメラが搭載されています。また、Nreal Airでは、NrealLightよりも連続稼働時間が3時間増えています。

2つのモデルを比べると、同等機能の拡充ではなく、採用する機能を見極めて本体を軽量化するなど開発する方向が絞られています。

NrealLightは2020年12月、Nreal Airが発売されたのが2022年3月です。
わずか1年ほどの間に大きく進化していることがわかります。

モデル名Nreal AirNrealLight
本体重量約79g約106g
解像度1920×1080(×両眼)約130インチ※3m先の空間に表示1920×1080(×両眼)約115インチ※4m先の空間に表示
視野角/PPD(角解像度)46度/49ピクセル52度/42ピクセル
連続稼働時間約5時間約2時間
搭載カメラなし深度カメラ×2、RGBカメラ×1
トラッキング3DoF6DoF
センシング機能平面検知、画像認識、自己位置推SLAM)、ハンドトラッキング
価格3万9,779円(税込)6万9,799円(税込)
発売日2020年12月2022年3月

NrealLightの活用事例

NrealLightは、さまざまな場面でVR、MR、AR体験に活用されています。(*4)

2021年には日本科学未来館でバーチャルヒューマンの「coh」が展示物を解説する実証実験にNrealLightが使われています。
NrealLightは、2021年に限っても以下などのさまざまなイベントで活用されているのです。

・名古屋グランパスの開幕戦のスタジアムAR観戦体験
・パシフィコ横浜「Sony presents DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~」
・二条城「NrealLightと文化財が融合した生きた歴史体感」
・佐渡金山「ISLAND MIRRORGE 異世界への洞窟探検」

まとめ

Nreal Airとは、装着の手軽さに加えて簡単な接続、直感的な操作に魅力があるスマートグラスです。ARはゲームや観光などのエンターテイメントをはじめ企業での利用も拡大しています。Nreal AirやNrealLightは、今後もARなどの3Dコンテンツを楽しむデバイスとして活用が期待されています。

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参考URL
*1 https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ48996722
*2 https://au5g.jp/smartglasses/nrealair
*3 https://www.nreal.ai/compatibility-list/
*4 https://time-space.kddi.com/au-kddi/20220426/3305

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